自由猫、誘惑する。
気がつけば23時を回っていた。
とりあえず、今日はもう寝よう。
考えるのは明日からだ。
涼香も眠たくなったのかテレビに向かってしきりに頷いている。
ちょうど使ってない部屋があることだし、そこに連れて行ってやろう。
「とりあえず、この部屋使って。荷物は運んでやるから。」
「リビングでいい。」
「それじゃ風邪引くだろ?この部屋を使え。」
「わかった。」
ふらふらと部屋に入っていく。
あれ相当眠いんだな。
歩きながら寝てるようなものだ。
「秋人。」
「ん?なんだ?」
「パジャマ取って。」
「パジャマ・・・ですか?」
パジャマとか着るんだ・・・。
えーっと、どれだろう。
・・・!!
こ、これは・・・・。
いわゆる子供パンツ・・・!!
って、何してんだ俺!
そういうのは見ちゃいけないって決まりがあるでしょーが!
パジャマを探しなさいよ!
「お、これか?」
ピンクでフリフリで、いかにもパジャマなパジャマが出てきた。
パンツはしまってパジャマを渡す。
「ありがとう。」
そう言い切る前に涼香は服を脱ぎ始める。
「ちょ、涼香さん!?」
「・・・・なに?」
「俺まだいるんだけど・・・。」
「知ってる。」
気にせず脱ぎ続ける。
あ、やっぱり子供パンツなんだ。
じゃなくて!!
「じゃ、じゃあ後はご自由に!!」
そう言い残して部屋を飛び出す。
ここで甲斐性なしとか言った奴には全力パンチだな。
それが荒崎とかだったら蹴りも追加だな。
「なんか、とんでもないことになったな。」
一人呟きながらベッドに寝転ぶ。
窓から見える景色はいつも通りだった。
ただ、強いて言うなら
今までの人生でこれ以上に無いってくらいに
星が輝いていた。




