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5話.買い物できた

 しばらく休んでいたら疲れがだいぶとれてきた。

 まだ狩りをするにはツラいので採取をすることにした。


 とりあえず辺りを見渡すと幾つかの花が咲いていた。

「もしかして、ケシ」

 採ってよく調べるとアカン方のヤツだ。

 他にないかと探すと草原の外れに麻を見つけた。

 オイオイ、大丈夫かこのゲームか

 すると見たことがある婆さんが麻の葉っぱや花穂を採っていた。

 ちょっと待って、婆さん。乾燥させるのか・・・久々に吸ってみてぇな

 などとくだらない事を考えてると、婆さんが犬?に襲われていた。

 必死に杖で応戦しているが、ヤバそうだ。

 助けたらマ◯ファナ少し譲ってくれねぇかと打算的な考えから助ける事にした。

 つまずき倒れた婆さんに犬?が飛びかかっていったのでダッシュしカウンター気味に前蹴りをおみまいしてやると、一発でダウンし近づいてトドメを刺した。

 他にいないか確認し、剥ぎ取ると肉?が手に入った。バッグにしまい婆さんに声をかけた「大丈夫かい、婆さん」

「・・・ありがとよ」

 俺の顔を見て一瞬引きつってたがお礼の言葉をくれた。立てるかと訊くと腰を痛めたらしく、仕方ないので婆さんをおんぶして街まで戻ることにした。

 戻る途中に襲われたとき死んだ爺さんが見えたやら爺さんは浮気性だったとか息子の嫁の愚痴などいろいろ聞かされた。フッと麻薬の事を思い出し聞くとそんな嗜好品を作るのではなく、きちんとした薬に使うだと怒られてしまった。


 街に着いたが家まで送ることになり、どこかと訊くと雑貨屋との事でどうにも見覚えがあると思い送っていった。

 雑貨屋に着くと店先に武器屋のオヤジと警備隊の方々がいらっしゃいました。

「婆さん、大丈夫かい」

 と武器屋のオヤジが心配そうに訊いていった。

 なぜか俺の両脇に警備隊が張り付き睨んでいた。

 婆さんが大丈夫だと答え、俺に助けてもらったと話すと警備隊は俺から離れていった。

 だから俺がなにをした

 警備隊の一人が婆さんになにやら呪文を唱え

「アンタ、もう大丈夫だから降ろしておくれ」

 と言い、降ろすと婆さんは警備隊にお礼を言い、元気に歩いて店に招きいれてくれた。

「アンタ本当にありがとうよ、助かったよ。お礼にこれを貰っておくれ。」

 と一冊の本をくれた。

 何度も礼を言うので気恥ずかしくなり、用があると店を後にした。


 街の外まで来たが貰った本が気になり、休憩した木陰に行き本を読むことにした。

 本は図鑑らしく絵と共に説明が書かれていた。しかし書かれている文字は日本語でも英語でもなく少しも読めなかった。

 パラパラっとページをめくるとなぜか読めるページがあり、読んでみると麻の事が書いてあった。他も探すとケシやトリカブト、ヨモギ(薬草)、ファーラビット、犬?(ウォルフ)、猪?(ピグボア)と読むことができた。

 ーー共通語学をマスターしましたーー

 ーー鑑定を覚えましたーー

 ひょっとしたらとウインド画面を開き、スキルの[鑑定]をタッチすると【さまざまなものを鑑定し、情報を明らかにする】と表示された。ついでに[共通語学]も見ると【共通語で書かれた文章が読めるようになる】すごく便利だ。

 いいものを貰ったし、スキルも覚えし、狩りに行くか。その前に近くにあったケシの実を摘み採り、バッグにしまおうとすると

 ーーバッグがいっぱいですーー


 そりゃそうだ。こんな小さいショルダーバッグにそんなに入る訳ないわな。

 ごリラにまた引き取ってもらおうと街に戻った。


 ごリラの屋台のあった場所に行くと、屋台はなかった。フレンド登録してあったのを思い出し確認するとログインしていなかった。なんとか売り捌けないかとウロウロしてると素材屋という店を見つけた。

 また追い出されると思ったがダメもとで入ってみた。

「いらっしゃい」

 ブタがいた。

「何か素材をお探しですか、それとも買い取りですか」

「ブタがしゃべった」

「やだなぁお客さん、狐人族ですよ。ちょっとぽっちゃりしてるだけですよ」

 とハハハと笑って話してきた。

 どうみてもブタだが狐耳付けハゲたブタ鼻の獣人らしい。

「ああ、すまねぇ、買取ってもらえるかい」

「ではこちらの机に出して下さい」

 トリカブトを5株、ピグボアの肉を6塊と毛皮を4枚、ウォルフの肉と毛皮、シャグボアの肉と毛皮と魔石を机に出した。

「結構ありますね。少しお待ち下さい」

 しばらくすると金額を教えてくれた。

 内訳はトリカブト3×5=15、ピグボア肉20×6=120、毛皮30×4=120、ウォルフ肉10、毛皮10、シャグボア肉80、毛皮200、魔石1,000、合計1,555G

 全部買取ってもらいカードを渡し金を貰った。所持金3,255G

 店を出ようとするとブタが

「今まですみませんでした。外見で判断し追い出したりして。他の店ももう追い出したりしないから行ってみてください。ありがとうございました。また来て下さい」

 と頭を下げた。俺も気にしてないから言って店を出た。

 たぶん婆さんを助けたからなんだろうけど、

 妙に人間味のあるNPCに驚いた。


 辺りは暗くなっていたが、まだ店はやっていた。金も少し入ったし武器でも買うか。RPGぽく剣かやっぱり、しかし現実でもヤッパ使ったことないし、ハジキなら結構上手かったが売ってないだろなぁ。

 とりあえず武器屋へ入った。

「・・いらっしゃい」

 ぶっきらぼうに言うオヤジがいた。

 商品を見ると短剣 700G、長剣 1,000G、大剣 1,250G、戦斧 1,500G、弓 800Gなどがあった。いろいろ手にとってみたがどれもしっくりこず

「悪い、また今度にするわ」

 と武器屋を出た。

 次に防具屋に入ると

「ヒィ〜、・・・いらっしゃいませ」

 とオドオドしているおっさんがいたが気にせずに防具を見ると騎士が着る全身鎧や金属製の甲冑、鎖帷子などは金額の桁が違った。

 革製の鎧もあったが動きにくくなりそうなので諦めた。他にも盾や籠手、靴も売っており、迷ったがこんなのを買って店を出た。

 鋲付革製グローブ:革製の指なしグローブ。手の甲部分に鉄の板と拳部分に鋲が付いている。(300G)

 革製ブーツ:革製のブーツ。足先に鉄板が入っており足先に重たい物を落としても大丈夫。(450G)

 グローブとブーツを身に着けたが服が野暮ったいので服を買おうと服屋を探そうとしたら

 ーー外部からの音声受信です。つなぎますか?--

 はいと応えると看護婦からメシの時間だと怒られ、急ぎログアウトした。

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