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君と見る異世界物語  作者: 北岡卓斗
第三章 『聖騎士団』
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第86話 『聞き込み調査』


 ――ガガファスローレン国の王邸へと向かった卓斗達。目的は、この国の王と会い、『賢者様』の居場所を聞き出す事だ。



「――は!? 居ない!?」


「はい。現在は出掛けていますので不在です。もう直ぐ帰って来ると思いますが……」


 王邸の入り口でメイドらしき人物に、王に会わせる様に話をすると、不在という結果だった。

 出鼻を挫かれ、幸先不安という形となってしまった。


「はぁ……捜査は難航かよ……」


「居ないんなら、仕方ねぇよ。悠利、どうする?」


 悠利は暫く考え込むと、


「じゃあ、王が帰って来るまで、分散してこの国で情報集めでもするか。二人一組で行けるだろ?」


 こうして、卓斗達は分散して情報を聞き出す事となった。卓斗はユニと、三葉はモニカと、エレナはジュリアと、悠利は若菜と沙羽と組んでそれぞれが、ガガファスローレン国内を周る。



 ――悠利、若菜、沙羽チームはガガファスローレン国東地区で情報を集める事に。


「誰に聞けばいいんだよ……」


「でもさ、悠利くん達がジャパシスタ騎士団に入ってくれて、助かったよ」


 沙羽が突然、そう言葉を零した。悠利も、何で? と言わんばかりに首を傾げる。


「私達だけじゃ、こうも情報を集められなかったからさ。ていうよりも、若干諦めてたから……」


「諦めてた……日本に帰る事をか?」


「うん。私達はこの世界に来てから、結構経つからね。団長が一番長くて六年、その次が慶吾で四年、その次が私と卓也で二年……それまでにも、沢山仲間は居たんだけどね……」


 そう話す沙羽の表情は悲しげで、かつて居た仲間の顔を思い浮かべていた。


「その仲間の人達はどうなったのか、聞いていいか?」


「悠利くんは、二年前のカジュスティン家滅亡の話は知ってるよね? 私達ジャパシスタ騎士団は、その事件の応援に駆け付けたの。でも……」


「まさか……死んだのか……?」


 悠利のその言葉に沙羽は目に涙を浮かべて頷いた。悠利もその表情を見て、胸が痛んだ。


「卓也は、その事件の後から入ったから、誰が居たとかは知らないで居るんだけど、団長と慶吾と私は、一気に仲間を失って、絶望的だったんだ……特に、団長はね……」


 沙羽がそう言うと、悠利は視線を若菜に向けた。若菜は、何か思い耽る様な表情をしていた。



『待って……!! どこに行くの?』


『ちょっとな。ちゃんと帰ってくるから、大人しく待ってろよ』


『私は……全部知ってる……だから、行かないで……!!』


『何だよ、知ってるのか……なら尚更だな。いいか、絶対に来るなよ。またな、――若菜』



 若菜の脳裏に流れた記憶。若菜はその記憶が思い出したく無かったのか、首を横に振る。


「若菜さん……?」


「何でも無いわ。それより、『賢者様』の情報を聞き出すわよ」


 二年前のカジュスティン家滅亡の事件には、色々な真相が隠されていると悠利は思った。

 ゆくゆくは、その真相についても調べる必要があると、悠利は心に決めた。



 ――その頃、エレナ、ジュリアチームは、ガガファスローレン国西地区で情報を集めていた。


「ふんふんふーん」


「本当、ずっと楽しそうね」


「ふふーん、楽しいデス!! 良くテレビで見てマシたよ、聞き込み調査!! 警察になった気分デスね!!」


「テレビ? ケイサツ? よく分からないけど、楽しいなら何でもいいわ」


 終始楽しそうなジュリアを見ていると、エレナも思わず笑みが溢れてしまう。

 場の雰囲気を和ませるジュリアの、天然な能力なのかも知れない。

 すると、ジュリアは行き交う人に声を掛ける。


「excuse me!! 『賢者様』って人、知らないデスか?」


「はい? 『賢者様』? いや……知りませんけど……」


「そうデスか……」


 その後も何人かに声を掛けるが、誰も『賢者様』について知ってる者は居なかった。


「これ本当に、この国に『賢者様』っての居るの? そもそもの情報が正しいのかも分からなくなってきたわよ……」


「諦めたら駄目デスよ、エレナ先生!! 聞き込み調査には忍耐力が必要なんデスよ!!」


 諦めモードのエレナに対して、やる気満々なジュリア。そんなジュリアを見ていると、何故かエレナも元気になってくる。


「そうよね。諦めたら駄目よね……さ、聞き取り調査を続けよっか」


「はい!! エレナ先生!!」




 ――その頃、三葉、モニカチームは、ガガファスローレン国南地区で情報を集めていた。

 未だにモニカは、三葉と手を繋いだまま歩き、離そうとしない。


「モニカちゃん、まだ怖い?」


「手を繋いでいるお陰で、恐怖心は緩和されている。でも、離せば恐怖心は元通り……まだ繋いで貰えると、有難い」


「うん、大丈夫だよ」


 三葉は妹が出来た気分で、嬉しい気持ちになっていた。一人っ子の三葉からすれば、姉の気持ちは分からないが、今の気持ちが、それに値するのだと思った。


「ミツハ師匠は、副都での生活はどうだった?」


「うーん、楽しかったよ? 私の元居た世界の学校と同じ感覚で、沢山友達も出来たし、何より卓斗くん達が居てくれたから」


「ミツハ師匠は、師匠の事が好き?」


「卓斗くんの事? うん……好きだよ。会ったその日に、この世界に飛ばされて、初めは不安だったけど、卓斗くんは優しいし、私の不安なんか吹き飛ばしてくれる……この世界に来て、ずっと一緒に居て、色んな一面を知って、気付いたら好きになってて……」


 モニカは手を繋ぐ三葉の、赤面している横顔を見つめる。


「私には、恋愛の感情というのが良く分からない。好きという言葉の意味には沢山ある。友達として好き、恋愛対象として好き、その違いが分からない」


「うーん、私も説明しろって言われたら出来ないけど……その人とずっと一緒に居たいとか、そう思える事が好きって事じゃ無いかな。だって、嫌いな人とは一緒に居たく無いでしょ? それが男の人だったら恋愛対象で、女の人だったら友達としてって事かな。異性の友情もあると思うけど」


「成る程。なら私は、今までに出会った人の中に、嫌いな人は居なかった。ユニもジュリアも師匠達も、一緒に居て楽しい。これが、好きって事?」


「うん、恋愛とは別だと思うけど、それも好きって事だよ」


 情報集めそっちのけで、語り出す二人。はたから見ても、姉妹の様に見える程、二人の仲は良くなっていた。




 ――その頃、卓斗、ユニチームは、ガガファスローレン国北地区で情報を集めていた。


「何で先輩なんですかぁ……エレナ先輩が良かったですぅ……」


 ユニはそう言って、駄々をこねていた。そう言いつつも、ガガファスローレン国がまだ怖いのか、卓斗の服の袖を掴んでいる。


「んだよ、文句あるならエレナの所行きゃ良かったじゃんかよ」


「だって先輩の服を掴んでたから、そのまま組み分けされちゃったんですもん……まぁいいですけど」


「お前な、ちょっとは俺が可哀想だとか思えねぇのか?」


 ユニの扱いの酷さに、卓斗も呆れ気味だった。だが、こうして怖いのを紛らわすのに、袖を掴んでいる事は可愛く思える。


「そんな事より、情報を集めるぞ」



 ――だが、エレナ達同様、卓斗達も行き交う人に『賢者様』について尋ねるが、全員がその存在を知っていなかった。

 中には、『賢者様』という言葉を聞いた事があるだけで、この国で見た事は無いとも言っていた。


「あれ……おかしいな……確かに、ガガファスローレン国に居るって聞いたんだけどな……」


「先輩の聞き間違いじゃ無いんですか? だったら早く帰りましょーよ。こんな所にずっと居たら、気が狂っちゃいますよ……」


「まだ諦めるには早ぇよ。怖いなら、一人で帰るか?」


 卓斗の意地悪な言葉に、ユニは頬を膨らませて、攻撃力ゼロのパンチを何度も卓斗に喰らわす。


「もう!! 何でそんな酷い事言うんですかぁ!? こんな危ない所に、女の子を一人にさせようっていう先輩の神経を疑います!! 先輩の馬鹿!!」


「嘘に決まってんだろ。だからやめろ、その猫パンチ」


「誰が猫パンチですかぁ!!」


「――ぅ!?」


 最後の一撃は、まぁまぁ強い一撃で卓斗は少し痛かったが、そんな素振りを見せない様にして、


「よ、よーし……なら、情報集めを再開するぞ……」


 すると、ガガファスローレン国の北地区にある、正門からどよめく騎士達の声と、異質なオーラを感じて視線を向ける。


「ん? 誰だあの人……」


 そこには、真っ赤な髪色に腰辺りまでの長さで、ポニーテールの髪型。黒色ベースの騎士服に、スカートには赤色のベルトを巻いていて、頭には黒色のマリンキャップの様な帽子を被っている。

 背中には、太刀の様な剣を携えていて、真紅の瞳を輝かせ目付きは鋭いが、美しい女性だった。


 そして、その隣には、筋肉質な屈強な体つきをしていて、金色の髪色のソフトモヒカンの髪型。

 女性と同じ黒色ベースの騎士服で、肩から赤色のラインが入っている。左袖の部分だけ、ノースリーブの様になっていて、ズボンは何故か、膝上までのピチッとした半ズボンを履いている。

 碧眼で顔付きはダンディな風貌の男性だ。そして、これまた何故か、モデル歩きをしている。


 この二人だけは、ガガファスローレン国の騎士達よりも、異質を放っていた。

 そして、二人が卓斗達の方に近づいて来ると、女性が卓斗とユニを視界に捉える。


「ん? 卿等、見ない顔だな。それに、その騎士服……王都の者か?」


「えーっと……あんたは?」


「ちょっと、boy? 口の利き方がなって無いわよ」


 女性の隣に居た男性が卓斗にそう話し掛けた。口調に若干の違和感を感じながらも、敢えて卓斗は触れなかった。

 すると、女性は手を軽く上に上げて、男性を黙らせると、卓斗をまじまじと見つめ始める。


「な、何でしょうか……」


「せ、せせ先輩……!! 誰ですか、この人達……!!」


 ユニも、その威圧感に圧倒されていた。卓斗の騎士服の裾を掴んでいた手に力が入り、卓斗の騎士服の裾はシワシワになっていた。


「そんなに怯える必要は無い。何か、聞きたい事があるのだろう?」


「え、あ、はい……!!」


 何故か、『賢者様』について情報を集めている事を見抜かれてしまい、思わずドキッとしてしまう。

 どこか、心内を読まれてる様な感覚だった。


「それで、わざわざこの国に来てまで、何が聞きたい?」


「えーっと……先ずは、名前を教えて貰ってもいいですか……?」


「フフフ、それもそうだな。すまなかった。余は、アスナ・グリュンデューテ。ガガファスローレン国の国王女だ」


 その言葉に、卓斗は目を丸くして驚いた。いかにも、目の前に居る女性は、先程不在と言われた、ガガファスローレン国の国王女、アスナ・グリュンデューテだった。


「国王女!? 貴方が!?」


「それでこっちが、余の側近を務めている、サムだ」


「よろしくね、boy&girl」


 そこで、卓斗はようやく気付いた。サムと呼ばれた男性が、英語を使っている事に。


「それ、英語……!!」


「boy、英語を知っているって事は、日本から?」


「そうです!! もしかして、サムさんも?」


 サムは卓斗にウインクをした。その瞬間、背筋が凍る程の寒気が卓斗を襲う。


「もしかして……サムさんってオネエ?」


「YES、その通りよ」


「話はまず、卿等の名前を聞いてからにしてくれないか? 余が名前を答えたのだ、卿等も名乗るのが常識だろう?」


「あ、俺は卓斗です」


「私はユニです……」


 二人の名を聞くと、アスナは凛々しい表情から笑顔を見せる。アスナの笑顔に思わず卓斗はドキッとしてしまった。


「それで、サムさんも日本からっていうのは……名前が日本人にしては、珍しくて……」


「サムは、この世界での名前よ。本名は本馬譲治もとばじょうじって言うの。meは十年前くらいにこの世界に来てね。その時に出会った、アスに何故か気に入られて、今に至る訳よ」


「余としても、珍しかったのでな。ニホンという国にも興味がある。話を聞く感じによると、卿もニホンから来たのか?」


「はい、俺も半年前くらいに日本からこの世界に……それで、サムさん、日本に帰る方法って分かりますか?」


 卓斗の問いに、サムは首を横に振った。十年この世界に居るサムですら、日本への帰る方法は分かっていない。


「故郷への帰り方が分からないとは、聊か謎だな。この世界とは、別にもう一つ世界があるという事か。誠に信じれる話では無いが、卿等がその存在の証明となっている様だな」


「その事で、聞きたい事があってこの国に来たんです」


「ほう。それは、余に聞きたい訳じゃ無さそうだな」


「アスナさんには、『賢者様』って人の居場所を聞きたくて」


 卓斗の口から、『賢者様』という言葉が出ると、アスナの目付きが少し強くなるのが分かった。

 何処か、その言葉に嫌悪感でも抱いている様にも見えた。


「確かに、そいつなら、卿の知りたい事を知っているやも知れんな」


「アスナさんは、『賢者様』を知ってるんですか!? この国に居る人達は皆が知らないで居たから、助かります!!」


「余とは、切っても切れない関係だからな。良いだろう、『賢者様』について教えてやる。だが、立ち話もなんだ、王邸に来るがいい」


 『賢者様』の情報を聞くべく、卓斗達は再び王邸へと向かった。すると、王邸前には悠利達も既に集まって居た。


「お、卓斗!! どうだった……って、誰だその人達」


「悠利、丁度良かった、この人はアスナさん。この国の国王女だ」


 卓斗からの説明に、全員が目を丸めて驚いていた。不在だった筈の国王女と共に戻って来たからだ。


「国王女!? この人が……」


「卿の連れか?」


「はい、皆で情報を集めてたんです」


「なら、全員王邸に入るがいい。話をするぞ」


 アスナに案内され、ガガファスローレン国の王邸へと入る。洋風な室内で、高貴溢れる家具が沢山置かれていた。

 如何にも高そうなソファにアスナは腰掛けると、



「――して、『賢者様』について、情報を集めていると言っていたな」


「はい。その人なら、俺達の知りたい事を知ってると思うんです」


「最初に説明して置く、その『賢者様』とやらは、余の祖父だ」


 その説明に、またしても全員は目を丸くして驚いた。アスナはガガファスローレン国の国王女であり、『賢者様』と呼ばれる人物の孫でもあった。


「『賢者様』が……祖父!?」


「母方のな。して、残念な報告もある。それは、現在祖父はこの国に居ない」


 それは、卓斗達にとっては、最悪な報告となった。わざわざこの国まで足を運んだが、『賢者様』不在となれば、無駄足になってしまう。


「この国に居ない……? それって……」


「先に言うが、死んではいないぞ。恐らくだがな」


「恐らく? それは、国王女様も暫く会っていないという事ですか?」


 悠利の質問に、アスナは頷いた。祖父である『賢者様』とは、孫のアスナでさえ、暫く会っていなかった。


「あぁ、そういう事になるな。元々、余はこの国の出身では無くてな。前国王も余とは何の関係も無い。余がこの国に来たのは十年前で、グリュンデューテ家全員でこの国に来たのだ。そして、余が国王の座を勝ち取った。その時点で既に、祖父は世界中を旅していてな。まぁ、『賢者様』と呼ばれる程だ、知識欲に任せて、世界を放浪していたのであろう。だが、五年程前に祖父はガガファスローレン国に戻って来た。『賢者様』という肩書きを背負ってな。だが、余と祖父は仲が悪く、祖父は王家で職務をするより、闘技場で騎士同士の殺し合いの賭博の方に参加する様になった。恐らく、余への反抗心だろう。だが、祖父は三年程前にこの国を去って行った」


「でも、この国の人達がアスナさんの祖父を知らないで居るのは、何でなんですか?」


 卓斗の質問も一理ある。国王女である祖父の事を、この国の者が知らない筈が無い。だが、ガガファスローレン国は少し、他の国より特殊だった。


「卿の質問の答えは簡単だ。この国は賭博の為だけに世界中の騎士達が集まる国。一般市民など住める様な環境でも無いからな。そして、その騎士達は短期間で次々に入れ替わっていく。祖父の事を知っていた者達も、既にこの国を去っているか、賭博で死んだかだ」


「どうして、この国は賭博なんかを?」


「卿は、知りたいという欲が強過ぎるな。まぁいいが。賭博はこの国の運営資金に繋がる。殺し合いが好きな富豪者が、大金を働くからな」


 日本では賭博は犯罪だ。だが、ここは異世界。日本とは、全ての捉え方や価値観が全く違う。


「それで、国王女様のお爺さんは、この国に居ないなら、どこに居るんですか?」


 悠利は再び、『賢者様』の方に話を戻す。すると、アスナは、


「サムなら、居場所が分かる。こいつは、一度触れた者のテラを感知出来るからな」


「そうね、特別に私が探してあげるわ。アスのお爺様には触れた事があるから」


「そんな能力があんのか……」


 すると、サムは瞑想を始める。意識を研ぎ澄ませ、脳裏に世界地図を描く。


「ほう、こんな所に……」


「サム、祖父は何処に居たんだ?」


「ここは、サウディグラ帝国……」


 サムの感知によると、アスナの祖父は魔法使いの住まう国、サウディグラ帝国に居る事が判明した。


「サウディグラ帝国っていえば、フィトスの居る国じゃねぇか!!」


「ほう、サウディグラ帝国とな。成る程、これは面白そうだ。卿等は、これからサウディグラ帝国へ向かうんだな? ならば、余も付いて行く。サム、卿も来い」


「は!? アスナさんも一緒に? 大丈夫なんですか?」


 卓斗が懸念しているのは、ガガファスローレン国の国王女が、同盟国と言えど、かつて戦争で争っていた国に行く事だ。


「大丈夫とは、何を心配する必要がある?」


「いや……過去に争った事がある国同士だからさ……」


「過去は過去だ。かつての戦争の時は、余はこの国の王では無かったしな。国同士の蟠りなど、余には関係ない。それに、祖父にも久方振りに会ってみたいしな」


「だったら、直ぐにサウディグラ帝国へ向かいましょう!!」



 ――卓斗達は、ガガファスローレン国の国王女である、アスナ・グリュンデューテと、その側近であるサムと共に、魔法大国サウディグラ帝国へと向かう事になった。




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