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主人公が鈍感(←理由あり)過ぎて、全然進展しないじゃないか!  作者: true177
第四章 春の体育大会編(First---Spring Sports Day )

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035 棒倒しの練習時間

グダグダ注意!

 今日は棒倒しの練習日。二時間ぶっ続けで練習するので、この練習が終わればもう本番まで練習することはできない。調整できるのはこの練習一回限りだ。


 「さてと、女子が足手まといだったっけ?自由行動してもいいのなら、こっちにだって考えがあるわよ」


 未帆はそうぼそりとつぶやいた。


 未帆も詳しい棒倒しの事は知らないので、実際に見て覚えるしかない。


 棒倒しの説明が始まった。


 まず、高さ三メートルの丸太がクラスに一本配られる。そして、丸太の頂上が地面に着くか、角度が三十度を切ったらそのクラスは負けで、その場に座る。


 基本的にどのクラスも攻撃役と防御役に分かれていて、「自由行動」のような特に役がない生徒がいるクラスは3ーAぐらいだった。


 友佳や酒井さんから聞いた事だが、もともと今の未帆達のクラスの担任は、異常に女子を低く見るらしい。


 (別に女子が劣っているっていう訳でもないのに。今時いるんだ、そんな人)


 「男子は事前に決めた通りに。女子は・・・・・・。まあ、そうだな。適当に白組のクラスでも攻撃しといてくれや」


 担任の指示が飛んだ。男子は事前に打合せをしていたらしく、背の高い男子が丸太の付近へ。それ以外の男子は、白組のクラスの丸太を狙おうと、特定の方向を注視している。


 全クラスの準備が整ったのか、笛が鳴った。本番はピストルなのだが、弾数を節約するために練習は笛でするという。


 一斉に全員が運動場を動き始めた。未帆達は、事前に打合せした通りに運動場の隅へと動いた。


 未帆達が事前にした打ち合わせの内容はこうだ。まず、始まると同時にどのクラスにも影響がないところにじっと留まる。しばらくしたら担任から「早く白組のクラスの丸太を倒しに行け」と伝令が来るはずなので、そこで「女子を足手まといだとか戦力外だとかを言わない」と約束を取り付ける。


 この作戦は、担任が未帆達をどう思うかによって成功するかが変わってくる。もし担任が「未帆達女子がいないと勝てない」と感じたのなら、成功だ。しかし、もしも担任が「未帆達女子がいなくても十分勝てる」と判断すれば、担任の扱いは変わらない。もし担任が何も思わなかった時のことも考えて対策は立ててあるが、正直あまりその作戦を使いたくはない。


 競技時間は五分。時間は刻々と過ぎていく。戦力さは当然未帆達がいない分白組の方が有利だ。おまけに、3ーAの守りが少ないせいで他のクラスまでもが守っている。そのせいで、攻撃する人数が紅組はかなり少なくなっていた。


 担任もこれでは不利と考えたのだろう。運動場の隅でじっとしている未帆達女子に向かって、


 「何やってるんだお前ら!このままじゃ紅組負けるぞ!」


 と怒鳴ってきた。すかさず、切り返す。


 「でも、私たちは戦力外なんでしょ?なら、居なくても同じことなんじゃないんですか?」


 担任はしばらく黙っていたが、すぐに


 「君らは、私が『君たちは戦力外だから自由行動』と言ったことに怒っているのかい?正直私も、言い過ぎたと思う。だから、白組を早く攻撃してくれ。このままだと、連携がとれないまま

本番を迎えてしまう」


 それを聞いて、未帆達は他のクラスの丸太の攻撃に向かった。もう隅にとどまっている理由が無くなったからだ。それに、本番で連携が取れなくて負けるのは困る。


 (作戦成功!)


 未帆はいい手ごたえを感じながら、未帆は3ーBの丸太に向かって突っ込んでいった。

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