ゴミの中で今日も息をする
死にたいけど、死ねない。
プロローグ
起きて、ご飯食べて、吐いて、学校行って、授業して、給食食べて、吐いて、帰って、腕切って、ご飯食べて、吐いて、薬を大量に飲む。たったそれだけの日時雨、僕は何時も『死にたい』って言う、昨日も、今日も、明日も、明後日も、来週も、来月も来年も、でもわかってるんだ、ただの戯言だ。
死にたいなんて言うけど、本当は生きたいんだと思う。
昔、付き合ってって言われたから付き合ってた彼女がいた、大好きって言ってくれてた、大丈夫って言ってくれてた、でも、彼女から言われた『別れよう』の言葉、そっちから付き合ってって言ってたのに、縁はすぐに消えるんだと知った、もう人と関わるのは辞めようと思った、でも、無理なんだよな。
1番
僕は死にたいって言う、でも、本当に死にたい人は、死にたいなんて言わない。言えないんだ。死にたいって言えないほど辛いんだから。
辛かった、苦しかった、泣きたかった。だけど、周りの方が辛いと思ってるし。僕の辛さなんてちっぽけだと知ってる。
それに別に本当に死にたいわけではない。でも、腕を切って、薬を大量に飲んで、自殺未遂さえ何回試したものか。誰にも相談できないこの性格、嫌になるだろ?
僕は死にたかったんだ、何回も何回も、試している。でも、1歩が踏み出せない。
駅のホーム立っても、飛び込めなく電車は過ぎていく。なんでだろう、こんな性格が嫌いだ。
2番
「死にたい」って言葉で僕は潤されて行った。
僕は辛いけど、クラスに居る君、君の方がつらそうなんだ。仲良かった家族が死んで、葬式で休んでたよね、とても辛そう。僕みたいのより、君の方が大人に頼って、ちゃんと相談した方がいいと思う。だって、君の方が未来があるんだから。
僕みたいな相談なんてしなくていいから。
僕は今日、友達からもらった薬をむさぼった。何錠なんて覚えてない。数える意味もない。数えて何になる?あぁ、致死量飲めたか分かったのか。それでも死ねない。
ゴミみたいだ、僕は僕が嫌いだ、さらに死にたくなっていく。
机の上にある84錠入の便が目に入る。死にたい、でもやっぱ死ねない。
何回も試した。どんな手もたした。法律だって破った。
死ぬために喫煙して、死ぬために酒を飲んで、死ぬために家出して、死ぬために夜の街に行って、何度も通り魔が通らないかと願ったものか。
でも、どうやっても死ねない。
3章
死にたかった、でも死ねなかった。
戯言だって分かっているんだ。でも、何回も何回も死のうと試した。首を吊ろうともした、首を切ったこともある。それでも死ねない。
腕には無数の切った後、新しい傷を掻きまくると血がたれてくる。便の錠剤を10個は飲んだ、箱の薬を10箱飲んだ、それでも死ねない。どうやったら死ねるんだろう。
4章
生きる目的は死ぬことだった。
人間はいずれ死ぬとは知ってた。
ガンになって死ぬかもしれないし、不治の病で死ぬかもしれない。
だけど僕には、死ねる未来がなかった。死ねない気がしたんだ。
泣きたい。泣き叫びたい。でも泣こうとしても泣けないんだ。
過去の僕を死ぬほど恨んだよ。
大人になることを夢見て、会社で働いて、一人暮らしして。でも、今は大人になりたくない。なれるわけないんだ。だって、
大人の僕なんて想像できないから。
エピローグ
相談したくても誰もさせてくれないんだ。
辛くたって誰も見向きもしてくれないんだ。
人間は終わってる、人間はゴミなんだ。この世界はゴミで溢れている。ゴミ箱の中みたいだ、ゴミの袋の中みたいに、燃えるゴミや燃えるゴミ、プラゴミ、色んなゴミが溢れている。
そんなゴミだらけの世界の中、ゴミな僕は、今日も息をしてる。だって、行き着く先でゴミは燃えるんだから。




