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主人公が鈍感(←理由あり)過ぎて、全然進展しないじゃないか!  作者: true177
第五章 ゴールデンウィーク編(Why are you here?)

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048 亮平編④ 真相解明(五章終)

 ー亮平視点ー 


 「で、なんで澪もいるわけ?」


 亮平は今、未帆の家にいる。亮平の方から自主的に来たわけではなく、未帆に呼び出されたのだ。


 ゴールデンウィークの二日目以降は、一つの事を除いていつもと変わらなかった。深夜のパソコンの使用が実質禁止になったことをのぞいて。


 「だいたい分かるでしょ?それより、なんで急に連絡しなくなったのよ?」


 亮平は、姉貴に釘を刺されたこともあtって、あの日以降MILEを使っていない。そのことについて怒っているのだろう。


 「俺の姉貴に・・・・・・」


 亮平は、未帆達に事情を説明する。事情を聞いた未帆は納得したようだ。


 「ま、だいたい想像はついてたけどね。それより、なんで酒井さんの事を聞いてきたの?」


 未帆にとってはそれも疑問だろう。「雑談」と亮平が決めたのにもかかわらず、急に話を変えたのだから。


 「実は・・・・・・。帰省先のショッピングモールで、澪に似ている女子を見たんだよ」


 亮平が言い終わると、未帆と澪が顔を見合わせた。澪の方はうなずいている。


 「念のために聞くけど、いつ見たの?」


 「ゴールデンウィーク初日の午前中」


 未帆から「そうだろうね・・・・・・」という声が漏れた。


 (まさか、あの少ない情報から、予測した!?)


 さっきの未帆の聞き方も、「念のため」だった。「何でもない」が嘘なのはバレていたらしい。


 「そ。私も帰省先が亮平君と一緒なのは西森さんから聞いたんでしょ?それで、亮平君は偶然私と遭遇したわけ。私は気付かなかったけどね」


 (結局あの女子は、澪だったのか。声かけなくて良かった)


 もしもあの時に澪に声をかけていれば、当然ゴールデンウィーク中に会いに来ることは間違いない。そうなれば、「ゴールデンウィークはゴロゴロしたい」という願いかかなわなくなる。そういう意味で言っているのだ。決して澪が嫌いというわけではない。


とにかく、これでゴールデンウィーク中の事の全ての真相が分かった。 


 亮平と澪は帰省先が近かったため、偶然遭遇した。そして、未帆が疑問に思っていた「連絡が付かなくなった」ことについては、姉貴に釘を刺された亮平が使えなかったから。


 「これで、一件落着だね」


 未帆が言う。本当に、一件落着だ。


 「・・・・・・車の中でゲームは、長時間しないようにしよう」


 小さい声で誰かがつぶやいたのは、亮平は気付かなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 亮平は家に帰ってきて、ある深刻なことに気付く。


 (宿題するの、忘れてた!)


 帰省先に持って行かなかったので、すっかり頭から抜け落ちていたのだ。


 幸いな事に、まだ午前中。時間はあるので、徹夜でやれば間に合う、かもしれない。量が多いので間に合わないかもしれないが。数学が多かったので、何とかなると信じたい。


 亮平は、この後一日中机に向かうこととなるのであった。

ここまでで五章終了です。(本当はもっと話数がある予定でしたが、なんやかんやで少なくなりました。というかネタが見つかりませんでした。)

次の章は(亮平達が)地獄になること間違いなしです!(精神的な意味で)

(↑次章予告)

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