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第六十話 鳥籠を作ったのは誰?

 エリザベートは聖獣たちに頼んで山を早急に降りることにした。


「あの魔法の鳥籠は魔王の息がかかっていた。闇魔法はおいそれと扱えない怖ろしい領域の魔法だからね。力の弱い半端もんの魔法使いが使えば強力な反動や副作用も出る」


 魔法道具の贖罪の羊皮紙の呪縛が解けない以上、ランドルフはエリザベートに不利な情報を流すことはない。

 いわばエリザベートがあるじなので、逆らうことは出来ない。

 忠実な下僕しもべになるのだ。


「それって」

「女神イシスの愛する聖獣の力をぐためだろうねえ」

「大司教に化けているの?」


 闇の魔法のかかっていた鳥籠は、紛れもなくルーシアス教会の大司教の持ち物だ。

 それが魔王の息がかかっているとなると。


「それは分からない。可能性はあるけど、まだ魔王はエリザベートに倒されて弱っているだろうからね。操っているだけもしれない」

「ルーシアスに行って真実を確かめるしかないわね。あとランドルフ、アリアの聖杖せいじょうの呪文を解いてこの子に返して」


 すっかり黒の魔法使いランドルフは始めの態度と戦いが嘘のように素直に忠実で大人しくなった。


「はいはい、エリザベート。仰せのままに」


 黒の魔法使いランドルフが歪みきった呪いの黒魔法を聖杖から解き放ち、正当な持ち主の聖女アリアに手渡された。

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