表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/23

9話.◯◯◯いきま〜す

 工房を出て素材屋と雑貨屋に行くがもう閉まっていた。仕方ないので夜が明けるまでログアウトした。


 夕飯を食ったあとログインし、まずは雑貨屋に行き初級木工工具セットと携帯バッグを2つ買った。初級木工工具セットはナイフ、ノミ、ヤスリ、折り畳み式ノコギリが入っていて800G、携帯バッグは頭陀袋で結構な量入るしショルダーバッグにしまっておける。先生と狩りに行った時調子に乗ってバッグがいっぱいになり、先生が出してくれたのでドロップ品を持ち帰ることができた。しかしショルダーバッグは重さを感じないがこれは中に物を入れると均一に10kgぐらいの重さになる。1つ500G。

 次は素材屋でブタに木材を聞くと、種類は、スギ、ヒノキ、ブナ、ツバキ、ウォルナット、竹とあり丸太で売っていた。値段を聞いて買えるのはスギかブナで硬いブナの丸太1,200Gを買った。どうやって工房まで運ぼうかとダメ元でバッグの口に少し入れると中に入った。さすがゲーム。


 買い物が終わり工房に行こうと思ったが、少し腹が減ったのでごリラの屋台に向かった。

 屋台はやっていたが相変わらず客は居らず、こんなに美味いのにどうしてだろう。暖簾をくぐりごリラを見て、納得した。何があるかと聞くと、カツサンド60Gと言うので2つ頼んだ。食ってると

「カメさん、杖できた〜?」

「いや、まだだ。スキルは覚えたし材料と道具を買ったからこれからだ」

「でもなんで杖なの、誰も覚えてない魔法でもチャレンジするの〜」

「ちゃうわ、叩く用の杖だ。」

などとだべっていたらアラームが鳴り、ごリラにもう落ちるはと言いログアウトした。



 次の日ログインしてすぐに工房に向かった。

 まず丸太を固定し一面を平らにする。ノミで削る。ガシガシ、ガシガシ、ボキッ‼︎ナイフでそぎ削る。ガリガリ、ガリガリ、バキッ‼︎ノコギリで切る。ギィギィ、ギィギィ、ベキッ

 うぉ〜工具が全滅だ。新しいの買うか。とりあえず買うとして、その前に丸太から作るのは無理じゃないか。

 いろいろ考えたがまず先立つものがないので狩りに出た。


 灰狼をバキッベキッボコッ、ボコッバキッ、ボコッぐちゃと次々と狩りしっかりと剥ぎ取っていった。すまねぇ金のためだ。

 10匹ぐらい倒した頃、ヤツが現れた。

 カリはしっかりとお返しせんとな。

 俺は猛ダッシュ近づき、ヤツに蹴りを食らわせた。ヤツはサッと身を立て直しこっちに飛びかかってきた。なんとか左手でガードが間に合ったがヤバい左手がしびれて動かん。ヤツは容赦なく攻撃してきたがこっちも負けじと応戦した。

 ヤバいヤバすぎる。ヤツの爪と牙で傷だらけになっていた、また死ぬのか、いやタダで死んでやるか。

 俺の上にのしかかり襲いかかってくるヤツの口に右腕を突っ込み、しびれて動かなかった左手を無理矢理動かし目に指を突っ込んだ。

 さすがのヤツも後退り、立ち上がった俺はヤツを蹴り殺した。


 なんとか勝てた。

 亡骸を見つめていると、そういえばコイツ鑑定出来なかったなと思い出しもう一度鑑定してみた。名前がわかったがいいのか、ヤツの名はシャアズナウルフ

 赤でツノがあるのはたぶん似た系統の名前なんだろう。そのうち足がついてないのとか、金色のとかでてこねぇよな。

 よし、剥ぎ取ろうとナイフを握ろうとしたが両手とも動かず、なんとかナイフを口にくわえ亡骸に突き刺した。赤星狼の牙、爪、毛皮、魔石が手に入った。


 休んでいると手が動くようになり、いつも不思議に思っていたが傷と破れた服が治っていく。こういう所はゲームだよなぁ。

 しばらくして身体が休まった頃朝日が昇ってきたが、もう少し稼ぎたいので森に向かった。


 森では緑色したゴブリンがちょこちょこ襲ってきた。獣と違い小さいが対人戦みたいなもんで間合さえ気をつければ楽勝だった。錆びた武器や防具を落としてくれるのでセッセと倒した。

 ゴブリンを狩りながら良さげな木がないかと探しているとコカノキを見つけた。

 やっぱりこのゲーム開発した奴どこかおかしい。どうにか精製できるのか?

 考えてもしょうがねぇと思っていると木の陰から3匹の黒いゴブリンが出てきた。色違いもいるんだと鑑定してみると、ガイアゴブ、マッシュゴブ、オルテゴブと黒い3つ星の方でした。闘ってみると、動きがトリッキーだし頭もいいのか地形を活かして攻撃してくる。たまに3匹縦に並んで突っ込んでくるとつい先頭のを踏み台にしたくなった。だが所詮はゴブリン、また3匹並んで突っ込んできたところを前から順に殴り倒しトドメを刺した。


 やはりあの技は小さいなりのゴブリンが使ってきても後ろの奴が見えるので意味がない。

 楽に倒せたので良しとして、いい感じに腹が減ってきたから街に帰ることにした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ