174 未帆diary④
ズルい。亮平がズルい。まだ判断できないからって、決めるのを先延ばしされた。どうでもいいことなら実力行使してでもやらせられるけど、そうにもいかない。じれったい、じれったい。
高校、おなじとこ、行けるのか心配。ここ一か月、大好きだった亮平との放課後も切り捨てて、勉強した。徹夜して、目にくまができて亮平に怒られたりもしたなー。
でも、一か月亮平とあんまり触れられなくなるのと、これから先ずっと疎遠になるのと。どっちを取りたいって言われたら、最初の方。そう、未来への投資だよ、未来への投資……。
☆今日のできごと!
・澪ちゃんが亮平に告白してた(亮平は保留! ズルい!)
・亮平が、私の事をまだ完全には女の子として見てくれて無いのかな。
・せっかく思い出さないようにしてたのに、また受験のこと思い出しちゃった。
今日の深夜、目を開けたらすぐ横に亮平がいた。いっそ上に覆いかぶさってみようかと考えたけど、亮平に悪いと思ってやめた。
それでも、こんなチャンス二度とない。両腕を体にまわして、ギュッとした。パジャマの素材のせいなのかもしれないけど、とっても温かかった。押し付ける、とまではいかないけど、ヒソヒソ声で亮平に囁いたりしてみた。
『よし、よし』
私がされてみたいように、亮平をなでなでしてあげた。もちろん、亮平は寝てるから反応は無かったけど。
なんかもう、本音がごっちゃになっちゃって、よく分からなくなった。
『毎回亮平を慰めは出来ないかな……。体力が持たなくって……』
昨日、亮平のトゲトゲ、全部吸い込んだ。亮平は良くなって私もほっこりできたけど、私の肺とか心とか、結構傷ついたと思う。昨日いつもより早くガタがきたのも、体力を使い果たしたから。
毎日やったら、たぶんどこかが壊れる。支えきれない。それに、亮平が依存し切っちゃうかもしれない。それじゃだめ。亮平の為にならない。
『……だから、いつでもいいから、気軽に悩みの種を相談して欲しい、な』
いつもの話の中で、辛い事いっぱい吐き出して欲しい。成長する前に潰せば、大丈夫。
『ひとりで抱え込まなくていい。わたしがついてるから』
風邪ひいたときみたいに、熱かった。それだけおぼえてる。恥ずかしかったのかな。
☆明日の予定☆
・時刻 八時集合(はや!)
・場所 いつもの公園
やることリスト
・おしゃべり
・いろいろ
亮平について
・もっと近くに寄ってみる
・抱き着こうとするのもアリかな?
・『好き』アピールをもっとした方がいい?
澪ちゃんについて
・亮平をとられないようにだけする
卒業式、
亮平『未帆を選ぶ』
私『好きです、突き合ってください』
みたいにならないかなぁー。
亮平のこと、もっと包みたい。力強くて、誰よりも強いけど、それでも中はボロボロになってる。そこを優しく治してあげたい。
……そうしないと、亮平が壊れちゃいそうで怖いから。
続きはまた明日!
※毎日連載です。内部進行完結済みです。
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