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召喚チートでマシマシ魔力

初書きです。お手柔らかにお願いします。

召喚、されたようです。


いやいや通学路を歩いてただけですよ?

なんか足元が光ったと思ったら、薄暗い大きな部屋の光る輪の中に立っててどよめきが聞こえた。

「聖女さま…!」

「おおっ、ついに聖女様が!」

「これで我が国も安泰だ!」

いかにも異世界アニメに出てくる中世風の服装に異世界風の外見の人々。


転移チートってやつでしょうか?

口の動きと合ってないのに言葉が日本語で聞こえます。

聖女イヤーなのか小さな呟きも聞こえます。

「…これで我が国が世界を手に入れ……」

「まずは聖女をたらし込んで意のままに操り…」

「俺の美貌を持ってすれば…ぐふふ」

「地味な小娘だな」

あまり良い感じの召喚じゃなさそうです。

とくに最後の呟きにはカチーンと来ましたよ。

名門女子校の校則は厳しいのです。

肩につく髪は黒いヘアゴムでしばり、染髪、脱色、パーマは当然禁止。

制服の着崩しは許されない。

鞄は指定の革鞄にキーホルダーなどはもちろん禁止。

個性も華やかさも出しようがないのです。


ここまでわずか数分。

勝手に呼ばれて勝手に都合よく使うつもりで勝手に外見をジャッジされて。

そんな国に協力する義理はないですね。


聖女召喚のお約束、異世界から召喚すると規格外な能力や魔力を持つというやつですが

自分の中の魔力を確認したところ、間違いなく膨大な魔力を持ってる事が感じられました。

この世界の理を越える常識はずれの魔力量とそれを支える器と力。

意識しなくても言葉がわかるように、魔法の使い方も自然にわかる。

これがチートね。

下を向く。魔法陣の輝きが薄れていく。

読める。魔法陣の文字も意味も頭に入ってくる。

では、帰りますか。


「地味な小娘は帰りますね。ごきげんよう」


異世界人が私を呼び寄せる程度の魔力など、私にとっては手のひら一杯分の水の量ぐらいで事足りる。

魔法で魔法陣を元の世界に帰る反転の魔法陣に書き換え、残った魔力で世界中の魔法陣を時限式で無効になるようにセットして

ついでに魔法使いたちの魔力を吸い取り上限を大幅にカットした。

今後はうさぎを倒す程度の魔法で魔力切れになるように。

もしも魔法陣を再構築出来たとしても、魔力が足りず二度と召喚の儀式が出来ないように。


魔法陣が再び輝きだし、目が開けていられないほどの光の奔流が私を包む。

まったく、異世界からの召喚者の能力が高くなると知っているなら

自分達を越える能力を持つ人間が来るという事はわきまえていて欲しいものですね。

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