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6話.装備した

 ログアウトしヘッドギアを外すと、背後に夜叉を纏い引きつった笑顔の看護婦がいた。

かなり怖かったので、素直に謝った。

 食事後、医師大先生が来てヘッドギアにアラーム機能がありメシの時間10分前に設定してくれた。


 翌日も何時も時間にログインすると、夕暮れ時で昨日の続きばかりと服屋に行くことにした。入ってみると所狭しと服が飾ってあり探すのに一苦労しそうだった。すると女性の店員が

「どういったのをお探しですか、おしゃっていただければお出しします。」

と言ってくれたので、丈夫な黒のスーツ上下と中に着るシャツと伝えると俺の観察してから服を出してくれた。一度試着してくださいと試着室に案内された。

 試着室に入り今着ている服を脱ぐと背中にあるはずの筋彫りだけの不動明王がいなかった。下は黒のボクサーパンツを履いておりこれも脱げるか試したが脱げなかった。ゲームだから仕方ないと思い、出してもらったダークグレーのYシャツとスーツと着てみるとなかなか渋くキマっていた。

そのまま試着室を出ると店員が「よくお似合いです」とおだてるので気分良くなり買うことにした。

金額を聞くと2,400Gとなんとか足りたので支払いし、来ていた服をどうするかと聞かれたぶん使い道がないと思い処分してもらった。「ありがとうございました」と店員が見送る中気分よく店を出ると空は真っ暗だった。


装備も一新されけど金がないな。

とりあえず狩りにと思ったが腹減ったのでごリラがログインしているか確かめ屋台のあった場所に向かった。

「よぉ〜」

屋台の暖簾をくぐり声をかけると

「いらっしゃい〜・・・ハァ〜カメさんアンタ一段と凄くなったね」

なんのことだと聞くと、

「その格好のことよ〜、どこをどう見てもヤ◯ザよねぇ〜」

そんなのいいからメシをくれと言うと

「今日はハンバーガーよ〜1個30G」

3個買った。残金15G

ハンバーガーを食っていると

「そういえば、服どこで買ったの」

「武器屋の裏手にある服屋だが」

「あそこのブティックね、店員さんセンスあるのよねぇ〜この服もあそこですすめられたの」

ごリラが着ていた服はフリルがいっぱいついたピンクのワンピースだった。センスねぇー

ハンバーガーを食い終わったので狩りに行くことにした。



 真っ暗な草原を月明かりを頼りに獲物を探しながら歩くと昨日はよく見かけたファーラビットやピグボアは見かけず、さらに歩くと急に背後に気配を感じ目をやるとウォルフよりデカい犬が飛びかかってきた。

振り向き様に裏拳を横ツラに叩き込み、怯んでいたので瓦割の要領で拳を頭に叩きつけた。殺ったと思ったがまだ息があったので頭を踏み潰した。

デカ犬を鑑定するとグレイウルフという狼で剥ぎ取ってみると灰狼の牙と灰狼の毛皮が手に入った。

ウォルフよりデカいしスピードもあるが一頭ずつならなんとか狩ることができる。群れでは行動してないのか一頭ずつしかおらず楽に倒すことができた。

10頭くらい狩った所でさらにデカい赤黒の狼を見かけた。とりあえず鑑定してみると???と鑑定できず何度も鑑定していると、赤黒狼がすごいスピードで飛びかかってきてなすすべもなく首をかみ切られ死んだ。


また教会の祭壇で寝ていた。起き上がりペナルティはないかと確認すると手に入れた牙や毛皮が半分近く無くなり剥ぎ取りナイフも失っていた。仕方ないと割り切り、教会を出て素材屋に行くが開いてなく、剥ぎ取りナイフもないので狩りにも行けず夜が明けるまでログアウトすることにした。


ログアウトすると4時でゲーム内の夜が明けるのが5時くらいなはずなのでそれまでネットで動画でも見ることにした。やっぱカッケーな本〇組の奴らと動画を見終わり気が付けばメシの時間、しょうがねぇとメシを食って着替えさせてもらったりした後消灯までの時間にログインすることにした。


ログインするとすぐに素材屋に行きブタに買取ってもらった。灰狼の牙30×4=120G、灰狼の毛皮50×5=250G 計370G ブタに剥ぎ取りナイフを売ってるか聞くと雑貨屋に売っていると教えてもらい雑貨屋に向かった。雑貨屋に入ると婆さんはおらず小太りな男性が店番をしていた。

「先日は母を助けていただき有難う御座います。」

とお礼を言われ、どうやらこの男性は婆さんの息子らしい。

「剥ぎ取りナイフをくれ」

と頼むと200Gでといい、支払いを済ませ店を出た。

とりあえず買うことができホッとした。狩りに行こうかと思ったが中途半端になりそうなので街をぶらつくことにした。中央の広場でプレイヤーの露店があり道行くプレイヤーに声をかけいろんなものを販売していた。俺も冷やかしで回ると誰も声をかけてこない、目も合わせようとしない、目が合うと目を背け急に店を畳みログアウトする人までいた。いたたまれなくなり広場を後にしてログアウトした。


何故だ、なぜなんだ、何がいけない、格好か、などと考えていたがわかりもせず消灯の時間になったので寝た。

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