自由猫、決断する。
「・・・・・秋人、何してるの・・・?」
「あ・・・・。」
そりゃ体が急に浮いたら目も覚めますよね・・・。
「あ、えーと、あれだ、うん。」
「・・・ん?」
「そう、涼香を悲しい運命から救ったんだよ。」
何言っちゃってんの俺。
「・・・そうなの?・・・おでこが痛いわ。」
「そうそれ、その痛みから解き放ったんだよ。」
「じゃあ秋人は私のおでこの恩人なのね。」
こうして俺は彼女のおでこの恩人となった。
おでこの恩人って何だろう。
とりあえず、涼香にはソファーに座ってもらう。
お姫様抱っこのまま会話とか恥ずかしすぎるし。
「それにしても、なんでこんなところで寝てたんだ?」
「ここが落ち着くの。」
「そうは言ってもなぁ。」
「・・・・だめ?」
上目遣いで懇願されると、何か背徳感のようなものを感じてしまう。
というか、そもそも・・・。
「部屋にいると落ち着かないのか?」
「一人きりな感じがするの・・・。」
「一人きりな感じ・・・か。」
「うん・・・。」
そう言って涼香はまたソファーの上に寝転ぶ。
「待て待て、ここはだめだって。」
「部屋はいや。」
そのままの体勢で涼香が答える。
い、意外と頑固だな・・・。
「よしわかった。一人じゃなきゃ良いんだよな?」
「うん・・・。」
というか、ここでも一人なものは一人なんだけどさ。
「じゃあ夏菜の部屋で二人で・・・。」
「それもいや。」
「なんでだ!?」
「私嫌われてる。」
「そ、そんなことないって。」
「そんなことある。」
どうしよう、めちゃくちゃ頑固だった。
涼香さんめちゃくちゃ頑固だった。
そしてふと思い立ったようにこっちを見る。
「秋人の部屋にするわ。」
「・・・・・へ?」




