Ⅱ 状況
「フッ……フッ……フッ……」
2936、2937、2938……
………3000。
「ふぅ、とりあえず素振りはこのくらいでいいかな、時間もあれだし、そろそろ走り込みに入るかな……」
ここに来てから1年が経った。ここにはある程度物資があったため、そこまで困ることが少なかった。
とは言っても食料もいつかは尽きてしまうので外へ出る必要がある。
そのため、始めたのが武器の使用。しかし、どう使うかもわからず、教えてくれる人もいない為、我流で尚且つ失敗したら死ぬかもしれないぶっつけ本番でやるしかないこととなるこの辛さよ。
少しでも生存率を高めるにはどうすればいいか。簡単だ。
き・た・え・れ・ば・い・い・ん・や☆
まぁそれでもできないことはあるだろうけど何もしないよりはマシかなって。
それにこの体にも慣れる必要がある。
前の自分よりない筋肉、そして体力。
いや、こんな世界で生きてるんだから何かしら強みはあったんだろうけど俺はそれを知らない。
という訳で始めたのが刀の素振り。
ファンタジーなのに何故!?と思ったがあるのならあるで使わせてもらおう。そして刀の使い方わからん。
なのでまず感覚を慣らすための素振り、そして体力をつけるための走り込みを毎日行うことにしたのだ。
え?毎日やってたら飽きないかって?
娯楽が無いんすよ。
まぁそういうわけで暇を潰すという目的もあったりする。
元々自分も余り運動するような人物ではなく、逆にゲーム好きなインドア派な訳なんだけど……
「やっぱり根性補正がおかしいよなぁ……」
どんなに辛くても、物理的に体が動かなくなればまだ行ける様になるあたおかスキル。これだけでもとんでもないが、さらにこのスキル、やめ時というものを分かってる。
これ以上やったら体が壊れるとわかる所まで行くと途端に体が動かなくなる(疲労によるもの)ため、安心して鍛えられる……あれ?ちょっと俺普通に鍛錬バカになってないか?
……いや、気にしたら負けだな、何もすることがないよりはいいだろ……
さて、そしてだ。
1年間ずっと、ここにいる訳だが、この森の中から出ないのかって?
簡単な話だ。
動物以外に死神がいた。だからこの森から出られないってだけの事。
はっきりいって遠目から見ただけでやばいと思った。何とかしないといけないのだが、必ず何故か”自分の1番行きたい場所にいる”。
その為、森から出られない閉じ込められた状況が続いているのだ。
だからこその方法として……
「風魔法……」
魔法が使える。必ずしも正面から戦う必要なんてない。
この森にはいくらでも実験台がいるんだからそれで試せばいい。勿論その後は食べる。
命を粗末にしちゃいかんからね。
とまぁ言えることと言ったらこんくらいかな?
とりあえず今は走り込みに集中しなくちゃな。
ステータス
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(???)未設定
人間:女(男)
年齢:15(停止)
スキル
根性
悪鬼の目(常時発動)
技能:刀・短剣・弓・剣・斧・槍・体術
トラップマスター
隠密
魔力操作
エンチャント
解体
料理
()内の情報は他人には見えません
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魔法に関しては次回