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主人公が鈍感(←理由あり)過ぎて、全然進展しないじゃないか!  作者: true177
第五章 ゴールデンウィーク編(Why are you here?)

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042 亮平編② いるはずのない女子

 「やっぱり人多いね。ここ」


 ショッピングモールの中に入ってすぐ、亮平はそう思わずつぶやいていた。


 「そりゃそうに決まってらだべ!こごら辺はあんまりこったな大型な店はねぁーがらねー」


 こんな大きいショッピングモールは亮平のところにもほとんどない。ゴールデンウィークで帰省している人が増えていることを考えれば、人が多くなるのは当然だろう。


 「私は買いでものがあるがら買いに行ぐげど?亮平はどうするの?」

 ついていっても別にいいのだろうが、それでは暇そうだ。


 「じゃ、別のところを見てくる!」


 「そんじゃ、集合は入口付近どいうごどで!」


 姉貴が売場の中に入っていった。


 別に亮平には買いたいものもお金もないので、適当にゲームソフト売場でソフトを見ておくことにした。


 (このゲーム、もしかして新作出たのか!?今度、買ってもらおう)


 意外と興味を持つソフトが多くあり、それを見ているうちにだいぶん時間が過ぎていた。


 (ヤバ!姉貴を待たせてるかもしれない!)


 もともと何の用事もない亮平が待たせるのはマズい。亮平は急いで一階に向かおうとする。


 だが、エレベーターは人でいっぱいなので、時間がかかりそうだ。かといって階段だとかなり遅くなる。仕方がないので、階段を駆け降りることにした。


 (頼むから、姉貴が長い時間待ってたなんてことにはなってませんように)


 二階から一階に下るぐらいならあまり疲れない亮平だが、六階から一階まで駆け降りるのは辛い。息が上がる。


 一階につくと、早速入口の方を見る。人がごった返しているため見えにくいが、とりあえず姉貴はまだ来ていない。


 (ひとまずセーフ!)


 その時、亮平の視線に一人の女子が入った。その女子の髪型といい、後ろ姿といい、亮平が知っている一人の女子に酷似していた。


 (澪?いやいや)


 ここは近所の店とは違う。ここに澪がいることはありえない。


 話しかけて確かめたいとも思ったが、ほぼ確実に他人に違いない。確かめる勇気は、亮平にはなかった。


 「亮平!待だせだ?」


 姉貴の買い物は終わったらしい。


 「いや、さっき来たとこ」


 「そんじゃ良がった。私、亮平が暇だがらずっと待ってらんでねぁーがど思って・・・・・・」


 「ところで、何を買ったの?」


 「んーどねえ。漫画の最新刊」


 姉貴が見せたのは、最近テレビで話題になっている漫画だった。


 「近所の本屋だど全部売り切れでだがら、大ぎいどごなら売ってらだべど思って」


 「で、その予想が大当たりしたと」


 「その通り!」


 姉貴は上機嫌だ。


 (にしても、あの女子、澪だったのかなあ?多分違うと思うけど、帰ったら聞いてみるか)


 亮平はしばらく、入口付近で見かけた女子のことが頭から離れなかった。

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