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主人公が鈍感(←理由あり)過ぎて、全然進展しないじゃないか!  作者: true177
第七章 修学旅行編(School Excursion)

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064 不審者

 飛行機を降りても未帆達四人の状態が良くならなかったので、亮平と横岳、そして他の教師も手伝って一人づつ途中にある広場まで支えていくことになった。亮平は、未帆になった。


 「うう・・・・」


 苦しそうな声が漏れている。しばらく時間がたてば症状も和らぐのだろうが、いかんせん路上にそのまま立ちっぱなしにするわけにもいかない。人が少なければ空港で待つこともできたのだが、人が多くて無理だった。


 「未帆、あとちょっとだから」


 今いる場所から広場まで歩いて五分ぐらいだろうが、それは普通に歩いた場合の話。今の状態では、倍ぐらい時間がかかるだろう。


 亮平の腕にかなりの力がかかる。決して未帆の体重などではなく、握る力が強いだけなのだが。


 「霧嶋、お前よその人から見るとラブラブに見えてるかもよ」


 「しんどそうな顔してるのに、見えるわけないだろ」


 「分かってるよ」


 こういう時でも冗談を言うのは、正直やめてほしい。目が『本気で言ってない』と訴えているから怒ってないだけである。本気で言ってきたとしたら、どうかしている。


 「うっ・・・・・・」


 未帆がまたビニール袋を口に持ってくる。本当に苦しそうだ。未帆が吐くのが終わり次第、背中を優しく押す。またゆっくり、進み始めた。


 「大丈夫、大丈夫」


 亮平は広場に着くまでの間、未帆に言葉を掛け続けたのであった。


-----------------------―――――――


 「先生、もう僕は大丈夫です」


 広場について二、三分ほどたった。四人の中では一番症状が軽かったであろう麻生が復活した。だが、他の女子三人の未帆、荻原さん、片桐さんはまだ症状が続いている。


 広場にはほかの班で酔った人も何人かいる。その中には、澪もいた。


 「そうか、でも他の班の人が全員回復するまで待っておくように」


 まさか班員を置いていくとは思ってはいないだろうが、形式的には言う必要があったのだろう。


 (???)


 『また嫌な予感がする』。亮平はすでに何回も感じたことのある予感に襲われた。亮平はすぐに辺りを見回す。


 (誰だ、あれ?)


 遠くからこちらの方を見つめている男を見つけた。最初は野次馬かと思ったが、しばらくたってもその場所から動かない。よくよく見ると、男の目線は女子ばかりに向いている。顔がにやけているのも気持ち悪い。


 三、四分は経っただろうか。その男はようやく立ち去った。


 「先生、私大丈夫です」


 未帆は、症状が軽くなったらしい。顔はまだ少し気持ち悪そうな顔をしているが、数分前よりはマシそうだ。


 「亮平。どうしたのよ、そんな顔して」


 「な、なんでもない」


 直前まであの気持ち悪い男の事を考えていたため、顔が険しくなっていたのだろう。否定はするが、納得はしていないだろう。


 それから十分ぐらいたってやっと全員がある程度回復したので、ホテルに向かうこととなったのであった。

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