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09.ガーネットの素性

ガーネットが学校から帰ってくるまで、私は”自分の家”の中を物色していた。

”自分の家”とはいってもガーネットの家に居候しているような感覚なので、ガーネットがそばに居る間はなかなか家の中をジロジロとは見れなかった。これも私の真面目過ぎる性格なのかなあ?


いやいや、何をどう考えても コレ を自分の部屋とは思えない。

ピンクのゼブラ柄のクッション、ドでかいぬいぐるみ、よくわからない白いファー、そして床に落ちているつけまつげ.......。

何をどう考えても落ちつかない。てか、つけまつげを見慣れなさ過ぎて虫かと思った。


現実世界の私の部屋は、お値段以上の家具屋さんで買った最低限の家具のみ。

一人暮らしを始めてから誰も家に招いたこともないし、本当に最低限。

まるでモデルルーム。いや、それは良いように言いすぎか。

家に居る時間より会社にいる時間の方が長く、家を出るのは朝8時、家に帰るのは夜の10時.... 。残業が長引けばもっとだ。

家が清潔そうであればそれで良かった。


「落ち着かないなあ。」そんな事を考えていたら、もう夕方になっていてガーネットが帰ってきた。


『れみたそ、ただいマンモス!!』

「おかえり、ガーネット」

『はあぁ、今日はほんま疲れたわぁ』ガーネットがヘニャヘニャっとソファーにうつ伏せで倒れ込む。

「ねえ、ガーネット、ちょっと話があるんだけど」私がそう言うとガーネットはうつ伏せの状態で顔だけムクっと起き上がらせて『なんやー?』とだるそうな顔をしている

「ガーネット、貴方は高校生なの?年齢は?ご両親は?どういう事なの?」

『もぉー、うるさいなぁ、質問ばっかりや、まあええ、説明したるわ』妙に偉そうなのが鼻につくが…そもそもは私専用の執事とか言ってたのに…まあいい。

「お願いします」

ガーネットは勢いよく立ち上がった。

『コホン…では、まず、ウチは高校生な、現役女子高生!JK!イェーイ!あげ!』

「うん…」

『年齢は17歳!今は高校3年生やっ!』

「17歳っ…!ご、ご両親は…?」

『親は海外に長期出張中、ママがアパレル関係の仕事してて、パパはその手伝い。』

「それで、一人暮らしってわけか…。」

『おじいちゃんとおばあちゃんは日本におるから、何かあったら頼れるし、全然だいじょーぶって感じ』

ガーネットは説明が終わり満足そうな顔をしているが、全然まだこっちは終わっていない。


「いや、あの、ガーネット、1番聞きたいことがあるんだけど…」

『なんやー?まだあんのかー?』ガーネットは頬を膨らませている。


「どうして私は転生したの?」

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