7話.パーティを組んだ
翌日、昨日のことで嫌気がさしてたが、もともと嫌われ者として生きてきたんだ、どおってことないと思いヘッドギアをかぶった。
ログインするとちょうど夜明けで朝日に輝く風景が広がっいた。人は俺を避けるように行動していたが関係ねぇと街を出ようとした。
「そこの方、すみません。」
と呼び止める声が聞こえ、振り向くと
「間違ってなかった。よかった〜」
と聞き覚えのある声の若者が立っていた。
「もしかして先生か?」
「はい、Dr.ビルルクっていいます。」
「ああ、俺はカメだ。しかしなつかしいもんから名前つけたな。」
「わかります。カメさんも安直ですね。これからよかったら一緒に狩りに行きませんか?」
俺の心境を知ってか嬉しい誘いをしてくれやがる。
「ああ、よろしくたのむ」
ーーDr.ビルルクさんからパーティに招待されました。Yes/Noーー
と声が聞こえ、Yesと思うと
ーーパーティを組みました。ーー
「そういえばカメさんの武器は?」
「ステゴロだが、先生は?」
「あはは、弓です。あとビルって呼び捨てでお願いします。」
「わかった」
「じゃあ、狩りに行きましょう。」
ラクだ。楽すぎる。
二人で狩っていたが先生は矢を当て、近づいてきたヤツを俺が殴ったり蹴ったり、面白いように獲物が狩れた。結構な数を狩ったころ先生が
「森に行きませんか?ちょっと敵が強いですが、たぶん大丈夫ですから」
構わないが、腹が減ったから街に戻ってメシを食いたいと言うと先生がこんなのならあるんですがとカロリーなんたらみたいなものをくれた。
二人して歩きながら食べたがマズイ腹はふくれるが不味い。
森に向かって奥へと歩くと途中ケシを見つけ「ビル、ちょっと待っててもらっていいか?」
「はい、いいですよ。」
ケシ坊主があったのでもしかすると思いナイフで少し傷をつけると汁が出てきた。おお、ペイ見っけ。集める容器がないので諦めたが今度取りに来よう。
「悪かったな、行こうぜ」
「いいですか採取しなくて?」
気にすんな、サッサと行こうと森に向かった。何度か獲物を見つけ狩ったが先生マジすげ〜。百発百中でいとも簡単に獲物を射った。
「ビルよ、弓って簡単なのか?」
「初めはまっすぐ飛ばない狙えない威力にないと大変でしたよ。最近やっと狙ったところに飛ぶようになりました。」
「さすが大先生」
感心して誉めると照れ臭そうに笑ってた。
やっと森につき、中に進むと熊がいた。先生が矢を射るとこっちに突っ込んできた。先生は次々と矢を射るが突き刺さるもののダメージはあまりなさげ、俺の前にくると立ち上がり前足を振り下ろしてきた。横に避け脇腹をおもっきり殴ると少し効いたのかよろけ、追撃と踏み込んだら裏拳が飛んできて吹き飛ばされた。なんとかガードと受け身がとれたがかなり効いた。先生は動き回りながら矢を討っているとうまく目に刺さった。これはチャンスと殴ったり蹴ったりしたがなかなか倒せず最後は先生が討った矢が額を射ち抜き倒せた。
先生が近づいてきて
「なんとか倒せましたね。大丈夫でしたか?」
「すまねぇ。あまり活躍できなくて」
「いえいえ、引きつけていてくれたので助かりました。」
「森はこんなのばっか出るのか」
と聞くと普段はもっと奥に行かないと出ないので、たぶん誰かがここまで引っ張ってきたんだろうと言っていた。
傍迷惑なヤツもいたもんだ。
しかし何か攻撃手段を考えないとヤバいな。
少し休憩することとなり、先生が回復ポーションをくれた。飲んでみるとユン◯ルのような味で疲れがふっとび身体に感じてた微かな痛みと違和感が徐々になくなった。先生が言うにはこのゲームは傷などの痛みは小さく、代わりにしびれ違和感疲れで行動制限が再現されていて子供でもできるようになっている。
また狩りを再開し辺りを探すとゴブリン定番のモンスターがいた。3匹いたが先生が矢で1匹倒し、俺はダッシュで近づき鼻面をおもっきり殴りもう1匹が切りかかってきたところ腕を取って投げた。
ーー投げ技を覚えましたーー
倒れてたのを踏みつけ蹴り殺した。もう1匹はと見ると矢が刺さり死んでいた。
こいつらなら楽勝だなと先生と次々ゴブリン虐殺していった。気がつけば結構いい時間になり街に戻ることにした。
街に戻り清算しようと言うと先生はいらないと言った。メシやポーションまで貰っており、それじゃ負んぶに抱っこになっちまうときっちり清算した。
それでも3,640Gと今まで稼いだのと変わらない金が手に入った。
「先生ありがとうな」
時間だったので先生にお礼を言いログアウトした。
名前:カメ
状態:hungrl
STR:12
VIT:7
INT:6
MID:5
DEX:8
AGI:11
LUK:5
CHA:▲4
Skill:蹴撃 LV.10、察知LV.6、殴撃LV.11、雷耐性LV.1、ダッシュLV.7、採取LV.1、植物学LV.3、回避LV.8、受け身LV.3、投げ技LV.1、共通語学、鑑定LV.3