表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄されたので下剋上することにしました  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/117

宰相が兄嫁と私の間を取り持ってくれました

ドラちゃんにのってぶっ飛ばすとと王宮は本当にあっという間だった。

中庭にドラちゃんを下ろすと、降りようとして、がしっとレックスが私にしがみついているのに気づいた。

「レックス、着いたわよ」

私が言うが、レックスは私にしがみついたままだった。

「レックス、着いたったら」

私はレックスにしがみつかれたままなのはさすがに恥ずかしくなって言うと、

「姫様、いきなり飛ばしすぎですぞ」

やっと追いついてきたレナードが注意してきた。

「護衛を巻いて二人だけでデートですかな。いくら兄嫁夫婦が仲が良いからとそれを真似なくても良いのでは…………完全に気絶していますな」

レナードはからかおうとしてレックスを見て呆れてくれた。


「なるほど、姫様はレックス様に相手にされないから、無理矢理飛ばしてレックス様を自分にしがみつかせたかったと」

笑って、レナードが言うと、

「違うわよ。それはさっき普通の人間と違うって言われてむっとしたのは認めるけど……気絶させるつもりなんてなかったわよ」

「でも、飛ばして、気絶させたと……普通は男が飛ばして女が悲鳴を上げるののですが、姫様等の場合は逆ですな……」

更に笑ってくれるんだけど……


「ちょっと笑っていないで、なんとかしてよ」

私がレックスにしがみつかれて皆がじろじろ見ている状態はさすがに恥ずかしいと悲鳴を上げかけた時だ。

レックスの手がピクリと動いた。

「うーん」

そう言ってごそごそ動き出したのだ。

「リディ、ぷよぷよしている」

そう寝ぼけ眼で私のおなかをなでなでしてくれたのだ。

「何ですって!」

「グッ」

私はその瞬間、ぷっつん切れてレックスに肘鉄を食らわせたのだ。

レックスは腹を押さえてもがき苦しんでいたけど知ったことじゃない。

私のおなかがぷよぷよしているってどういう事よ!




「いや、本当に申し訳ない」

「ふん」

中庭で、切れた私に必死にレックスが謝っているんだけど、私は許す気は無かった。少しおなかが出てきたかなと少し気になっていたのだ。

国に帰ってきて訓練はしていたけれど、どうしても故郷の料理を食べ過ぎたのだ。

なのに、ぷよぷよって何よ!


「おい、どうしたんだ?」

「何でもあいつが姫様が太ってきたと指摘したそうだ」

「そういえば姫様は少しふくよかになられたか?」

「昔はガリガリだったからな」

なんか外野がうるさいんだけど、

「ちょっとあんた達、何か言った?」

噂していた近衛騎士達を私が睨み付けると


「ヒェェェェ」

「いえ、何でもありません」

近衞達は慌てて私の腕の届く範囲から逃げ去った。

離れていてもソニックブレードで叩けるけれど、そんなことしたら王宮もめちゃくちゃになってしまう。そんなのがお母様に知られたら下手したら殺される。絶対に出来ないことだった。


「リディアーヌ様。私がビリー様に託した中で敵が山越えしてきたらどうするかという質問に対する回答が一撃で倒すってなんですの? 全然回答になっていないではないですか」

そこに書類をもった兄嫁が怒ってやって来たんだけど、

「何って、一撃で倒しますけど」

私は平然と答えてあげたのだ。


「まあ、確かに姫様の怒りを買ったらソニックブレードで一撃でやられるわな」

「そうだ。姫様を本気で怒らせたら、不味いよな」

「ンダンダ」

後ろで近衛達が好きなことを言っている。


「何なのよ! そんな事が出きるわけ無いでしょ」

兄嫁は否定してくれたが、


「殿下の奥さんは姫様がぷっつん切れたらやばいのを知らないからそんなことが言えるんだ」

「本当に命知らずだよな」

「俺なら、姫様が怒りそうな質問書送るなんてヤバイことはしないぞ」

「姫様は戦場について説明するの下手だものな」

「野生の勘だけで、戦っているから」

後ろの近衞達が何か聞き捨てならないことをブツブツ言い出したんだけど……


「説明が面倒だと思って姫様がキレたらこんな宮殿一撃だからな」

「シュタインの10万も絶対に一撃だよな」

「姫様がすぐに切れ出すに金貨1枚」

「王太子殿下が代わりに殴られるに銀貨一枚」

「シュバイツが殴られるに銅貨一枚」

「ちょっとあんた達、私はそんなことはしないわよ」

私が騎士達に言うと

「ええええ!」

「今までの実績がありますけど」

「じゃあ、姫様は逆で賭けてくれますか」

「……」

私は黙ってしまった。




「リディ! 良かったわ。無事だったのね」

そこにお母様が飛んできたのだ。

「もうあなたが砦に行ってから心配で心配で」

お母様がおもいっきり抱き締めてくれた。

「それでなくても、心配していたところに、コーデリアが色々言ってくれるもので更に心配になってしまったわ」


おのれ、やはり原因は兄嫁か!

私はむっとして兄嫁を睨み付けた。

兄嫁がお母様の陰に隠れてくれた。

おのれ、お母様を私よけに使うのか…………


「そもそも女の子のあなたが、戦場に出る必要なんて無いわ。今からでもビリーに代わったら良いんじゃないの?」

お母様が、言ってくれた。一瞬それが良いのかもしれないと私は思ってしまった。兄嫁がこれからも私に酷い事するならば、そうしたい。そうすれば今度は今までの仕返しとばかりに私が質問の書類の山をお兄様に送ってあげるのだ。


「別に構いませんが、その代わり、リディは俺がしている書類仕事を全てやってくれるんだよな」

「殿下、お止めください。国が滅びます」

お兄様の言葉に間髪置かずに宰相が否定してくれるんだけど、さすがに国は滅びないわよ!

私はむっとして、宰相を睨み付けたけれど、宰相は平然としていた。


「というよりもそんなことしたら、砦も即座に落ちてしまいます」

後ろからレナードが言ってくれた。

それもそうだ。

兄ではシュタインの大軍を相手に抵抗も出来ずに蹂躙されて終わりだろう。


「お互いに適材適所というものがあるのです」

宰相が、言ってくれた。


「まあ確かに国が滅んでも仕方がないしな」

「まあ確かに国が滅んでも仕方がないわね」

お兄様と私がハモってしまった。


「と言うことで、王太子殿下。戦場のことは全て姫様にお任せ下さい」

宰相がはっきり言ってくれた。

「しかし、マトライ、そんなことしてリディが暴走したらどうするのだ」

兄が余計な事を言ってくれた。

「大丈夫です。そのためにレナードをつけます」

「なんと宰相殿はこのよぼよぼを戦場に出すと」

レナードが言い出したが、

「自分も前線に出せと散々ブツブツ言っていた者が何を言うのです」

「そうじゃったかの?」

レナードは誤魔化したが、まあ、レナードがいればお湯や水や火は作り放題だ。

1年でも砦をもたすことも出来るだろう。


「しかし、レナード殿をつけると更に二人して暴走しないか」

「王太子殿下も人が悪い。この老いぼれが暴走などする訳がないでしょう」

レナードの言葉など誰も聞いていなかった。レナードも暴走する時は私に輪をかけて凄いのだ。


「そこは姫様にお約束していただます。シュタイン領に攻め込めば反省するまで、王太子妃付きの女官として頑張ってもらいます」

宰相がとんでもない条件をつけてくれたんだけど……


「それだけはいやです」

私が首を振ると、

「あら、こき使ってあげますのに」

兄嫁が笑ってくれたんだけど……

なんかむかつく。


「王太子妃様もテスト問題みたいなくだらない質問も封印です。宜しいですね」

でも宰相は私だけではなく、兄嫁にも条件をつけてくれた。


「しかし、マトライ。敵に対するありとあらゆる対処方法なども考えておかないと」

「それはレックスが対応してくれるでしょう。もっとも姫様に任せておけば問題はございません。姫様は野生の勘も神がかり的ですから」

それは喜んで良い所なのか?

なんか、野獣と同じだと言われたような気がしたのだが……


「唯一我が国が負ける可能性があるのは後方が余計な事をして姫様のご機嫌を損なう時です。王太子妃殿下とシュバルツがしていることは竜のひげを引っ張ることです。少しは我慢してくれますが、切れると火を噴いて暴れ出します。インスブルクもギンガルメもその瞬間滅んでしまうでしょう。このことはお父様にもはっきりとお話ししておいてください」

宰相はギンガルメにも釘を刺してくれたのだ。


「しかし、マトライ。リディを戦場に送らないといけないのですか」

お母様がまだいた!


「妃殿下。行くなと言っても姫様は行かれます。それは今までの実績を見ていれば確実かと。まあ、ご心配なのは判りますが、ここは心を鬼にしてお見送りください。姫様はこちらが余計な事をしない限り、シュタイン軍を潰走させて頂けるでしょう」

宰相は言い切ってくれた。


「陛下、このような形で宜しかったですか」

「そうだな。よくやってくれた」

お父様が今頃出てきたんだけど。

まあ、宰相がうまくまとめてくれたから良しとしよう。

私は後方が落ち着いてほっとした。


「でも、本当にお父様もお兄様も嫁に完全に尻に敷かれているのね」

私が後でぼそりと文句を言ったら、


「一番尻に敷きそうな方が何かおっしゃいましたか?」

レナードに突っ込まれたんだけど。


「私は旦那様を立てるわよ」

私が言うと皆胡散臭そうな顔をしてくれるんだけど。


「そういうお方が、元婚約者様を張り倒して半死半生の状態にさせるか」

「そうそう、言うのは誰でも言えるからな」

「そこ、何か言った?」

後ろでブツブツ言っている飛竜騎士隊の面々を睨み付けたら、

「ヒェェェェ」

あっという間に1キロも間を空けてくれた。

ふんっ、明日からはあいつらは剣術の稽古の時間を倍にしてやると私は心に決めたのだ!


ここまで読んで頂いてありがとうございます。

ついに明日から砦戦です。

リデイの運命やいかに?

乞うご期待

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
私のお話、ここまで読んで頂いて本当にありがとうございます。

私の次の作品はこちら

『もふもふ子犬の恩返し・獣人王子は子犬になっても愛しの王女を助けたい』https://ncode.syosetu.com/n9267kb/


私の今一番熱い人気の作品はこちら

『【電子書籍化】王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど……』https://ncode.syosetu.com/n9991iq/


3巻表紙画像

表紙絵はおだやか先生がエリーゼをお義兄様が抱きあげる美しいシーンを描いて頂きました。
3巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… そのお義兄様から「エリーゼ、どうか結婚してください」と求婚されました。』
こちらの新規書き下ろしは学園に出る幽霊竜退治です。学園時代のお義兄様の幽霊騒動にエリーゼが一緒に冒険します
とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【10/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSS連れ子様の護衛騎士・シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/3/


■【11/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/-ebook/dp/B0DK55BWGS/


■【11/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/e9901759f61337b88109b29ff7a5ffb0/

表紙画像

表紙絵はおだやか先生が美しい、お義兄様とエリーゼのキスシーンを描いて頂きました。
2巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど…… 帝国に帰還しての宮廷夜会、お義兄様にキスされてしまいました』
こちらの新規書き下ろしはセッシーとの出会いです。皇帝一家でセシール湖にお出かけしたエリーゼはお義兄様たちと湖の地下宮殿に冒険に出かけます。
反逆の陰謀と共にそこにいたのは巨大な水竜で…… とても面白いのでぜひとも手にとって頂けたら嬉しいです。

■【9/25シーモア先行配信はこちら、3千字のSSドレス工房の主の独り言シーモア特典付き】
https://www.cmoa.jp/title/1101429725/vol/2/


■【10/19発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DGQ7J6VH/


■【10/19発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/178537d615973d18a4cb8adc53c66c16/

表紙画像
1巻が『王子に婚約破棄されたので、義理の兄が激怒してこの国を滅ぼすと叫び出したんだけど 卒業パーティーは恐竜皇子と恐れられるお義兄様と一緒に』
上の表紙絵はおだやか先生が可愛いエリーゼを守る格好良いお義兄様を描いて頂きました。
このなろうで書いたのに【お義兄様との洞窟探検】2万字の描き下ろしが追加されています。
小さいヒロインのエリーゼはダンジョンに潜りたいとお義兄様に無理やり連れて行ってもらって、巻き起こす大騒動。
後で知ったお義父様(皇帝)が怒るもエリーゼの前に撃沈、更に行ったダンジョンにはなんとあの…………、とても面白いお話になっています。

■【8/26シーモア先行配信していたものは、3千字のSS商人の娘の独り言シーモア特典付き】

https://www.cmoa.jp/title/1101429725/

■【9/20発売アマゾンはこちら】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DD3SHSJV/


■【9/20発売楽天はこちら】https://books.rakuten.co.jp/rk/86f757d2dd7d3674900eac6783288ad5/

ぜひとも手にとって見ていただければ嬉しいです。

アルファポリスのレジーナブックスにて

【書籍化】

しました!
2023年6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。


■アマゾンへのリンク

■楽天ブックスへのリンク

■hontoへのリンク


手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

なろうの掲載ページ『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

第一部は書籍化の規約上3分の1残して後は他者視点で繋いでいます
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。
しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。


私の

3番人気の作品はこちら

『モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~』https://ncode.syosetu.com/n8311hq/

私の

4番人気で100万文字の大作の作品はこちら

『皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!』https://ncode.syosetu.com/n8911gf/



このお話の前の話

『男爵令嬢に転生したら実は悪役令嬢でした! 伯爵家の養女になったヒロインよりも悲惨な目にあっているのに断罪なんてお断りです』https://ncode.syosetu.com/n7673jn/

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ