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女性用1人声劇台本集  作者: ナカノヒト
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のこったもの

大好きな人と体を重ね合わせるという行為はどれほど気持ちよくて、それでいて幸せなのだろう?


私はこの体をお金を得るための道具にしてきた

だから知らない、愛されてする行為がどれほど意味あるものなのか。


相手は性欲を晴らせればそれでいいし、私はお金がもらえればそれでよかった。


そこに愛なんて存在しない。


たまに酷く抱かれることもあった。

体にあとがついた、これでは他の人の相手ができない。


体に出来た痣や、縛られたあとはお金を吊り上げる理由だった。


私はこの歳になって、自分に残ったものを考えた。

私にはこの汚い身体だけしか、残らなかった。


見知らぬ人に抱かれ、本当は気持ちよくもないものを気持ちいいだなんて嘘をついて、撫でられ吸われ舐められた汚い、大人たちの都合のいい体。


周りのみんなが持ってるような普通の幸せなを手に入れるには…私の心は汚すぎるし、私の体は汚れ過ぎた。


ねぇ、愛されるってどういうこと?

あなたは幸せ?幸せって…なに?

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