友達以上の関係
どうも、赤神 裕です。今回のストーリーは今までのよりもハードルがガクッと下がりました。もうペッチャンコで北京ダックの皮のよう……。
それでもよいという方はごらんください。それではどうぞ。
君は髪を切った。今まで長かった髪を短く切った。そして僕に隠し事をしている。いつも優しく話をしてくれる君。だけど、一人でいる時はいつも泣いていた。ある日僕は見ちゃったんだ。君が一人、教室で泣いているところを。何を隠しているんだろう? でも君を責めたりはしないよ。誰にだって知られたくない秘密があるんだから。隠し事があるんだから。でも少し残念だなぁ。僕は君の事、何でも知っていると思ってた。僕と同じ人生を歩んできてて、僕と同じ気持ちを抱いてて、だから僕は何でも知ってると思ってた。でも、僕の知らない君がそこにいる。とても気になる。気にしちゃいけない事かもしれない。でも僕は君の力になりたいから、僕は勇気を振り絞って聞くことにした。
「最近なにかあったの?」
君はあくまでもシラを切る。僕は真剣に聞いた。君は泣いちゃったよね。僕、君にひどいことした。やっぱり聞くんじゃなかった。その内容は突然の別れ……。
いじめ問題で君はまた転校しなくちゃならなくなった。僕は強くない。頼りないかもしれない。だけど僕は君の力になりたい。僕は君に告げた。『もう一度考えを改めて』って。それから君は学校に来なくなった。転校しちゃったのかな? 家に行っても誰もいない。
僕は君と同じように放課後の教室で一人、泣いていた。その時僕に女神の手が差し伸べられる。
「どうして……」
僕が目を見開いて問うと
「やっぱり、離れたくないから……」
君が答えた。君は僕の元へと戻ってきてくれたんだね。僕は決心した。君に伝えたい事がある。僕の思い、届いてください。
「僕、君が、好きだから。だから、辛い時も一緒だよ」
君は吃驚していた。そしてまた泣いちゃった。僕はよく君を泣かしてしまう。ごめんね。でも、僕の気持ちはこれで伝わったよね。うん、ちゃんと伝わってた。君は何度もうなずくと、『ありがとう』って何度も何度も言ってたね。僕は嬉しかったよ。
こうして僕たちは友達以上の関係になったんだよね。
いかがでしたか?
今回は先ほども書きましたように、短いかつ薄~~~い感じです。
こんな作品ですが、感想やアドバ・評価など受け付けていますので、心優しき方々のお言葉をお待ちしております。
それでは、またの機会にお会いしましょう。