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第百八十八話 ただひと目でも会いたい

エリザベートとクラウドはジャン王子にそれぞれ手を握られて、ララに会いたいと懇願されて困り果てた。


「ジャン王子。アンタちゃんと聞いていたか?」


 クラウドは自分のせいではないが、いたたまれずにすまなそうにジャン王子に諭す。

 ララとルビアスに会えば、魔王の闇の呪いの刻印によって愛する二人を殺してしまう。


「ああ。だけどひと目でいいんだ! ……ララっ!」


 エリザベートは胸を打たれていた。

 ずうっと何年も想い続けたのだ。

 しかも二人の恋に反対するためだろうか、父王や側近たちにララは死んだとジャン王子は信じ込まされていたという。


 ――愛する人は、ララは生きていた……!

 死んでなどいなかった、生きていたんだ。


 エリザベートはジャン王子の必死さにララを想う気持ちを感じて決心した。

 

 たぶんクラウドだってそう思ってるんでしょ?

 エリザベートの隣りに寄り添うクラウドを見つめて、そう心に問いかける。

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