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8話.武器ほしい

 次の日午前中、大先生が来てゲームの話をぺちゃくちゃぺちゃくちゃ話していった。

おい、仕事しろよ。

しかし、武器なんにしようかの〜

ガキの頃は何も習い事はしてなかったしケンカの時は、鉄パイプ、木刀ぐらいか使ったことがあるのは。

他の人が使ってたのは、兄貴がハジキ、マサはドス、親父はポン刀か、ん、叔父貴が座頭市に憧れて杖使ってたな。あれでよくボコボコにされたな〜

……ラリってさえればイイ人だったな〜


昼メシも食い終わったし始めるか。


 ログインすると腹が減っていた。奇妙な感覚でさっき食ったのにどういう仕組になってんだ。ごリラの屋台へ行くがいなく、仕方ないのでどこか食いもん屋探すと酒場あった。

店に入ると結構プレイヤーがいて混んでいた。テーブルにつきメニューを見ると今日の定食 80G、昨日の定食 50G、一昨日の定食20G、一昨々日の定食(ザンパン) 0Gと書いてあった。店員に今日の定食を頼み、少し待つと料理が出てきた。

うん、病院と変わらん。ごリラのメシがどんなに素晴らしいか実感し、のこりを腹につめた。

酒場を出てまずは武器屋に行き、杖を見せてもらうと魔法使いが使うようなもので、期待してたものはなかった。武器屋の親父に気にいった物がないなら自分で作るしかないと言われ工房のある場所を教えてもらった。

 教えてもらった場所は鍛治、革、裁縫、細工、木工、調薬と工房があり、プレイヤーが何人か出入りしていった。

「カメさんじゃな〜い。珍しいところにいるわねぇ」

「よぉ、お前こそなにしてんだ。」

「裁縫よ、サ・イ・ホ・ウ。アタシも乙女だから着るものぐらい作りたいじゃない。ところでカメさんはなにしに来たの?」

なにが乙女だおっさんゴリラだろ!と声に出そうだったがグッとこらえ

「杖を作りたくてよ」

「じゃあ木工ねぇ、あそこに工房あるわよ。でも生産は大変よ。」

どうしてだとたずねると初めのスキルを覚えるまでが鬼畜すぎるらしい。PS(プレイヤースキル)いわゆるリアルでの技術があればむずかしくないらしいが鉄鋼石から鉄を作ったり、動物の皮を革にするなんてその道でやってきた人じゃないと無理。工房のNPCが教えてはくれるけど大変らしい。

いくぶん裁縫、木工、料理は楽だがスキルを覚えてもPS(プレイヤースキル)のあるなしで出来上がりに違いがでるらしい。とにかく大変だからがんばってねと言い裁縫の工房に入って行った。

木工といえば別荘でやってたからな

気合をいれて木工の工房に入るとイケメンのにぃちゃんが声をかけたきた。

「なにか用かい」

「あぁ木工を教わりたい。」

「いいぜ。授業料として200Gになるよ」

金とるのかよ。仕方なく支払うと

「俺の名前はナント、君は?」

「おれはカメだ。よろしくたのむ。」

「じゃあこっちで教えるからそこにすわってくるかい」

作業台の横にある椅子に座るといろいろ説明してくれた。

「木工は椅子や机、タンスなどの家具から杖、弓と矢などの武器を作れる。工具は木工用ナイフ、ノミ、ヤスリ、ノコギリ、斧などかな。簡易のものが雑貨屋で売っているから買ってくれるかい。あと木材は素材屋で買うか森で伐採してくるかして手に入れてね。今回は俺の工具を貸してあげるからそこの木材で矢を作くろうか。」

 木を削り削り、なかなかまっすぐな棒を作るのって難しいな。にぃちゃんがああした方がいいこうした方がいいなど教えてもらい、また削り、削り‥‥‥なんとか矢の棒ができた。あとは鏃と矢羽をつけて完成した。1本の矢になんと1時間もかかってしまった。

ーー木工を覚えましたーー

外は暗くなっていって、にぃちゃんはソワソワしながら

「もう大丈夫だね。工房は1日中夜も開いているから好きに使っていいよ」

と言い「じゃあ妻が待っているから帰るね」と工具を回収して工房を走って出て行った。


あのにぃちゃんいいヤツなんだけど……ムカつく

リア充だから羨ましいわけじゃない。うらやましいわけじゃない!ただムカつく!!


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