自由猫、眠る。
俺の部屋。
深夜2時。
隣には涼香。
えぇぇぇえええええええ
なにこれ、どうしろっての!
シングルベッドに女の子と二人なんて緊張して眠れないっての!
ていうかなんで涼香はすぐ寝てんだよ!
「ん、ううん・・・・・。」
こらこら変な声を上げるんじゃない!
そして寝返りを打たないで!
近い近い!!
「・・・・・誰か、助けてくれ・・・・・。」
気がつけばもう朝日が昇っていた。
「結局一睡もできなかった・・・・。」
午前7時。
あれから5時間ほど経っているのか。
相変わらず涼香は俺の横で眠っている。
くそ、ぐっすり眠りやがって。
「こっちの身にもなってくれよ・・・。」
なんて安らかな寝顔してんだこいつ、腹立つな。
大体男と同じベッドで寝るとか、こいつの常識度の低さが窺い知れるよ全く。
まぁ、悪い気はしないんだけどさ。
だがこの時俺は重要なことを忘れていたのだった。
そう、もうそろそろ来る・・・。
後に【春風家のブラッディサマー】と呼ばれる大事件が・・・。
3・・・・2・・・・・1・・・
ガチャ・・・
「兄ちゃん。鈴代・・・さん?だっけ?部屋行っても見あたらな・・・・・」
「あ・・・・。ど、どうも夏菜さん・・・・。」
部屋にやってきた妹。
二人でベッドに入る俺と涼香。
「う、ううん・・・・・。」
寝返りを打った涼香が俺にくっつく。
どんどん顔が歪んでいく妹。
焦る俺。
「お・・・・・お・・・・・・。」
「・・・・お?」
「お兄ちゃんのアホーーーーー!!!!!」
夏菜はそのまま家を飛び出していった。
「んん・・・・・。」
さすがにあの怒鳴り声を聞いて涼香も目を覚ましたようだ。
「・・・・・・秋人、おはよう。」
「・・・・おはようございます。」
「どうしたの・・・?」
「いや、ちょっと誤解が少々・・・。」
「ゴカイ・・・・?」
「・・・・・どうしたものか・・・・。」
「・・・・・・ゴカイ?」




