ソンビ・アイドル
ゾンビランドサガの逆バージョンみたいなやつ
なんでこんなことに…やっと…やっと夢が叶うっていうのにっ!
こんな所で終わるの…?
……ふざけんなっ!私の努力を!希望を!終わらせてなんかやるもんか!
負けない…負けないっ…!
事の発端はひとつのウィルスだった。
とある国から独立した新政府が、日本にウィルスを1つ設置した。
そのウィルスは細胞を破壊し、破壊された細胞を補うために新鮮な細胞を求めて人を襲ってしまう__
ゾンビウィルスと言われるものだった。
1つの…いや、1人のウィルスは面白いほどに広がった。
1人のウィルスを持ったゾンビが人に襲いかかり、襲われた人もまた違う人を襲い出す。
愛する人や家族がいきなり襲われたり、暴れ出したりすれば、混乱するに決まっている。
そして第2次、第3次のウィルス感染者が増えていくのだ。
私はこれまでクソみたいな人生を送ってきた。
いつ死んでも、世界が終わっても痛くなければいいなとか、そんなことを思っていた。
私はアイドルのオーディションを受けては落ち、受けては落ち。
そしてやっと大きなステージに立つ機会を得た。
なのに.......これからという時に.......この国が終わる?
ふざけんな!ふざけんなふざけんな!
なんで.......なんで今なんだよ!
私はなんのためにこれまで.......あぁーーっ!
どうせ壊れるなら......終わってしまうなら!
この世界を私が壊してやるよ!
デストローイ!覚悟しとけよ、ゾンビ共!
何回落ちても絶望しても死なない(挫けない)不屈の精神という意味でのゾンビ・アイドル