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18 二年後

 生暖かい風がエイタ達を包み込む。差し込む朝日に思わず目を細め、天を仰ぐ。

快晴とまでは行かずとも、それでも天気が良いと思えるくらいには空が青く澄んでいた。

 この空だけ見ればとても世界が崩壊しただなんては思わないだろう。

ましてやゾンビや魔獣がいるなど。


「出たんだな、外に」


「ここから始まるんだね。私たちの旅が!」


 ただ家に帰るだけなのだが、それでも旅と言っても差し違えはないだろう。

 学校を出た時とは状況がまるで違う。

あの時はまだどこか逃げる様に学校を後にしたところがある。でも今は進むために、戦うためにここをでる。


 ひび割れた地面を踏みしめショッピングモールの敷地から出た。

大きい十字路でエイタは止まる。


「ん?どうしたのエイタ君?」


 出発早々に立ち止まってしまった俺に声をかけるミカ。


「いや、そういえば桐島さんの家どこか知らないなって。」


「あれ!?そうだっけ?」


「桐島さんが俺より早く電車降りてたことはなんとなく覚えてるんだけど・・・」


「ああそれで、まあ私たち話し始めたのってつい最近だもんね」


 そういうとミカは目の前で手の傘を作りを作りながらキョロキョロと辺りを見回し始めた。


「あった!あそこだよ!」


 ミカが指さしたのはかなり遠くに見える山だった。


「えっと、あの山?の方向に桐島さんの家があるの?」


「そうだよ~実は結構遠くから通学してたんだ~」


「そっか、よし!ならとりあえずはあの山を目指して歩くか。」


「「さんせーい!」」


 ゆっくりと歩き出す三人。

 相変わらず異世界の知らない街並みに興味津々のくーねがあっちにいったりこっちにいったりしている。

 ミカもなるべくエイタから離れないようにしながらも周囲を観察している。


「それにしても酷いね。ラジオはやってたんでしょ?みんなどこ行ったんだろう。」


 街の惨状を見ながらミカが不思議がる。

確かにラジオが放送していたってことは生き残っている人がいることは間違いないんだろうけど、もしかしたらこの周りには人はいないのかもしれない。


 ちなみに先ほどラジオを付けてみたが本日の放送は既に終了していたのか、受信は出来なかった。


「街もこんなだし、どこか一か所に集まってるんじゃないかな?避難所的な?」


「確かにこんな街じゃ一人で生きていくのは無理だもんね。」


「ふぎゃーー!」


「「?!」」


 どこからかくーねの腑抜けた叫び声が聞こえてくる。

声のした方向を見るとくーねが走ってくるところだった。

その目には涙を浮かべている。


「くーねがあんな必死に逃げるなんて何事だ?!まさかまた魔獣が・・・」


 自然と身構える。俺のセリフを聞いたミカも体を強張らせハンドスコップを強く握る。


 走ってきたくーねが俺を盾にするように背に隠れた。

ちょっと!お前の方が強いんだから盾にしないでくれ!せめてやばい時は助けてください!


 くーねが逃げてきた先、とあるレンタルショップを睨みつける。

気持ちが戦闘態勢になったからか、それとも緊張状態から鼓動が高まったからか、いままで抑えていた炎が眼から溢れ出る。


 眼が熱い・・・今まで全く熱さなんて感じなかったのに・・・

やはり戦闘するとなると核力の性質も変わるのか?


 肩に触れているくーねがビクッと震える。

そうだった。今は目の前の敵に集中しなくては。


 店の中で何かが動いた。

そこまで大きくはない。少なくともあの魔獣よりは・・・


「ひぅ」


 くーねが肩をがっちりと掴み力を入れていく。

若干みしみしと骨が軋んでいる気がする。ってかいたたた。力つっよ


 予想外の所からの痛みに耐えながらなんとかその動いてるものを捉える。

そいつはゆっくりと店から出て来てその全貌を明らかにした。


 人よりもさらに小さいそいつは四足歩行で全身が茶色い毛に覆われていて、尻尾をブンブンと振りながらまん丸の目でこちらを見ている・・・って、


「きゃーかわいい~」


 その正体を認めたミカがそいつを刺激しないようにゆっくりと近づいていく。

いやいや、


「犬じゃん。」


 しゅ~~。っと眼の炎が収まっていくのが分かる。


 「よーしよしよし」と言いながら犬に近づいていくミカに「一応気を付けてね?」と声を掛けつつくーねの手をぽんぽんと叩く。

そろそろ放してくれないと折れそうだから。いやマジで。

 しかし未だにくーねはぷるぷると震えながら俺の背に顔を埋めていた。


「くーね、大丈夫だから、そろそろ放してくれ!あれはただの犬だ!魔獣じゃない!あっ、折れる!今バキッっていった!まじで!」


 そう言っても怯え続けている。

おかしいな。あんなに強いのに。

あの犬よりも強くてデカい奴と殴り合うような人がただの犬にただ怯えるとは・・・


「まさかくーね、お前犬苦手なのか?」


 言っていてそもそも異世界に犬がいるのか疑問に思ったが、くーねは漸く顔を上げた。その目線の先は犬だ。


「うぅ~、動物はちょっと苦手なの・・・」


 そうか、犬だけじゃなくて動物全般が苦手なのか。

 苦手というには少し怯えすぎな気もするが、まあいいや。


 ミカがいつの間にか犬を撫で始めているのを見ながらとりあえず肩だけでも放してもらおうと体ごとくーねを揺さぶる。


「ま、まあ苦手は誰にでもあるしな!ってか動物苦手なのに魔獣は平気なのか?」


 かなり強めに揺さぶっているのになかなか引っ付いて離れないくーねに語り掛ける。


「魔獣は倒せるから平気なんだけど、動物を倒しちゃうわけにはいかないじゃん?それでどうすればいいかわからなくて・・・」


 くーねの中には倒す以外の選択肢はないのか?


「普通に愛でればいいだろ?ほらあんなふうに」


 俺が指さした先には仰向けにおなかを出している犬を撫でまわすミカの姿があった。

 動物がおなかを許すのは心を許しているからとも聞くし、いったいこの短時間でミカは何をしたんだろう。


 そんなミカの姿をそーっと見て、さらに顔を青くガクブルするくーね。


「あ、あれが、愛でる・・・服従させたってこと・・・?」


「たしかにお腹を許すのには心を許す以外にも服従しているって意見もあるけど・・・あれは流石に違うんじゃないか?」


 ハフハフ言いながら尻尾を千切れるんじゃないかってくらい振り回している犬を見て、とても服従しているようには見えない。

 てかどんだけ喜んでるんだ。


 犬は飼ってないからわからないが、旅行から帰ってきた飼い主に対してあのくらい喜んでいる犬の動画を見たことある。

今目の前でミカに撫でられている犬はその動画の喜び方にそっくりだ。


「ん?そいつなんか咥えてるぞ?」


 セミみたいにくっ付いたくーねを連れて犬に近づいていく。


「ほんとだ、なんか赤いの飛び出してるね?」


 犬にそーと触れる。特に抵抗されることもなかったのでそのまま顎の下を撫でてやってから口から飛び出している物をつまんだ。


 犬ががぱっっと口を開けてくれたので引き出すと、


「かっこん!?何してんだこんなところで」


 口から出てきたのは涎でべとべとになったかっこんだった。ぴくぴくと足を動かしているので生きてはいるっぽい。


「かっこ~~~~ん!!ごめんよぉ、怖かったよねえ。さっきは見捨てて逃げてごめんね」


「あらら、おもちゃと間違えられちゃったのかな?」


 べとべとのかっこんをくーねの前にだすと、ようやく肩から手を離したくーねが両手で優しく受け取る。


「びっくりして転んだ私を逃がすために、かっこんが体を張って守ってくれたんだ。ありがとね、」


 なんて主思いの優しいカニなんだ。とても感動した!だから俺の服で涎を拭くのはやめてください。


「でもこの子どうしたんだろう。ワンちゃんだけ?、飼い主さんはどうしたの~?」


「ワフッ!ワフッ!」


 ミカの言葉が通じたのか起き上がった犬が店の中へと入っていく。

途中こちらを振り返り、まるで着いてこいとでも言うように一鳴きする。


「急にどうしたんだろう。」


「着いてこいってことじゃないか?」


「はわわわ」


 犬の後を追おうとしたエイタにまた張り付いたくーね。


「くーね、怖いなら無理して着いてこなくてもここで待ってていいんだぞ?」


 そういうがくーねはブンブンと首を振り否定する。

その度にツインテールが荒ぶりエイタに巻き付いていった。


 若干ミイラみたいになりながらも犬の後を追う。

暗い店内の中、一応何が出てくるかわからないので、エイタを先頭に進んでいく。


 犬が向かった先は店の奥、従業員のためのバックルームだった。


「ここに入りたいのか?ん?鍵かかってるな」


「どうしようか・・・鍵探す?」


 探すのもいいが、暗いし安全を確保できているわけでもない。それに店はもう半分ほどぶっ壊れてる。

なら手っ取り早く行ってもいいだろう。


「うーん、いや、壊そうか」


「っえ!壊すの?!」


 バールをドアに突き立てこじ開けていく。

夢の中の扉に比べればこのくらい簡単だ。ドアは直ぐ開いた。


 その中にいたのは、


「・・・・・・そうか、この人がお前のご主人か?」


「くぅ~ん」


 犬が悲しげに鳴く。

バックルームの中にいたのは自分の体を机に縛り動けないようになっていたゾンビだった。

濁った眼で俺たちを睨みつけ本能的に襲おうと藻掻いている。


「ご主人はお前を守ったんだな。」


 犬の頭を撫でてやる。

ゾンビの周りに荒らされた様子はなく、ゾンビの周り以外は綺麗に整理されていた。

ここで生活していたのであろう痕跡も残されているが、どちらかというとペット用のものが多い。

誰かに閉じ込められたというよりは自分で閉じこもったような感じだった。


「くーね、お願いできるか?」


 先ほどまで怯えていたくーねもゾンビを見てからは平静を取り戻している。


 俺の言葉に頷きゾンビの前へと出た。


 縛られて身動きが取れない状態だ。これなら俺でも問題なく倒すことができただろう。

でもそれは少し可哀そうに思えた。

部屋にはわかりやすく刃物や鈍器、スコップが転がっている。おそらく誰かが自分を見つけた時に簡単に無力化できるようにではないだろか。

 そんなゾンビになった後のことも誰かを傷つけることを嫌い、自らを封じたこの人に対して、ただゾンビだからという理由で倒してしまうのは気が引けた。

 だからせめて、くーねに浄化してもらうと。


 その思いはみんな同じなのか、ミカも特に何かを言うわけでもなく犬を優しくなでながら事を見守っている。


「暗い所、ずっと一人で寂しかったよね。でも、あなたは大切なものをちゃんと守れてるよ。」


 ゾンビの前に手を広げ、そこから煌びやかな光が広がっていく。


「う”う”う”あ”ぁ」


 光に当てられ呻きだすゾンビ。


「大丈夫、今、あなたの心を、くーねたんが照らしてあげる!

あなたの魂が、流星の如く輝く未来へ目指せるように・・・」


 静かにそう呟くと、掌の光が部屋を包み込むようにやさしく爆ぜた。


「いったか・・・」


 数秒間視界を照らし、光が収まった後にはゾンビはもう動かなくなっていた。


「ワフッ・・・く~ん」


 動かなくなってしまった飼い主に近づき寄り添う犬。


 ミカもくーねも、もちろん俺も、どこかやるせない気持ちが漂う。


「どこかに埋めてあげよっか・・・私、場所探してくるね。」


 ミカがとぼとぼと部屋を出ていく。埋葬してあげるのには俺も賛成だ。心は浄化されたかもしれないが、肉体はこのままだとかわいそうだもんな。


 くーねがすぐミカの後をついていった。二人一緒なら大丈夫だろう。

俺はこの人を運んであげようか。


 そう思い近づいた時、ふと机の上に置いてあった一通の手紙が目に入った。

ほこりが積もり、随分と”古びて”しまっている手紙を手に取り目を通す。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


この手紙を読んでいるあなたは、あの惨劇を生き延びることができたと思っていいのだろうか。

それともまだ悲劇は続いているのだろうか。


 私は安田大平。ここで小さなレンタルショップを経営していた。

世界が終わってしまった”あの日”までは。


 正直この手紙を読んでくれる人がいるとは思えない。

でもすべてが終わった後に遠くから来た人、何があったか知りたい人がいるかもしれないので、私が経験したことを日記代わりにこの手紙に残そうと思う。



 すべてはあの日、”四月二十日”から始まった。

原因不明の大地震、たったの数時間でインフラは機能しなくなり、半分以上の建物が倒壊、二次災害の火事が広がっていった。

 国は非常事態宣言を発令したが、そのアナウンスが出たところで現状の再確認くらいにしかならなかった。

 一つ分かったのは、この災害がこの場所だけでなく、”世界中”が同じ状況らしいということくらい。

 

 しかしそれでも、我々はまだ死んでいなかった。

私と愛犬のポニー。家族は二人になってしまった。妻も娘も無事かどうかわからない。

でも時間はかかるかもしれないが、それでもいつか助けが来ると。いつかはこれまでの日常が返ってくると信じていた。


 災害を逃れ、生き残った人たちで集まり、助け合いながら日々をしのいだ。が、異変が起こった。

この手紙を読んでいる人ならもう知っているだろう。


 ゾンビだ。


 もともと体調が悪かった人が亡くなってしまった。皆悲しんだが、それでも割り切っていた。 しかたない。 と


 しかしその日の夜。亡くなったはずの人が動き出した。生き返ったのかと思った。でも違った。

 その人は見境なく人を襲い始めた。それでさらに二人死んだ。

そして死んだはずの二人も動き出し、人を襲う。


 すぐに気づいた。あれは普通じゃないと。

私たちはなんとか三人を無力化して、体を刻み土に埋めてやった。


 その後もどんどん人は死んでいった。そして死んだ人は例外なく動き出す。

私たちは理解した。人は死ぬとゾンビになるのだと。そして慣れてしまった。死にそうになった人をあらかじめ無力化するくらいには。


”六月八日”

 近くのショッピングモールに巨大な動物が住み着いた。

いつも物資を調達している人がいっぺんに死んだ。

 私も目撃した。鋭い爪が仲間たちを切り裂くところを。突進され体をぐちゃぐちゃににされた隣人を。

もうあそこには近づけない。


”八月二日”

熱さのせいで食料がすぐに腐る。それに水も足りないから熱中症でどんどん人が死んでいく。もういやだ、これ以上人をバラバラにしたくない。


”十月二十七日”

ここからは少し遠い避難所で何かあったらしい。流れ人が言ってた。

なんでも一体のゾンビに壊滅させられたのだとか。

もうどうでもいい。食料はないのか?


”十一月十三日”

また流れ人がきた。でも様子がいつもと違う。

なんとか討伐騎士団とかいっていた。

十人くらいの団体だった。

小さい少女までいる。まだ私の娘と一緒くらいの年齢だ。

それに剣を持ってる人も。あれでゾンビと戦うのだろうか?

流れ人達は私たちに少し質問したら、すぐに出て行ってしまった。

『最近この辺りに変わったゾンビはいるか?』と。

そんなの知らん。ゾンビは全部変だろ。


”十二月一日”

このクソみたいな生活にもすっかり慣れてしまったころ、ラジオが放送されてることに気づいた。いつからだろう?

さっそくみんなで聞いてみた。

そしたらなんだ?なんとか放送局とかいうところが魔王がどうたらこうたら言ってやがった。

なんだあいつらは?俺たちを馬鹿にしてるのか?ふざけやがって。


”十二月七日”

俺が間違っていた。みんな死んだ。生き残れたのは俺とポニーだけだ。

運がよかった。たまたま食料管理の為に地下の小部屋に籠ってたから見つからなかった。

俺が隠れている間に魔王のなんとかって名乗るやつが皆を襲っていた。

あれは実在していいもんじゃない。

急に出てきた赤黒い何かに皆貫かれた。意味が分からない。

幸いだったのはみんな原型も留めず死んだことくらいか。ゾンビにならずに済んだ。

こんなこと考えてしまう俺はもうダメなのかもしれない。








 完全に心が折れた。

あんなのがいるんじゃもう世界は終わりだ。いや、もうとっくに終わっていたのだ。

生き残っても意味がない。あれにみんな殺される。

もう疲れた。


”十二月二十五日”

いろいろ準備を済ませた。最後にこの手紙を書いている。

ポニーも逃がしてやった。あいつのことだから帰ってきてしまうかもしれないが。もうこの部屋には誰も入れない。

俺はこれからゾンビになってしまうだろう。だから、もしこの手紙を読んでくれている人がいたら、どうか俺を殺してほしい。俺は自分の体を縛って動けないようになっておくから。


それから、金庫の中に不思議なものを入れておいた。

いつの間にか見つけたものなのだが、風を起こすと冷たい風も暖かい風もどっちも出るのだ。ドライヤーみたいだろ?

鍵は開いているから欲しかったら貰っていってくれ。私にはもう必要ない。


それでは、この手紙を読んでいるあなたがこれからも生きていけるよう、幸運を祈る。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 一通り手紙の内容に目を通した。ふらつくからだを何とか支える。


 先ほどから心臓の鼓動がバクバクと脈打っている。

過呼吸になりつつある息を何とか整えようと大きく息を吸い逆に咳込んでしまった。


 手紙を机に置き座り込む。何とか呼吸が整ってきた。


 動揺はしている。でも、少しだけ落ち着いてもいる。

全くの予想外ではなかったから。


 今の気持ちは何だろうな。

嫌な予想が当たっちゃった。しかも最低最悪の。ってところだろうか?


 落ち着きを取り戻してきた俺はもう一度手紙を手に取り内容を確認する。


 この手紙には俺たちの認識との徹底的な”ズレ”が存在する。


 それは時間だ。


 共通しているのは初日だけだろう。


”四月二十日”

世界が崩壊した日。


 これは俺たちの認識ではつい一週間ほど前の出来事だ。


 しかしこの手紙は?


その先の日付の事も記されている。


”六月八日”

ここに書かれている巨大な動物とはあの魔獣の事で間違いないだろう。


 最後の日付は”十二月二十五日”

これは更に半年以上先の日付。


 これは未来の手紙なのだろうか?それともこの人が嘘をついて書いた?


 どちらでもないだろう。魔獣は実際にいたし、この人はゾンビになってしまった、部屋に積もっている埃だって数日でなるような量じゃない。


 街だってそうだ、アスファルトを突き破った雑草が生い茂り、いたるところが錆付いている。

物資を探しているとき何回もあった。期限が切れていないはずなのに中身が腐っていたこと。


 いい加減認めるべきだろう。


 俺たちこそが”ズレ”ている方なのだと。


 ふと安田さんの体が目に入った。

左腕につけている腕時計に。


 一般的なデジタル時計だ。アウトドア用に少し頑丈に出来ていて、日付や西暦も確認できるタイプ。

これのおかげで日記をつけるときに正確な日付を記せたのだろう。


 俺は軽く腕時計を操作して、現在の日付を確認した。


「はは・・・まじかよ・・・」


 現在の日付・2027年:四月二十九日


 世界が崩壊した日から、二年が経過していた。



~~~~~~~~~~~~~~~~




 安田さんの遺体を担いで外にでる。愛犬のポニーが寄り添って着いてきた。


「お前、犬のくせにポニーって名前つけられたんだな。」


「ワッフ!」


 ポニーが名前を呼ばれて尻尾を振る。あの時計が正確ならこいつは一年以上ここで一匹で暮らしていたはずだ。名前を呼ばれたのも久々なのだろう。嬉しそうにしている。


 ミカは埋めれそうな場所を探すって言ってたけど、どこら辺にいるんだろう?

 少し探していると、店の裏の方から声が聞こえてきた。


 向かってみると、そこには二人がいた。しかしそれよりも、


「でっか!なんだこの穴!?」


 エイタの声に気づいた二人が振り返る。

ハンドスコップを握っているミカなんかはニコニコだ。


「エイタ君!来たんだね!ねぇ見てみて!凄いでしょこれ!」


 はしゃいでいるミカが穴を指さしながら俺を手招きしてくる。

 近づいてみてみるとそこには直径一・五メートル、深さ二メートル近いクレーターのような穴があった。


「深っ!なにこれ、まさか・・・掘ったのか・・・?それで?」


 そういうとハンドスコップを俺の前に出し「うん!」と満面の笑みで頷くミカ。


「いやいやいや、流石にそれだけじゃこんなに掘れないだろ?くーねが手伝ったとか?え、なんもしてない?まじで桐島さんだけで掘ったのか?!」


「えっへっへ~、凄いでしょ!」


 そういえばミカの持っているハンドスコップも心核だったな。ってことは遂に心核の能力が開花したのか!


「すっ、すげえええ!!それだけでこんなに掘れるのか!なあどんな力なんだ!俺にも見せてくれよ!」


「いいよ~見ててね」


 そういうとミカはハンドスコップを地面に差し込んだ。

なんの抵抗もなくすんなりと刺さるスコップ。そのまま持ち上げるとプルンッと地面が抉れた。


「?!」


 そのままポイッと土を投げると今まで掘り返した土の山へと飛んでいき、プリンのように動いていた土はただの硬い土に戻る。


 なるほど、それは簡単にここまで掘れるわけだ。

しかも掘った土をポイッ とできるオマケつき。


「こりゃとんでもない心核だ。」


「そうでしょそうでしょ!」


 ミカが滅茶苦茶ドヤ顔しているが、これはその通りだ。

くーねが見せてくれる何に使うのかよくわからない光る心核とは全然違う。なんて実用的なんだろう。


 自分の心核と比べられたことを察したくーねがぷくーと頬を膨らませる。

悔しかったらもっと凄い心核を俺に見せてみろ!


 一通り心核を見終わった俺は穴の中に入り、安田さんを優しく置いた。安田さんが身につけていたものはそのままにしているが、デジタル腕時計だけは貰った。

まぁ、埋葬する代わりってことで。


 ポニーも俺たちがこれから何をするのか理解しているのか、最後の別れとばかりに泣いている。


 先に穴から上がった俺をくーねとミカが迎えてくれた。


「ありがとね、エイタ君」


「ん?なにがだ?」


「なんとなく、言いたくなったの」


 何かを言いたそうにしていたミカだが、そのまま穴に視線を戻した。


 ポニーが上がってくる。


「じゃあ、埋めるね。」


土の山にハンドスコップを差し込むと、今度は水のように流動する土がどんどん穴へと戻っていった。


そんなこともできるんだ。


 感心しているとあっという間にほとんどの土が穴へと戻った。

土の色が変わっていて少しだけ盛り上がっている。


「よしっ、こんなもんかな」


 手を叩きながら達成感を露わにするミカ。

くーねがどこから取ってきたのか木の板のような物を持ってくる。


「それ挿して墓にするのか?」


 俺が聞くとくーねは「うん」と言いながら向こうのほうを指差した。


「あっちにも同じようなのが沢山あったから、この人も同じようにしてあげようと思って」


 くーねが指差したほうを見ると確かにいろんなところに木の板や石などが建てられており、おそらく手紙に出てきた人達はみんなここらへんに埋められているのだろう。


「そっか、じゃあ建ててあげよう。ちょっと貸してくれ」


 くーねから木の板を受け取った俺はバールを使い文字を刻んでいった。

いろいろ悩んだが、名前だけにしておいた。


 "安田"の名前を刻んだ板をくーねに返す。

 それを受け取ったくーねは少し盛り上がった土の山の上まで行くとてっぺんに深々と木の板、墓標を突き立てた。


「お、おぅ、これなら簡単には抜けないな」


「や、すだ?安田さん?ってこの人の名前?」


 墓標を覗き込みながらそう聞いてくるミカ。

 俺はあの部屋で見つけた手紙をミカに差し出す。


「この手紙に名前が載ってたんだ。読むなら心の準備をしてから読んだほうがいい。」


 手紙を突き出されたミカは受け取ることなく「そうなんだ」と呟いた後くーねのほうを向いた。


「くーねたんちゃんはこの文字読める?」


「ううん、なんて書いてあるかわからないよ」


「言語は一緒っぽいからもしかしてと思ったけどだめかー」


 首を振りつつ否定するくーね。

特に考えていなかったけどそういえばくーねは異世界人なんだよな。

話している言葉が一緒だったから気にしてなかったけど。文字までは流石に読めないらしい。


「どうしたんだ?霧島さん?」


「いやさ、文字読めるなら手紙もそれぞれでいいかなって思ったんだけど、このままじゃくーねたんちゃんが内容わからないじゃん?出来れば一緒に確認したいなって。

だからエイタ君音読して?」


 ミカが無茶振りをしてくる。

まぁこのままじゃくーねが手紙の内容知れないし、それに俺が話したほうがいろいろと衝撃も緩和されるだろう。


 俺たちは部屋に戻り席に着きテーブルを囲んでいた。


「じゃあ話すぞ?」


 そうして話し出す。っと言っても手紙の音読だが。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「二年、、、か。」


 手紙の内容と腕時計による現在の日付を話した。

数分の間沈黙が流れ、その後やっと発したミカの言葉がそれだった。

 しかしまたすぐ下を向いて黙り込んでしまう。


 無理もない。自分が知らない間に二年も経過していたら。

 かくゆう俺もかなりショックを受けているし。


 チラとくーねのほうを見ると、こっちはこっちでなにか考え事をするように口をへの字に変えて難しい顔をしていた。


「どうしたんだくーね?」


「うーん、ちょっとヤバいかもって」


「やばい?」


 確かにこの世界は結構ヤバいと思うけど。

今くーねが言ったことは多分別の意味だろう。


「まさか二年もズレてるとは思ってなくて」


 その言葉を聞いて驚いた。

 まさか今の状況を説明できる理由を知っているとは・・・

俺もミカもくーねを注目し続きを待つ。


 急に注目された事に若干戸惑いながらもくーねは言葉を続けた。


「普通の心核とは存在の格が違う物があるの。

神が気まぐれに作った~とか、中に神がやどっている~とか言われている世界にも数えれるほどしか存在しない物。

そのうちの一つ。

"楽園もどき"または"時の牢獄"って呼ばれてる懐中時計の姿をした"神核"、その効果はね"時間を止める"こと。或いは圧倒的に進むスピードを遅くすること。」


「なっ・・・」


 思わず絶句してしまう。


 そんなものが本当に存在しているのか。

時間に干渉するなど、それは正しく神の領域ではないか。


「実は私がこの世界に来てすぐ、魔王がそれを使ったんだよ。それで私を閉じ込めるように世界が止まった。」


「どうして、魔王はそんな物を使ったんだろう・・・」


 ミカが消え入りそうな声で疑問を口にする。

 その言葉を聞いたくーねはギリギリと拳を固めながら予想を立てた。


「多分だけど、復活の時間を稼ぐためだと思う。

あの時の魔王は絶望の力を使い果たし、消滅寸前だったもん。

私も似たような物だったけど、それでもあのまま続けていればまた泥沼の戦いになっていたと思う。

だから魔王は使ったんだよ。私を時間の牢獄に閉じ込めて自分が新たに力を蓄えれるだけの時間稼ぎを。

二人はそれに巻き込まれる事になっちゃった・・・本当にごめん・・・」


 俯きながら謝罪をするくーね。


 どんどん頭が深くなっていったくーねを止めたのはミカだった。


「謝らないで、くーねたんちゃんは何も悪くないでしょ?」


「でも・・・」


「でももヘチマもない!」


 勢いよく立ち上がったミカはくーねの隣に移動すると肩を掴み顔を上げさせる。


「くーねたんちゃんは世界を救うために魔王と戦ってたんでしょ?なら何も悪い事ないじゃん!例えその過程で二年経っちゃっただとしても!大体悪いのは魔王の方でしょ?!普通に戦ったら勝て無いからってくーねたんちゃんを封印しちゃってさ!」


 さらにヒートアップしてミカがいかに魔王が悪いかを熱弁する。


 その様子に思わず笑いが込み上げてしまった。


 突然笑い出したことでくーねとミカが見てくる。


「いや悪い悪い、つい笑っちまった。

なぁくーね、お前はひとつ勘違いをしてるよ」


「っえ、勘違い?」


「あぁ、俺は、恐らく霧島さんも別に怒ってなんか無い。くーねに怒るわけなんてないし、二年間閉じ込められた事にもな。

そりゃ衝撃だったぜ?普通じゃあり得ない事だし。でもそれだけだ。」


「エイタ君の言うとおりだよ。私もちょっとびっくりはしちゃったけど、くーねたんちゃんに謝られることは何もないと思ってるよ。」


 俺とミカの言葉を聞き驚きを隠せないでいるくーね。


「どうして・・・二人とも二年間も私のせいで止められていたのに。」


「くーねに出会えたからな。多分さ、あのとき時間が止まってなかったら俺たちは生きていなかったと思うんだ。

たとえ生きてたとしてもくーねには会えていたかわからない。

だから俺はこれで良かったと思ってる。」


「・・・っ」


「エイタ君が口説いてるよ・・・やっぱりくーねたんちゃんのこと好きなんだね・・・」


 ミカがなんか言っているが無視する。

俺は別にそういうつもりで言ってるわけじゃないから!そのニヤニヤ顔はやめてもらおうか。


「ん”ん”、だからくーねも気にしないでくれ。それに大事なのはこれから、魔王を倒しに行くんだろ?」


 くーねの前に移動し、左手を前に突き出す。

いつの日の屋上でのやりとりかのように。


 イメージする。手のひらから炎が噴き出す様に。

ボバッ と音を立て炎が顕現した。ついでに左眼からも漏れてる。


「もう一度頼む!俺にも手伝わせてくれ!戦いたいんだ」


 深々と頭を下げてお願いする。

空気を読んでいるのかミカも黙って事の次第を見守っている。


「そ、それならこの前良いって・・・」


「それは力の制御の話だろ?くーねの事だ、ある程度扱えるようになったら離れるつもりだったんじゃないか?」


「うっ、それは・・・」


「図星かよっ!やっぱりそのつもりだったんだ!」


「でもでも!魔王と戦うのは危険だし!それに今の私じゃ誰かを守れるほど強くもないし・・・」


 また落ち込み気味になってきたくーね。

さらに言い募ろうとしたとき、それより早く今まで成り行きを見守っていたミカが口を開いた。


「ならやっぱり手伝いが必要だね!」


 ミカの言葉に困惑するくーね。それでも気にすることなく言葉を続ける。


「くーねたんちゃん今言ったよね。今の私じゃ誰かを守れるほど強くないって。それってつまりくーねたんちゃん一人でも危険ってことでしょ?なら誰がくーねたんちゃんを守るの?」


「私は別にいいの!今まで一人で戦ってきたんだもん!これからもそう!誰かに守られる必要なんてない!」


 くーねとミカが言い合いを始めてしまった。

結構気持ちを込めて言ったんだけどな。二人とも俺の事忘れてない?

 心なしか手の炎が寂し気に揺れる。


「あるよっ!」


「ないっ!」


「あるったらあるっ!」


「ないったらないっ!」


 うーん、どうしよう。どんどん子供の言い合いみたいになってきた。

止めるべきか?しかしもともとは俺のせいだよな・・・


 ここは一発ギャグでもして場を和らげるか?いやさらに混沌になりそうだからやめておこう・・・


「どうしてミカはそんなに私を気にするの?!私なんてほっとけばいいのに!」


 くーねの発言を聞いてミカがピタッと止まる。

徐々に震えだし手を大きく上げる。


 まずいっ!ビンタが・・・


 大きく手を振りかぶったミカはそのままくーねを包み込んだ。


「・・・!?」


「ほっとけるわけないじゃん・・・そんな悲しい顔してる仲間がいたらさ。気づいてる?いまくーねたんちゃん泣いてるんだよ?」


「うぅ、泣いてなんか・・・」


 やばい、本格的に気まずくなってきた。

とりあえず炎はこっそり仕舞っておこう。


「私はエイタ君ほど戦いたいわけじゃない。誰かを守れるほどの力もない。でも、くーねたんちゃんは仲間で友達だもん・・・

友達が苦しんでたら私も苦しいし、仲間が危険なことをしようとしていたら助けになりたい。

だからさ、ちょっとは分けてよ、くーねたんちゃん。

それとも、私とは友達にはなれない?」


「うぐっ、友達・・・私は・・・」


 くーねの涙腺が崩壊しかけている。

これ完全に忘れられてるね!まあいいけどさ!


 かなり熱くなってきているので二人に気づかれないようにこっそりと部屋を出た。

ポニーも俺の後を追い着いてくる。


「お前も気まずくなったか?」


「わふ~」


 ポニーを連れて裏庭へと足を運んだ。ほかに行くところもなかったし。

 既に日が沈みかけ、もうすぐ夜になる頃合い。ジーーーと虫が鳴いている。


 安田さんの墓の前で腰を下ろした俺は隣に座るポニーの頭を撫でながらボーッっとしていた。


「まさか二回も告白をスルーされるとはな~、俺は結構ショックだぜポニー?」


「ワフッ」


「ははっ、それにしてもお前結構でけぇな?」


 少し時間がたち完全に夜になったころ。

 ポニーとじゃれていると背後から足音が聞こえてきた。


 そちらの方を向くと予想通りミカとその後ろに隠れたくーねがいた。


 暗くてよく見えないが二人とも顔が赤い気がする。


「エ、エイタ君・・・えっと~、その・・・」


 ミカが何かを言おうとしているのをジト目で見つめる。

その視線の意味に気づいているのか若干言いずらそうにしていた。


「あのさ!これから三人でがんばろうね!」


 「あははは~」と乾いた笑いを出しながらそういうミカ。


 どうやら俺のいない間に綺麗にまとまったらしい。


 泣いていいかな?


 話は上手い事纏ったらしいがそれでも一応確認はしておいたほういいだろう。


「くーね。一緒に戦っても良いってことでいいんだよな?」


 ミカの後ろに隠れていたくーねが顔を半分だけ出して答える。


「正直まだわかんない。相手は強大だもん、力不足だと思ったらやっぱり連れてはいけないよ・・・

でも、しばらくはこのままでもいいかなって・・・」


「あぁ!ああ!それでいい!今はそれだけで十分だ!」


 今の俺は強くない。だからこそくーねは答えを出せずにいるんだ。

なら、強くなればいい。簡単なことだ。

くーねと肩を並べられるくらい強くなれば、答えだって変わってくるはず。


 俺は新たな決意を胸に秘めた。


「エイタ君が変な顔してるよ・・・」


 失礼な!


 ニヤニヤを抑えながらポニーの方に向ける。


「それで、こいつどうする?」


「ワフッ」


「ポニーちゃん、もう飼い主もいないもんね。」


 俺もミカもくーねの方に視線を向ける。

くーねは先ほどからミカの後ろに隠れてるのはおそらくポニーに怯えているからだろう。


「くぅ~ん」


「ねえくーねたんちゃん。ポニーちゃんも連れてっちゃダメかな?」


 ポニーがまん丸の目をくーねに向ける。

まるで「連れてってくれないの?」とでも言いたげに泣きそうな瞳を。


「っう・・・」


 暫く見つめ合った一人と一匹。

そして意を決したくーねがふるふると震えながらポニーの前へと出る。


 ゆっくりと、ゆーーっくりと、恐る恐る手を差し出した。


「ワン!」


 差し出された手のひらにお手をするポニー。

ビクッっとしながらもなんとか握手に成功する。


「うんうん。これで仲良しだね!」


 しかし数秒と持たず「もうむり~><」と逃げ出した。


「ワンワン!」


 それを遊びと思ったのか逃げたくーねを追いかけていくポニー。

店の中から「ぎゃ~~」と悲鳴が聞こえてくる。


「エイタ君・・・」


「ん?なに?」


「エイタ君はどうして戦いたいの?」


「っえ」


 急にそんなことを聞いてくるミカ。


 そういえばどうしてだっけ。生きるため?いやなんか違うな。


 悩んでる俺を見てミカが歩き出した。。


「ごめんごめん、困らせたかったわけじゃないの。ちょっと聞いてみたかっただけ。

ほら、いこ?私お腹すいちゃった。」


 そういってミカは店の中へと戻っていった。


 空を見上げる。


 戦う理由・・・か、くーねと出会う前までは生き残るためだった気がするんだけど、

くーねと一緒にいたい。っていうのも一つだと思う。けどそれ以外にもなにかある気がする。戦いたいと思う理由が。

でもなんでかは思い出せない。


 すこし悩んでみたが思い出せる気はしなかったからやめた。

まあそのうち思い出す時が来るだろう。


 夜風が冷える。俺も店に戻ろう。

そう思ったとき、一瞬視界に何かが走った。


「お、流れ星か」


 くーねが見たら喜びそうだな。そんなことを考えながら今度こそ店の中へと戻っていくエイタであった。


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