美味しく召し上がれ♡
※カニバリズムを匂わせる表現があります
あ…もうなくなっちゃった。
好きな人といる時間ってなんでこんな短いんだろう。
悲しいな…寂しいな…
でもねぇ、奏多先輩……これからはずーっと一緒ですよ。
だって先輩の養分が私の血となり、肉となり…私を形成するのですから。
なんで逃げるのですか?
いいじゃないですか…だってこんなにあなたを愛せるのは私くらいですよ?
死ぬまで…いや、死んでもずーっと一緒にいられる。
死ぬのは怖いですか?
こんなに震えて…可哀想に…
じゃあこうしましょう!
私が死にます。
だから奏多先輩は…私を綺麗に捌いて美味しく料理して食べてください。
それなら怖くないでしょ?ね?
どこを食べられてもいいように体を綺麗にしておくので…ゆっくりゆっくり殺してください。
だって奏多先輩といられる最後の時間なんだもの。
ゆっくり痛みも喜びも感じたいの……
私を食べる前に、唇にキスをして?
キスって1番神聖な行為じゃないですか。
だから好きな人からキスしてもらったら天国にいけるかなぁって…
…美味しく食べてくださいね。
奏多先輩の記憶に残る私が不味い味だったらいやだから。
では体を綺麗にして来るので待っててくださいね。