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時間機械恋愛  作者: 白猫
1/1

卵型

「これを見ろ」

バサっと音をたてて巨大なカーテンが開く

私の目の前にあるのは、博士が研究を重ねて作り上げた

[タイムマシン]

いわゆる私から見ればただの鉄の塊だ

その塊は卵のような形をしていて、近未来を思わせる目に新しい形をしている。

ただ、何年もの間研究の実験台となっていた私だが

成功した例は一度も無い。

「本当に成功するの?これ」

私の質問に博士は目を大きくして答えた。

「当たり前だ!今度こそ、必ず成功してみせる!何年もの間飲まず食わずで研究した成果を

今!!君の体で実証してみせるさ!」

なんとも自信満々な返事。

「電車の形。車の形。あげく、引き出し。この卵は今度こそ私を過去に連れてってくれるのかしらね。」

「光の速さに近い速度で回転するこの機械は、機内とその外の時間をうんとねじませて、時空を超え、君は今回

過去ではなく、未来へ飛ぶんだ。さぁさ、早く乗るんだ!」

自信満々な表情で語る博士の目は星のように輝いている

「未来ね。悪くないわ。」

「さぁ、思い残す事は?」

「ふふ。特に無いわ。ただ、私がこれから旅立つ未来が数秒先じゃない事をねがってる。」

博士はしかめっ面で小さく「乗るんだ」と言った。

博士が手元の熊の鍋つかみが付いたレバーを力一杯引くと、卵の扉がプシューと音をたてて開いた。

高密度のスポンジ状の機内に服を脱いで、ねじ込むと、博士は扉を手で押し、重い音をたてながらゆっくりと閉めた。

(手動なのね。)

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