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笑っちゃうほど綺麗事なお話

作者: 祝 冴八

本文は、作者が5年ほど前に書いた短編小説になっております。

あまりにも綺麗事なお話なので、気分を害されそうな方はお帰りください。

——————————————



 日本では、ホトトギスが鳴き始めた頃の事。つい最近天使になった者がいました。


 彼女は、それはそれは平和主義でした。


 その駆け出し天使は、いつもいつも、平和の象徴や、世界を平和に面白くする事を考えていました。

 しかし、ほとんどは没になりました。みんなが、平和で平等になったら、自分たちの利益が少なくなると思ったからです。


「神様も人間も、みんな自分の事しか考えないんだな! なんてナルシスト!」


 不機嫌になった駆け出し天使は、天の泉へ行く事を決意しました。

 天の泉では、願いを叶える事ができます。しかしそれには、天使から、新たな命に生まれ変わらなければなりません。そして、天の泉の聖水に、その願いを受け入れて貰えるかどうかはわからないのです。


「自分一人の命がなくなって、すべての人が平和に幸せになれるんだったら、転生なんて朝飯前さ!」


 彼女の意思は変わりません。

 そんな彼女に、聖水は言いました。


「あなたの考える平和とはなんですか」


「みんなが、何に対しても感謝と尊敬の心を持って、それを行動できる事です!」

「それは素晴らしい。あなたはそれができて......いますね。なんて天使なんだ!」


聖水は、駆け出し天使を転生させ、そのエネルギーで、彼女の願いを叶えました。


彼女のおかげで、人間達は平和になりました。お互いを尊重し合う事ができるようになりました。


努力を、苦労をしながら、夢を目指すようになりました。


そして、戦争もなくなりました。政府への反論の仕方も変わりました。

 国民は、必ずこう言うようになりました。


「私達の生活を良くしようとこのような案を考えて下さりありがとうございます。ですが、私はこう考えているのですがどうでしょうか?」


 この世界にも、そんな未来がやってくるのでしょうか。


 もし、あの天使の生まれ変わりがあなただったら…………


 ……あなたは、どうしますか?




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