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主人公が鈍感(←理由あり)過ぎて、全然進展しないじゃないか!  作者: true177
第一章 始業式編(A sudden meeting)
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002 再会は突然に②

 簡単なクラスの担任と副担任の紹介のあと、早速亮平達は廊下にならばされ、体育館に向かった。亮平のクラスに友佳はいない。友佳は二つ隣の3-Cだ。亮平は背が高い方なので、前の方は前にいる人で隠れてしまっっている。左右を見渡すが、あの女子はいない。見間違いか、前の方にいるかのどっちかだろう。

 体育館につくと、もうほかのクラスはきちっと並んでいた。どうやら亮平たちのクラスが最後だったらしい。


 「えー。ただいまより、第15回市立東成中学校始業式を始めます。」


 という校長の言葉が聞こえるとともに、始業式が始まった。割と新しくできた中学校ななので、回数もまだ少ない。とはいえど、亮平達が生まれる前にはできている。


 校長先生の話は平常運転している。長い。だが、これでも今の校長はまだマシな方らしい。前の校長の時代に校長の話の途中に熱中症で倒れた人がいると亮平は部活の先輩に聞いたことがある。その時は冗談だと思っていたが、後で本当だということが分かった。というか、前の校長の転勤理由の一つになっていたときはさすがに亮平も驚いた。転勤の理由が「話が長い」でいいのか。日本の法律は一体どうなっているのだろう。


 ー5分後ー


 「これで、話を終わりとします。」


 校長の話が終わった。前の校長はこの二倍だったというのだから恐ろしい。今も前の校長じゃなくて良かった…。


 話の次は校歌斉唱。去年までは先輩が引っ張ってくれたが、今年は亮平達の学年が引っ張っていかなくてはいけない。そのことを知ってか知らずか、亮平はほどほどに歌った。 校歌斉唱が終わると、あとは延々とクラスの担任発表や、祝辞の数々。一時間授業がつぶれていいと思うべきなのか、むしろ話をただ聞いている方が地獄なのか。亮平は、むしろ地獄だと思った。

 どれだけ時間が経っただろうか、ふと亮平が時計に目をやると、そろそろ一時間目が終わりそうだった。もう祝辞も終わりそうだ。長時間立ちっぱなしだと、だんだん足が痛くなってくる。


 (早く終われよ)


 最後は先生からの連絡である。とは言っても、どの先生からも連絡することがなければ、すぐに終わるのだが…。


 (なんで連絡があるかなあ。)


 今回は珍しく、一人の先生が手をあげていた。始業式はもう少し長引きそうだ。


 「えー。ここで転校生の発表です。まずは転出から、、、」


 (まずは?)


 亮平はその一言に反応した。「まずは」が付くということは、当然転入もいるはず。ということは、もしかして、教室でみた女子は。


 「次は、転入生です。3ーAのみなさんは気づいた人もいるかもしれませんが、紹介します。」


 その転入生って、まさか。まさか。まさか。


 「今日から3ーAに転入することとなる、西森 未帆さんだ。西森さん、自己紹介をお願いします。」


ストックが切れました。(もともと2個しかなかった)

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