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顔が好き  作者:
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三食昼寝美人付き そのいち

一時期流行ったよな、こういうの。



目の前で行われる大層仰々しい変な儀式。もとい、聖女召喚なるもの。

いわばこれって巻き込まれってやつ?と、苦笑いするしかない自分。テンプレに似合い、私はこれから殺される運命にあるらしい。

ので、トンズラした。


***


どうにも、この世界は魔法が使える世界らしい。

まあ、聖女とか召喚しちゃうあたりで察するけど。

他力本願すぎて笑える。自分の国のことくらい自分らで解決しなようける。

こちとらバリバリ現代っ子なもんで、他人とか興味ないんで。

聖女(笑)じゃなくて安心したわ。変な声聞こえるし。その声がお化けかと思ったら異世界だし。テンプレだし。これ何回言うんだよって思うけどテンプレだし。

まあ要するに、私も魔法使えるらしい。最高。ニートするわ。


**


魔法が使えるとわかったのは連れてこられてすぐのこと。変な声がずっと聞こえて、私の心と会話してるみたいだった。

思ったことに対しての返事がすぐに返ってきた。

魔法があれば妖精もいるとか、ほんとに異世界って感じ。なんだかなーと思いつつ、殺されたくもないし、姿はみえないけど、声は聞こえる妖精さんたちにどこか別の場所に移動できるかどうか聞けば、できると。

…まあするよね。

一応、その場でじゃなくて牢屋に連れて行かれた後にした。あの場で殺されるわけじゃなかったっぽいし、聖女様(笑)が哀れんで(笑)くれたらしい。(笑)つけるのは絶対私の事可哀想とかの前に、そんなことできちゃう自分()みたいな顔してたから。他人に興味無さすぎかよ。もっと同郷を大事にして。これブーメランだけど。私も聖女様(笑)に興味ないけど。


魔法使えるとか使えないとかの前に、小娘だからって適当に扱われたのが功を奏した。


「では、おさらばしまーす」


あ、移動って発光とかしないのね。

パッと、私の目の前にあった牢屋の扉が消えて、瞬きをすれば…


私は真っ暗な森の中にいた。




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