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精霊   作者: ケン
セカンド ハモン
11/50

第10精霊

アメリカ北部にあるアメリカ軍基地では激しい銃撃戦が繰り広げられていた。

そこには霊装を纏い対精霊用銃、ヴァナルガンドを必死に撃ち続けている

女性の姿も見えていた。

「くそ!!なんてやつなんだ!!」

「シーラ!!一旦下がるぞ!!」

「で、ですが!!」

「これは命令だ!!」

「っ!了解!!」

シーラと呼ばれた女性は一度は反抗してみるが相手が上司なのか

強めに言われて渋々退却していった。



「あっり~?」

誰も居なくなった基地跡には一人の精霊がいた。

その精霊は髪の毛は腰を超えるくらいの長さで服装は肩を完全に

露出させたドレスのような黄色の服を着ていた。

「おっかし~な~。さっきまでいっぱい(にんげん)どもがいたのにな~」

女性は瓦礫などを精霊の力を使って吹き飛ばしたりしていたが

標的がおらず暇そうな顔をしていた。

「は~暇だな~……そうだ!!ファーブニルを殺しに行こう!!

うんうん!!そうしよう!!ん~せいやー!!!!」

女性が空を仰いだ瞬間に辺りに雷が降り注ぎ地面に大きな穴をあけた。



アメリカでそんな事が起きているさなか日本のある学校では

いたって平和に時間が過ぎていた。

「おっす!!友春!!」

「おはようさん」

友春が教室に入った途端に絡んできたのは榊原(さかきばら)優斗、このクラスの

学級委員長で学園イケメンランキング3位、学力ランキングでは10位という

完成した人間で女の子にかなりもてていてファンクラブがあるほど。

「とーもーはーる!!!!!」

どこからかそんな叫び声が聞こえたかと思うと友春が突然

後ろから蹴とばされ床とキスをしてしまった。

「ははははははは!!!!この程度の攻撃を避けきれんとは!!

私のライバルとして恥ずかしいぞ!!!」

「痛たたた、俺がいつお前のライバルになった桜」

彼女の名前は結城桜、いつもハイテンションでいつも朝に

友春を蹴とばしている。

「いつだと?そんな常識な質問をするな!!

生まれた瞬間からライバルだ!!」

「意味が分からねえよ。とにかく席座れ、もう始まるぞ」

「む、仕方がない」

桜も本当はもっと絡みがっていたがもうじきこのクラスの

担任が来るので渋々席に座った。



そしてチャイムが鳴ると同時にこのクラスの担任の教師である

裕子が入ってくると朝の騒がしかった雰囲気が一瞬にして静まった。

「う~す、委員長号令」

「起立!!礼!!」

『おはようございます!!』

「ああ、おはよう。えっと先日は精霊が現出した影響で

授業が中断になったわけだが今週の休業日が急きょ登校日になった」

それを聞くと生徒たちは口々に不満を漏らしていったが流石に

精霊の事となれば一般人である自分らには何も出来ない。

精霊に授業の日は現出しないでと言えたらそれは楽なものである。

「それとだ……友春!!!」

「は、はい!!!」

いきなりドスの聞いた声で友春を呼んだ裕子は

これまた怖い目つきで彼をにらんだ。

「お前、先日はよくもまああたしを心配させたな」

「え、えっと」

「まあ一回目だから許してやろう……ただし!!

今度したらどうなるか分かってるよな?」

「は、はい!!勿論でございます!!!」

友春は彼女に逆らえば何されるか分からないので

ひと先ず言う事を聞いておいた。

「じゃ、今日も授業頑張れよ」



そして時間はたっていきお昼休み……

「あ”~やっと終わった」

「お疲れだな、友春」

「まあな」

{最近、あの戦闘馬鹿どもと闘ってるからな……

いや、殺りあっているというべきか}

「んじゃ、飯食おうぜ」

「おう」

「私も混ぜてもらうぞ~」

こうして三人は友春の机を中心として円になり昼食を食べ始め様とした途端に

廊下から聞きなれた声が響いてきた。

「友ちーーーーーん!!!!」

その声を聞いた友春はすぐさま隠れようと弁当を持って移動するも

時すでに遅し、勢いよくドアが開けられ涼子が入ってきた。



「友ちん!!!!一緒にご飯を食うっす!!」

「あ、あのさ~普通に頼んでくれないか?視線がな」

「良いじゃないっすか~ささ!屋上へレッツゴー!!」

「引っ張るな!!べ、弁当が落ちる!!彩加が作ってくれた弁当が!!」

友春は涼子に有無を言わずに引っ張られていき屋上へと連れて行かれ

教室は何とも言えない空気が流れた。

「あ、なあ昨日アメリカでさ、落雷が降り注いだらしいぜ」

優斗は話題を変えようと今朝の新聞に載っていた事を

話そうと桜に話しかけた。

「……それ、詳しく聞かせてくれないかな」

{ん?…一瞬だけ気配が変わったような}

優斗は一瞬だけだが精霊という単語で桜がいつもの雰囲気とは違う

雰囲気を醸し出した事に気付いたが気のせいだろうと思い続きを話し始めた。

「お、おう。今朝の新聞に載ってたんだけどさ、アメリカでここん所ずっと

落雷が落ちて少なくとも100人くらいの人が犠牲になったらしいぜ」

「そう……かわいそうに」

「だよな」

{落雷……ハモンか?}




一方その頃、拉致られた友春は屋上で涼子と昼食を食べながら

重要案件を聞かされていた。

「昨日にアメリカで精霊が出たっす」

「ああ、知ってるよ。今朝の新聞にあった」

「まあ、それだけならいいんですが実は少し厄介な事がおきたんすよ」

「は~何でこうも次々と厄介事が…で?その厄介な事って?」

「その精霊が今、この日本に近づいてるらしいんすよ!!!」

「その精霊さんは一体誰の事かしら~?」

「「!!!!!」」

二人が聞き覚えのない声が聞こえ後ろを振り返ろうとするが

その行動が出来上がる前に屋上に一本の落雷が落ちた。

こんばんわ~如何でしたか?

感想お待ちしております

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