Google Keepを用いた「なろう執筆環境構築」のススメ
「俺はWindowsのメモ帳にキーボード入力!」
「私はスマホ版Evernoteにフリック入力!」
「我輩は鉛筆と原稿用紙!」
なろう作家の皆様は、人それぞれ「好みの執筆環境」があると思います。
そこでいきなり質問ですが……『Google Keep』使ったことあります?
※ウェブブラウザからGoogleにログインした後、右上の機能メニューアイコン(四角が9つ)を開き、"もっと見る"をクリックして拡張メニューを開いた先……という、何故かやたら深い階層にひっそりと。
恐らく大多数の人が「存在すら知らねえ……」と言いそうですが、コイツをうまく活用すれば、"日常のちょっとしたスキマ時間"を利用して小説の執筆が可能です。
【そもそもGoogle Keepとは?】
名称的には『多機能メモアプリWebサービス』と呼べるシロモノですが、もっと簡単に言うと「文章や写真を無制限で保管できるメモ帳(※メモ1つあたり19,500文字程度が上限)」です。
ウェブブラウザが利用可能であれば大体動くので、Windowsは当然のことMacやiPadでも利用でき、Android/iOS端末には専用アプリも用意されています。
用途として、食べログに載せる記事を書くために現地で料理の撮影や、その詳細のメモを記述する~……といった利用方法が考えられるわけですが、なろう作家の目線で見ると「出先で文章を無制限に記録できる」「PCとスマホで常に内容が同期するので転送不要」「しかも無料」の3点が魅力的ですね。
【とりあえずPCウェブブラウザ版を使ってみる】
前述の通り、Googleのメニュー階層を掘っても良いのですが、素直にURLをブックマークに登録しておくのが吉です( https://keep.google.com/ )。
ウェブブラウザからアクセスしてログイン画面まで進んだ後、手持ちのGoogleアカウントでログインするわけですが、Androidスマホ/タブレットを持っている人は普段自分の使っているアカウントでログインしましょう(※別のアカウントを利用する場合はAndroid側での個別同期の設定が必要です)。
ウェブサービス版Google Keepの画面
タイトルの入力、メモの入力、写真のアップロードなどを直感的に出来るインタフェースになっているので、まずは適当に触って使用感を覚えておきましょう。
【アプリ版を使ってみる】
AndroidはGoogle Playストアで、iOSはApp Storeで"Google Keep"と検索すれば普通に出てくるので、インストールしましょう。
アプリを開いて、先程のウェブサービス版と同一アカウントでログインした場合、画面構成は次のような感じです。
Google Keep (Android版)
Googleアカウントに紐付けされたクラウドサービスなので、適切に同期が行われていれば保存を意識する事無く、入力したテキストを"環境問わず編集が可能"になっているはずです。
なので出先での待ち時間、食後の休憩中、布団で寝っ転がりながら……、あらゆるスキマ時間が執筆時間として有効利用できるわけですね。
【利用上の注意】
ただし、ウェブ(クラウド)サービスであるゆえの弱点もいくつかあるので、利用する際は下記の点に注意が必要です。
1.世代別バックアップ管理が無く、誤って削除したらアウト。
2.ネット回線が無ければウェブサービス版は利用不可(アプリ版は可)。
3.アカウントハックで乗っ取られたら全てオシマイ。
あくまでスキマ時間の活用が目的ですので、ちゃんと完成稿はバックアップを取るなり、なろうにアップするなりして、必ず複製を保持する癖を付けておきましょう。
【最後に】
とりあえず私の執筆環境を参考に。
・草案作成(富士通 ARROWS F-01K)
OS:Android 8.1
日本語変換:Justsystem ATOK for Android (フリック入力)
エディタ:Google Keep
・原稿仕上げ(自作デスクトップ機)
OS:Windows 10 Professional 64bit
日本語変換:Justsystem ATOK Pro 4(キーボード:東プレRealForce)
エディタ1:Google Keep (草案コピペ)
エディタ2:エムソフト EmEditor Professional v17(校正)