クラスメートが捕まったと聞いて大聖堂に向かいました
『クラスメートが次々に教会に逮捕されている』
私はこのいきなり出てきた紙を見て驚いた。
「これは何なの?」
レックスに聞くと
「ベティが王妃につかまったじゃないか。だから心配になってクラスメートや騎士団の面々に連絡用の魔道具をレナード様に作ってもらって渡せるだけ渡したんだ」
「そうなんだ」
私はレックスの説明で納得した。
「これは王都の騎士団にいるトムからのだ」
「インスブルクに手を出してきたあの教皇が、また余計な事を始めたって事ね」
「そうみたいだな」
私の問いにレックスが頷いてくれた。
「こうしてはいられないわ」
私はクラスメート達が拷問にかけられるのを許せる訳はなかった。
「ドラちゃん」
私は大声で叫んだ。
「ピー」
私の部屋でたむろしていたドラちゃんが慌てて飛んで来た。
「シュタインの王都の大聖堂に友達を助けに行くわ。すぐに大きくなって!」
「ちょっと、リディ、いきなり飛び出すことは絶対にないってマトライ宰相に宣言していなかったか?」
レックスが言ってきたが、
「友達の命がかかっている時は別よ」
私は宣言し直した。
「ギャオーーーー」
ドラちゃんは館の前で突然巨大化したのだ。
「行くわよ!」
私はそのドラちゃんめがけて飛び移ったのだ。
「おい、リディ!」
慌ててレックスが私の後ろに飛び乗ってきた。
「おい、どうしたんだ?」
巨大化したドラちゃんを見て慌てて外に飛び出してきたアーチが聞いてきた。
「クラスメート達が次々に王都の大聖堂に捕まっているらしいんだ」
レックスが説明してくれた。
「何だと」
「だからすぐに助けに行くわ」
私は宣言した。
「おい、待てよ。リディ、俺達も行くぞ」
「姫様、我らも向かいます」
アーチとエイブが叫んでくれた。
「判った。編隊を組んできて。今度は大聖堂の焼き討ちよ」
私は叫んでいた。
そうだ、織田信長はお祈りしていれば良いのに、僧兵をバックに政治に首を出してきた叡山を焼き討ちにした。私もちゃんと仕事せずに、私の旧友を魔女裁判になんてかけて拷問しようとする聖女教会を許す気は全くなかった。
織田信長と同じで、大聖堂を灰燼と化してやるのだ。
「ドラちゃん、飛んで」
「ギャオーーーー」
ドラちゃんは飛び上った。
「パパラパパラパパララ、パパラパパラパパララー」
飛竜の呼び笛を騎士団長が鳴らし出した。
「おい、全飛竜隊出撃だ」
騎士団長が叫んでいる声を後ろにしてドラちゃんは急激に加速したのだった。
今度は平地の飛行だ。レックスは今のところ私にしがみついて気絶しないでいた。
「レックス、私、本で読んだんだけど、教会なんて攻撃したら、その後、悪魔みたいな人物とか、突然、何をしでかすか判らない恐ろしい人物って周りに思われないかな」
私は少し心配して聞いてみた。確か、信長は魔王とか言われて恐れられていたのだ。豊臣秀吉をはげネズミとか言って気に食わないと殴っていたみたいだし、私は暴君と言われたいわけではなかった。私はどちらかというと優しい聖人君主と言われたかった。
「俺たちはリディの優しい心をよく知っているから、そんなことは思わないさ」
私はレックスの言葉に少しほっとした。
「でも、周りはどう思うかな」
「兵士達はそうは思わないと思うぞ」
「他は? 敵はどう思うかな」
「そらあ、敵にしたら、いきなり、10万の大軍を殲滅してくれるわ、王宮を灰燼と化してくれるわしたからな。敵からしたら下手したら恐怖の大魔王って感じじゃ無いかな」
「えっ、恐怖の大魔王なの?」
私は唖然としたのだ。
それって、どういうこと? 信長以上に酷くない? 信長はまだ魔王だったのに私は恐怖の大魔王って酷くなっているんだけど……
私は急にやる気がなくなった。今まで必死にやってきたのに、それが恐怖の大魔王って周りから思われているなんて、最悪だ!
「いや、リディ、そういう訳じゃなくて、敵はそう思っているってだけで」
「それも最悪じゃない。大魔王って魔王よりも酷いなんて!」
私のやる気の無さがドラちゃんにも伝染したみたいで、急激に速度が落ちた。
「いや、リディ、スピードが落ちだしたぞ。大丈夫か?」
レックスが言ってくれたけど大丈夫な訳ないじゃない!
「これはこれは、どうされたのです。姫様、スピードを落とされて、ひょっとして後ろからくる友軍を気にかけられたのですか? 姫様らしくない」
「……」
「いや、レナード殿、俺がリディが、敵から大魔王だと恐れられていると言ったら」
「まあ、そうですな。姫様は恐怖の竜娘とか、恐怖の化け物とかそんな感じで思われているかも知れませんな」
私は白い目でレナードを見た。
更に酷くなっていないか?
恐怖の化け物って人間でもなくなったんだけど……
「まあ、姫様、敵に恐怖の大魔神と言われようと、爬虫類の親玉と言われようと、それがどうしたのです?」
レナードの言うことはドンドン酷くなっていくんだけど……
「ぼやぼやしていますと、ポーラとかいうクラスメートが教皇に拷問されて殺されてしまいますぞ」
「えっ、ポーラが捕まっているの?」
ポーラは大人しそうな真面目なクラスメートだった。
そうだ、友達の命がかかっているのだ。
「もういいわ。レックスに化け物って思われようが、レナードに恐怖の大魔王と思われていようが私はあのむかつく教皇を退治するわ」
私は決意したのだ。もうそこまで思われているのなら、一つくらい恐怖が増えても問題ないはずだ。
「いや、リディ、俺はリディのことを化け物なんて思っていないぞ」
後ろから必死にレツクスが、言い訳してくれるけど、どうだか……
そんなに大きく変わらないことを言っていたような気がする。
「そう、その調子でございます。このまま恐怖の大魔神として竜のすけに乗って、自分を偉いと勘違いしている教皇などと称する変態ジジイを退治してやりなされ」
最後が一番酷い言われようだった気がしたけど、私はその言葉は無視して友人を助けるために大聖堂に突撃したのだ。
ついに竜姫登場です。
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『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』
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ついに最終章開始しました。一見おとなしい少女に見えるクリスとそれに憑依した無敵の戦神シャラザールの物語です。
まだ読んでいらっしゃらない方は絶対に面白いので是非ともお読みください。
第一章では愚かな作者は書きながら泣いてしまいました……
読んでね(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾








