前へ目次 次へ 5/43 若葉の詩① 『バタージュース』 ひっくり返ったお日様のお腹に、木曜日の猫が噛みつきます 椅子から転げ落ちるように風が吹き上がり、シロツメクサの冠が飛ばされていきます 今日は楽しいですか? 私はもうお腹いっぱいなので、それはあの子に食べさせてあげてください 折りたたみ自転車が空を飛ぶことはありません 脱ぎ捨てられた繭は、封を解いた手紙みたいですね おはようございます それだけで私は幸せな気持ちになります 明日、できるだけ多くの場所が晴れるといいですね