16話.金ない
ログインする前に、メールが届いてて読むと今日はゲームできない、明日また遊んでと書いてあった。ちょうどいい、武器失くしたから新しいの作らんといかんしな。
ログインすると教会の中だった。とりあえず外に出てごリラの屋台に行く。
「なぁリラ、鍛冶してるヤツ知らないか。」
「う〜んと、一人知っているよ。ちょっと待ててログインしてるからメールしてみるね〜」
腹も減っていたのでメシも頼みでてきたのはカツ丼だった。食っていると
「その子ちょうど近くにいるから顔出すって。ちょっと待ててね〜」
メシが食い終わった頃、一人の男がこっちに歩いてくる。見るとそこには
ガマガエルがいた。
「や、やあ、リラちゃん。」
「ごめんね〜、急に呼び出したりして。」
ごリラがガマガエルを紹介してくれた。
「カメさん、この子が饕餮よ。鍛冶職人としては一流よ〜。」
「あ、カメだ。よろしくな」
紹介してくれたガマガエルに挨拶するとヒッヒ〜と後ずさり目を背けた。
「饕餮、大丈夫よ〜。カメさんね、見た目怖いけど大丈夫だから」
「ほ、ホントですか?あ、あのすみません。僕、饕餮と言います。」
お前らに言われたくない!
ゴリラとガマガエルに怖いと言われ凹んだが用件を伝えることにした。
仕込み杖を作りたいので、なるべく丈夫で刃渡り60cm幅2、3cm出来るだけ直刀に近いものが欲しい。とガマガエルに伝えると、少し考えて
「お、面白そうですね、わかりました。か、刀自体は作ったことがあるので任せて下さい。」
「ありがとうな、材料とかなにかいるものあるか。」
「だ、大丈夫です。あ、明日のこの時間にはできると思います。」
報酬などは明日受け渡す時に決めることになり、ガマガエルは去っていった。
ガマガエルだがなかなかいいヤツだ。紹介してくれたリラにお礼を言い、杖の材料を探しに森に向かった。
今回のデスペナで失ったのは運よく?ずた袋と入っていたドロップ品多数と杖(シラガシ、ヒノキ)2本、丸太で道具などは失ってなく助かった。森の木を鑑定しまくりシラガシやツゲが見つけ木に登り幹を切り落とした。
帰り道でゴブリンがちょっかいかけてきたので投げ技の練習に使ってあげた。
街に戻り工房に行き、シラガシを3本とツゲの樹皮を剥ぐ剥ぐ剥ぎ終わったので乾燥庫に1日入れる。さて、次は防具だが今の格好気に入ってるしどうしようかの。とりあえず服屋に行ってみる。店員に今着ている服より防御力があるスーツはないかと聞いたがないと返事が返ってきた。防具屋ものぞいてはみたが、やはり気にいるものはなかった。
こうなれ作るか、いや待てよ。ごリラだ、リラが裁縫やってたはず。
急ぎリラの屋台に行き服を作ってほしいと言うと
「作ってはあげれるけど、結構高いよ〜」
どれくらいかと聞くと
「丈夫なのだと綱糸を織り込んで作るから防御力が4、50で1着でだいたい20kGこんなもんかな〜」
桁が違った。そんなにするのかと聞くと材料持ち込みでも半分くらいだそうだ。
まずいガマガエルに頼んだのもどれくらいかかるのかわからん。こそっとリラに聞いてみるとわからないけど30kGはかかると言っていた。
ヤバい、残金8,093Gしかない。
ちょっと用事ができたから、服はまた今度にするわ。とリラのところを後にし急ぎ金策に走った。
まずは素材屋に売る、3.100G。森まで走りゴブリンを虐殺する。バッグとずた袋がいっぱいになったところでまた売る、9,420G。もう一度森でゴブリンを殺る。黒い3匹が出てきたが容赦なく殺る。あっクスノキの杖が壊れた。けど殺る。スーツの上着が壊れた。けど虐殺する。暗くなったので草原で狼を狩る。杖がないので1匹殺るのに時間がかかる。こんな時に赤ヤツが現れる。
ヤバい、今殺られたら金が足りない。必死の闘いだった。最後は俺の見栄が勝った。これで面子が保てる。バッグがいっぱいなり街に戻ると素材屋はもう閉まっていた。
金足りるか?