神様ノ初指示メール
今朝、『恋の神様』からメールが来た。
無論、滝口さんを俺のモノにする為のメールだ。
内容はこんな物だった。
−−−−−−−−−−−
恋の神様
20**/04/29 06:41
−−−−−−−−−−−
今朝、学校へ早ク行ッテクダサイ。
ソシテ、滝口唯奈ノ下駄箱ノ中ニアルスリッパヲ切リ刻ム。
滝口唯奈ガ登校スル前ニ下駄箱ノ影ニ隠レテ、滝口唯奈ガ登校シテ来タラ、サリゲナク慰メテクダサイ。
−−−−−−−−−−−
正直、かなり読みにくい。
片仮名だらけというものも見づらいものだ。
だが、さほど難しい指令でもない。
いつもは8時20分頃に登校するのを滝口さんがくる前、即ち、7時50分前に行って、スリッパを切り刻めばいい。
少し良心が痛むが少しの代償はしょうがない。
そう思いつつ歩いていたら学校に着いていた。
今の時間AM7:31。
まだ滝口さんは来ていない。
下駄箱には誰もいない。
校内にいるのは無駄に早く来た生徒か、部活中の生徒か、早めに来る教師。
絶対にバレない。
ガチャ
俺は核心して滝口さんの下駄箱を開けた。
…そこにはスリッパがあった。
これを切り刻んで…
クックックックッ
笑いが込み上げて来た。
滝口さんが来たらさりげなく近寄って慰める。
滝口さんは俺に好意を持ってくれる。
クックックックッ
ザクッ
俺はスリッパにハサミを入れた。
案外容易に切れるものだ。
ザクッザクッ
軽快な音を立ててスリッパは切り刻まれる。
ザクッザクッザクッ
とうとう切り終わった。
さぁ、下駄箱の影に隠れよう。
俺は下駄箱の影に身を潜めた。
次回はですね、滝口さん視線に入ります。
滝口さんは雄也くんの思惑通りになるのか…?
それは秘密秘密秘密
秘密のアッコちゃん♪←
次回もお楽しみ♪