表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/217

第十八話 船上の噂ばなし

 今日の波は穏やかだ。

 

 二十人ぐらいと各々の荷物を乗せられるぐらいの中型の船にカトリーヌは乗っている。

 顔に当たる風が気持ちいい。

 短い髪がなびく。


 追い風を帆に受け船は波を滑るように順調に進む。


 聖獣ジスも荷車の上で丸まりながら気持ちよさげに風を受けている。


 船上はわいわい賑わって威勢の良い船乗りたちの大声も行き交う。


 そのなかでも商人たちの話にカトリーヌはよくわからないが勘なのかなぜだか気持ちがいく。

 耳をかたむける。

 そのうち気になる話題が聞こえてきた。

「なあ聞いたか? モンキーさんの化け物の話」

「ああ。聞いただ。おっそろしいなあ」

「ああおそろしや。おそろしや。勇者さんがいればなあ。退治しておら達助けてくれんだろうけど」

「相変わらず行方知れずらしいだな」

「魔王にやられた傷が元でなかなか治らず死んじまったっても聞くど」


 その後も商人たちの噂話はつきない。

 延々とパパイナ島に船が着くまで続いていく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ