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窓辺の少女 オカルト研究部  作者: WsdHarumaki
6/12

オカルト研究部(6)

あらすじ

鴨川洋子かもがわようこは、相思相愛になるおまじないの石を見せる。女子部員達は、お互いの好意を寄せる人への想いで、部活動の盛り上がりは最高潮に達する(嘘)

部長の洋子は、石を机に置くと「まず誰から使用します?」メガネをくぃっとすると部員を見回す。舞子がおずおずと手を上げる。「私からでいいかな?」私たちは同意する。部長は。何やら布を広げると、明らかに魔方陣が描かれていた。


部長は石を布の真ん中に置く。小冊子を取り出すとペラペラとめくる。「ここかな」呪文を探している様子だ。世の中には恋の呪文みたいなのはインターネットで探せば出てくる『おん まか らぎゃ ばぞろ しゅうにしゃ ばざら さとば じゃくうん ばん こく』『ビセミセラ、セミセラ、ソプラン』など宗教の文言を利用する場合がある。


今回も市販のその手の呪文だろうと考えていた。彼女は黒い小冊子を読み上げた「偉大なるサタナキアの名の下にバルバドス ハルバス フルフル バイモン シトリーを交えて ここに嘆きを越えて苦しみを越えて愛を成就するために 大バールを召喚せよ」私はその呪文が気になる。魔方陣を見ると五芒星だ、六芒星ではない。五芒星は悪魔の召喚にも使う。


「洋子 その本はなんて………」私は質問を出来なかった。武雄が部室に入ってくる、彼はすぐに銀鈴を取り出した。空間が歪むと暗闇の中に私たちは立っている。「え?」と舞子が声を出すと、見るからに悪魔みたいな女性が立っている。「Χαίρετε」英語圏だろうが英語では無い。上半身が半裸で乳房が丸見えだ。下半身は毛むくじゃらで山羊に見える。彼女は魔方陣から出られないのか、その場から動かないが私たちを見下ろしている。どうやら部長はガチで悪魔を呼び出した。


「Ποιος είναι η θυσία, δεν έχει σημασία ποιος είναι ο άντρας ή η γυναίκα」(生け贄は誰だ、男女は誰でもかまわない)声を落として彼女は静かに語るが私たちは悪魔への対応が判らない。「部長 その本に帰らせる方法は無いの?」私は焦って塩を出すが悪魔に効くのだろうか。武雄も呆然と立っている。悪魔は言葉が通じないのが判ると「この国の言葉だ、判る筈だ」と召喚者である部長の洋子を見た。


続く

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