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自称女神は怠惰に暮らしたい

作者:秋山 楓
 今からおよそ五十年前、人類と魔族の存亡を懸けた大きな戦いが始まった。
 後に神魔大戦と呼ばれる戦争である。

 はじまりは魔族の侵攻によるものだった。突然変異体として生れ落ちた魔族が王を名乗り、本来群れを為す習性のない魔族を統率し始めたのだ。魔族よりも身体能力が劣る人間に勝ち目はなく、人類は瞬く間にその数を減らしていった。

 このままでは人類が滅亡してしまうと判断した神々は、救いの手を差し伸べる。

 ある神は勇気ある者に加護や祝福を授け、ある神は聡明な者に魔法を与え、ある神は他の世界から力ある者を召喚できるシステムを構築した。

 神々の介入の甲斐あってか、二十年にも及ぶ戦いの末、人類は勝利することができた。

 種族の頂点に君臨していた魔王を失った魔族たちは、今まで通り散り散りに。魔王に代わって魔族を統一しようとする者も、ついぞ現れることはなかった。

 そうして平和となった地上を見届けた後、神々は「あばよ!」と言って神界に帰っていったのだった――。

「って、『あばよ!』じゃねえんだよおおおお!!!」

 舞台は神魔大戦が終結してから三十年後。
 自称女神のメル=クロームは、そんな神々の尻拭いをさせられていた。

 神々のおかげで魔族に勝ったまではよかったが、彼らは人類に助力した痕跡を地上に遺したまま神界へ帰ってしまったのだ。

 具体的に言えば、魔法が記された書物だったり、神秘を纏った神造兵器だったり、地上に滞在するため仮宿として造った神殿だったり。それらを総合して『神遺物(レリック)』と呼び、三十年経った今でも調査を余儀なくされているのである。

 その『神遺物』の一つに、『異世界人選別システム』なるものがある。

 その名の通り、異世界から助っ人を召喚するシステムだ。しかし管理していた女神が解体せずに帰ってしまったため、戦力を必要としなくなった今でも、異世界人が頻繁に訪れてくるのである。

 このまま放置していると、この世界は異世界人で溢れ返ってしまう。
 そこで白羽の矢が立ったのが、女神の血を引くメルである。

 彼女は純粋な女神に代わって、ひっきりなしにやって来る異世界人を追い返す仕事を担っていたのだが……。

 これは不本意にも女神業に就くことになった自称女神メルの苦悩を描いた物語――。

※あらすじは本文から引用
※更新ペースはかなり遅めです
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