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4話.買い物したい

 ウインド画面開いて時間を確認し、狩りに行く事にした。


 街の外に出ると結構な数の人が狩りしていた。俺も負けじと獲物を探すと、草陰に毛玉のような兎?を見つけコイツを狩ることにした。

 そっと背後から近づき蹴りを繰り出そうとすると、殺気を感じたのかすごい勢いで逃げていった。

 アカン、感づかれたか。

 何匹か挑戦してみたが一行に上手くいかなかった。こうなると意地でも倒そうと兎?を見つけては、猛ダッシュして追いかけ回した。

 ーーダッシュを覚えましたーー


 やっとのこと街の外壁に追い詰めると、兎?は腹に目掛けて回転しながらすごい勢いで突っ込んできた。こっちもダメージを喰らう覚悟で腹で受け止め、壁に向かって投げつけてやった。

 グチャッと音と共に兎?の死体が出来上がった。やっとの思いで倒した兎?を剥ぎ取りナイフで刺してみると毛兎の皮と潰れた兎肉に変わった。ショルダーバッグに入れて他の獲物を探すことにした。

 辺りを見渡すと獲物らしき影はなく、外壁に沿って歩いているとヨモギ?らしいものを見つけた。

 何かに使えないか、もしくは食うためにいくつか摘み取っておいた。

 ーー採取を覚えましたーー

 他にはとよく見ると、

「トリカブトじゃねぇか、危ねえな」

 ーー植物学を覚えましたーー

 別に俺は草木に詳しいわけではなくら、昔叔父貴に教えてもらったから知ってるだけである。

 叔父貴、いい人だったな。シャブくってない時だけだけど。ラリってる時は・・・くっそ、思い出したくもねぇ。

 とりあえずトリカブトを採ってバッグに入れ、そろそろいい時間になったので街に戻りログアウトした。


 メシを食い終わり、消灯までの時間をどうやって潰そうかと思っていると、医師大先生が訪ねてきてくれた。

「浦地さん、こんばんは」

「先生、こない時間にどないしたんですか」

 話を聞くと今日は宿直で、暇つぶしに話しに来たらしい。おい医師大先生、仕事しろよ。

 とは言うものの俺もいろいろ聞きたいことがあったので話に付き合った。

 気になったスキルの事を聞くと、まずスキルは行動を基づいき覚える。同じ様な行動をすればレベルが上がる。なぜか人によって同じ行動してもレベルが上がるのが遅い早いある。あとレベルアップしていくとアーツと呼ばれる技を覚えたりランクアップしたりする。

 魔法はと聞くと「GCS」の正式サービスが始まってから2週間経つが未だ魔法が見つかってないらしい。

 と言った話をしていると消灯時間になり大先生は宿直室に帰っていった。



 翌日、ログインしゴリラの居る屋台へ向かった。屋台には客は居らずゴリラがぼけっとしていた。バケモノがいたら客なんて来ないよな。

「よぉ」

「いらっしゃい〜カメさん」

「串焼10本とパンを5個くれ」

「まいど〜あり〜」

 袋に入れて渡してくれた。

 金を払いショルダーバッグに入れようとして思い出した。

「ご、リラさんよ、「リラちゃん!」リラよ、肉とヨモギいらないか」

「肉とヨモギ?一度見せて、良いのなら買うわ」

 屋台の台の上にヨモギと肉を出した。

「ヨモギって薬草の事ね。あと肉は潰れたファーラビット肉!」

「わるい、潰れたのだった」

「そんな事より、ファーラビット倒したの〜」

 話を聞くとファーラビットはすばしっこく近づけば逃げる、上手く追い詰めても刃物ではダメージが入らず回転して反撃してくるなどほとんどのプレイヤーが倒せず諦めたそうだ。俺も運良く倒せただけだからな。

 結局リラは肉とヨモギを買うと言ったがこないだ奢ってもらったのでタダで譲った。ついでに皮もやると言ったらそれはきちんと買い取ることになり1500Gで売れた。


 ごリラと別れ、店を周るがどこへいっても追い出される。諦めず何度も店を行ったり来たりしたら警備隊の方が来ちまった。

 警備隊の方に営業妨害になるからと怒られ、しぶしぶ狩りに行くことにした。



 犬?を狩ろうと探したが見つからず代わりに猪?を見つけた。コイツはなかなか厄介で攻撃するとこっちに目掛けて一直線に突っ込んくる。交わすのは簡単だが疲れ知らずで何度も襲いかかってきた。

 何度も交わしてるとパターンがわかり方向転換する時に動きが止まるので最小限に交わし振り向く所に攻撃をくわえ倒した。

 剥ぎ取ってみると肉と毛皮が手に入った。

 倒し方がわかると簡単で次々と狩っていった。

 ーー回避を覚えましたーー


 ヤバイ、かなりヤバかった。

 調子にのって5、6頭狩った頃ちょっと大きめの赤っぽい猪?を見つけ、同じ様に攻撃したら反撃のスピードがまったく違う。3倍くらいのスピードで突っ込んきた。交わし損ねて吹き飛ばされたが、なんとか受け身がとれて大事に至らなかったが次喰らったらシャレにならん。

 ーー受け身を覚えましたーー

 必死に避けているとだんだんとスピードが落ちてきてなんとか型にハメ、殺ることができた。

 剥ぎ取ろうと近くで見ると頭にツノはあるし、赤っぽいしもしかしてヤツなのか?

 ヤツ専用の猪?を剥ぎ取ると肉と毛皮それに石?が手に入った。


 アカン、しんどいわ

 疲れと空腹を感じ安全そうな木陰でパンと串焼を食べて休憩した。

昨日は空腹でわからなかったが、パンは柔らかく、串焼は絶妙な焼き加減で食うと肉汁が口の中にあふれ出しかなり美味かった。

あのごリラ、ヤルな。



 名前:カメ

 状態:normal

 STR:7

 VIT:6

 INT:5

 MID:5

 DEX:6

 AGI:8

 LUK:5

 CHA:▲6


  Skill:蹴撃 LV.5、察知LV.2、殴撃LV.6、雷耐性LV.1、ダッシュLV.3、採取LV.1、植物学LV.1、回避LV.3、受け身LV.1


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