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くつしたの気持ち

作者: 空足袋

僕達は双子。

いつもあなたの足をあたためてるし、守ることもある。

僕達のまだ5歳くらいの君の小さな足を包んでる。

君が靴をはくときに、足がすれて傷つかないように。

君が寒いと思わないように、足をあたためてる。

君が体育館で靴もはかずに滑って楽しく遊んでる時も君の足を包んでる。

君が何をするにしても笑顔ならそれでいい。

僕たちを丸めてキャッチボールしようが、クサイと言ってその辺にほったらかしにしてようが。

君が笑顔の時に一緒にいれたら、僕達はかまわない。

君が僕達に価値を与えてくれた。

君が僕たちに喜びを教えてくれた。

君の笑顔の時にともに過ごせて楽しかったよ。

けど、もうお別れかもしれない。

僕達のは2人で1つだから片方が傷ついちゃったら、もうお別れなんだ。

ありがとうね。今までありがとう。


男の子「ママー、くつしたやぶれちゃったー」

ママ「そう、貸してごらん。本当だね。」


~翌日~


ママ「ちょっとおいで、見てごらん」

男の子「あ、クマさんだー!」

ママ「せっかくだから両方にクマさんつけてみたの」

男の子「ありがとう!!」


もうお別れと思っていたのに。

僕達はまだ男の子と一緒に過ごせる。

ママは破れた僕達にクマさんの顔をあしらった布を縫い付けてくれた。

ありがとうママ。

これで男の子ともっと一緒にいれる。

これからも僕達をよろくしくね。

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