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第百二話 聖剣エクスカリバー

    ◇◆◇


 聖なる剣は幾年月もじっと待っていた。


 相応ふさわしい相手が現れるまで、聖剣エクスカリバーはその岩陰に淡く光り輝きながら。


 このつるぎは天上世界から地上世界への贈りもの。

 邪悪なる者に立ち向かう勇気を与え正しい道へと導く、手助けをする。


 邪悪なるものが現れた時。

 立ち向かおうとする勇者こそが引き抜ける聖剣エクスカリバーがここにあった。

 地上でただ一人を待ち続けている。


 地上のただ一人だけがその資格を持つ。


 世界をおびやかすものを聖剣エクスカリバーが斬る。


 神から与えられし聖剣エクスカリバーは漆黒の勇者のみが持ち主だ。

 資格を持つのは勇ましく邪悪に立ち向かい、民のために正しい信念を胸に誓い戦う者であった。

 

 そう、持ち主は選ばれた真の正義を抱き貫く勇者だけ――。

 

 他の誰でも刺さる岩からも鞘からも引き抜くことはできない。


 力強い光の力。

 美しさがきらめいて。


 天界の神が作りし聖剣エクスカリバーは、地上のブルーサファイアとダイヤモンドに近しい鉱石と雪の結晶で出来ている。

 このつるぎは美しく強靭だ。


 やっと待ち望んだ漆黒の勇者エリザベートが引き抜いて聖剣エクスカリバーは彼女のそばでさらなる輝きを増していく。


 穢れなき清浄なる魂の持ち主が正当な聖剣を握り振るえるのだ。


 まるで共に戦えることを喜ぶかのように、今日も剣は漆黒の勇者エリザベートの手のうちで光り輝いているのだ。


     ◇◆◇

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