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主人公が鈍感(←理由あり)過ぎて、全然進展しないじゃないか!  作者: true177
第七章 修学旅行編(School Excursion)

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074 遅刻?

友佳視点です。(←初めての視点です)

文字数が少ないです。

本編(亮平視点)を読みたい方は飛ばすことを推奨します。(特に影響はないので)

こちらは、ホテル前を出発してから二時間半が経ち、目的地の公園に集合する時間が迫っていたころ。


 「木村君、もう時間じゃないの?」


 友佳の班は、まだ目的地の公園には到着していなかった。


 「あ、いっけない。後五分ぐらい!」


 「五分前行動はどこいったのー?これじゃ、本当に五分前行動になってるじゃない」


 友佳たちの班の班長は、木村君という男子生徒だ。3‐Cのクラスの中でもリーダーを何回も経験していて、それでもおっちょこちょいな一面がある男子だ。


 遅れている原因は木村君だけにあるのではない。班員全員にも原因はある。集合場所の公園と反対方向に観光に行ってしまったことだ。班員全員一致で決めたので、もし遅れたら言い逃れはできない。


 班員全員が走って、いまだ視界には入らない公園を目指した。人は朝の通勤時間帯よりは少なくなったとはいえ、今友佳たちが走っている道は商店街の本通り。お客さんで今もにぎわっている。避けて走らなければいけないので、余計に時間がかかる。


 「あと二分・・・・・・、見えた!」

 先頭を走っていて、角をほかの班員より早く左に曲がっている木村君から、ほっとしたような声が聞こえた。友佳もそれを聞いてスピードを少し緩める。


 「早く集合しなさーい!君ら()()()班で最後だから!」


 (()()()班?)


 友佳は意味がよくつかめないまま、公園までたどり着く。少し息切れはしたものの、どうということはない。すぐに、『()()()班』という言葉についての思考を再開する。


 まず、後ろから別の班が走ってきていた可能性は、ほとんどない。今、友佳が前後を確認したときには、誰も走ってきている様子がなかったからだ。


 聞き間違いだったのかと友佳は思い、遠くから呼びかけをした教師の方を向いたが、その教師は、友佳たちの班が走ってきた道を見回して、首をかしげていた。


 「先生、どうかしたんですか?」

 「いや、一班だけまだ集合してないんだよ」


 友佳は周囲を確認して、誰がいないのかを調べた。澪はいる、三宅さんもいる、未帆は・・・・・・。


 「霧嶋の班だけが、まだなんだよなぁ。まったく、どこに行っているのやら。ところで、霧嶋の班をどこかで見かけなかったか?」

 「見てません」


 (未帆達、遅れてるのか。班長が亮平ならありそうだけど)


 友佳は、未帆達が遅れていることを、少々楽観的に捉えていた。亮平の時間に対する動き方から、遅れてきてもおかしくないと思ったからだ。


 「そうか・・・・・・。他の全部の班も、霧嶋達を見てないって言っているからなぁ」


 別に、他の班と全く会わないというのは、珍しいことではない。事実、友佳たちの班も、これまで一度も他の班に遭遇してはいない。


 友佳たちは、教師の指示で、今いる公園に他の班と同じように待機することとなった。


――――――――――


 「先生、いつまで待たせるんですか?」


 それから十五分ほどぐらい経っただろうか。亮平達は、公園に姿を現すことはなかった。

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