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7 迷宮内部 前編

 迷宮の中をしばらく進むと魔物が現れ始めた。

 

「あれはコボルトだ。強い魔物ではないが気を付けろ。」


 一層の魔物はコボルト。狼男のような姿をしており身長は五十センチぐらいで錆びた剣を手に持っている。強さは初心者でも倒せるほどの弱さだが、徒党を組んで攻撃することもあるので注意が必要だ。


 近くにコボルトが寄ってきたので鞘から剣を抜き構える。


 攻撃範囲内に入るまで待ってから剣で横に薙ぎ払う。


「ギャアアッ!」


 徒党を組むことがある魔物の割には隙だらけで一撃で仕止めることができた。さすが初心者向けの魔物だなと廉は思った。


 スライムもいるらしいが非常に攻撃的で危険な魔物で初心者では敵わない生物だ。


 廉が油断している間に間近に迫っていたコボルトを右から斬り裂く、それを見て走ってきたコボルトに向かって剣を突き出す。コボルトは勢いを止められず剣に刺さって死んだ。


 廉の成果は三匹だった。仲間内では最下位で愕然とするのだった。


 コボルトを倒しながら奥へと進むと巨大な扉がある場所に着いた。


「ここがボス部屋。一層のボスはコボルトロードと言って先程のコボルトより大きくて強い魔物だ。ボスを倒すときは教えた戦術を使うぞ。」


 訓練二日目にボスを倒すときの戦術を叩き込まれていた。


 扉を開けて中に入ると自分の身長よりも大きい剣を持ったコボルトロードが立っていた。


「陣形を整えろ。弓兵部隊は弓を構え、魔法部隊は怪我人を治療する準備をしてくれ。」


 ボス部屋に入ると討伐の陣形に並び、戦闘準備を整える。


「弓兵部隊。放て。」


 ジークフリートは弓兵部隊に攻撃を指示した。


「グワッ。ヴヴッ。」


 弓から放たれた矢は美しい弧を描きながらコボルトロードの腰辺りに炸裂し、その衝撃に耐えられず足を踏み外し地面に倒れた。


「今だ! 前衛全員でコボルトロードに止めをさせ!」

「おおおっ!」


 ジークフリートはその隙を見逃私はせず前衛に指示を出した。


「ウガーッ! ヴヴーッ!」


 コボルトロードは雄叫びを上げ、立ち上がろうとしたが腰へのダメージが大きく、バランスを崩して倒れた。


 その間に前衛はコボルトロードを追い詰め逃げ道を塞いでいた。


「これで逃げられないよ。せいっ!」


 最後に綾人が核を突き刺すと絶命した。


「ボス弱っ! こんな弱いんだ。」

「まだ一層だからそこまで強くないだけじゃないかしら? 廉ちゃん。油断しちゃダメよ。」


 廉がボスが弱いから自分が強いのだと慢心していると京香に慎重になるよう言われてしまった。


「さすが、僕のお姉ちゃん。慎重だな。すごい。そして可愛い。お姉ちゃんの弟で僕は幸せだよ。」

「もう。そんな褒めないの! 恥ずかしいじゃない! でも嬉しいわ。ありがとう。」


 京香を褒めちぎっていると背筋がゾワッとして振り返るが誰もいなかった。


「なんだ? 今一瞬寒気がしたけど。お姉ちゃん何か見えた?」

「別に何も無かったわよ。多分気のせいじゃない?」


「だったらいいんだけど。ってお姉ちゃん!? 何してるの?」

「何って? スキンシップよ。可愛い弟に抱き着いているだけ。」


 それを恋する乙女の顔で言われても説得力がないだろう。姉なので抱きつかれても悪い気はしなかったが、高校生男子としては悩ましいことだ。


 また寒気がして振り返ると鬼の形相で愛が睨んでいた。


「廉が私以外の女とイチャイチャしてる。」

「ち、違います! 僕は愛ちゃん一筋です!」


 愛は盛大に勘違いをしていたらしい。廉は慌てて弁解すると冷たい眼差しで見つめられた。


「ふーん。じゃあさっきのは何?」


 愛の笑顔が洒落にならないくらい怖かった。


「何でもナイヨ。姉弟同士のスキンシップさ。深い意味はないデス。」

「じゃあいいけど。」


 よかった。とりあえずは納得してくれたようだ。


 その後特に何も起きることなく五十層にたどり着いた。


 道中、スライムに出会ってしまったが廉のイメージとは全く違い、正直もう二度と見たくないと思うほどには恐ろしい見た目をしていた。


「皆よく頑張ったな。皆のおかげで五十層まで辿り着くことができた。だがきっと皆疲れているだろうから、しばらく休憩とする。ゆっくりしていていいぞ。」


 流石に五十層まで休みなく到達したので体が疲労困憊で動けそうになかった。だからここで休憩はかなり助かった。ということで休憩がてら一度ステータスを確認してみよう。


 レベルは五十まで上がっていた。ステータス値もかなり上昇したおかげか疲労感はすぐになくなった。魔術付与スキルは未だにレベル0だった。


 ステータスを確認していると愛がそっと近付いて来た。


「廉、大丈夫? 疲れてない。私の作った調合薬いる?」

「ありがとう。もらうよ。」


 愛が作った調合薬はどんな良薬より優れていて、どんな薬嫌いでも楽に飲める薬である。


 


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 九条 廉

 Lv:50

 種族:人間  職業:ーー

 性別:男   年齢:18

 魔法適性:風、闇

 《体力》7000/7000

 《魔力》4600/4600

 《知力》3600

 《攻撃力》5500

 《防御力》5500

 《持久力》4500

 《俊敏》4500

 《称号》

 【魔法剣士】

 《スキル》

 【魔術付与】LV0【鑑定】LV1

 《魔法》

 【風魔法】LV1【闇魔法】LV1

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