異世界ゲーム?
カチャカチャカチャカチャ
「よし!これであとはこいつだけか」
薄暗い部屋でモニターに向かってPCゲームをしている少年は現在人気沸騰中の「オンライン3G」を丸二日立て続けにプレイしていた。
このゲームのせいで日本では学生の不登校者が続出していた。
この少年もその一人だった。
なぜこのゲーム「オンライン3G」がそこまで人気かというと、ランキングトップ5に入れば異世界に行けるゲートが配布されるキャンペーンをしている。
ただ、このオンライン3Gには「サバイバルゲーム」「レースゲーム」「格闘ゲーム」の三つが入っている。
そしてこの三つのゲームの総合ランキングでトップ5に入らなきゃいけないから日本中の人々はやり込んでいるわけだ。
「ふぅーー、やっと2位に入れた〜」
「締め切りは今日の0時だからもう大丈夫だな」
少年は嬉しそうに2日ぶりの眠りに入った。
次の日、
「おーい、遊鬼〜何か届いたんだけどー」
「んん、、」
はっ!
目が覚めた雄鬼は呼んでくれた母の元へ走って向かった。
母が手に持っていたのは異世界行きの[ゲート]だった。
「ありがと!」
そう言って母の手から奪い取るようにゲートを取って部屋へ駆け上がって行った。
部屋に戻りよく見てみると説明書と一緒に何かくっついていた。
(5位おめでとうございます)
「えっ、」
順位が2位から5位まで下がってた。
「あっぶね〜」
とりあえずゲートは貰えたからセーフ
説明書は向こうの世界に持って行けるらしい。
「よし、行こうか!異世界に!」
そうして足を踏み入れたら雄鬼の視界にはとても眩しい光が差し込んでき、目を閉じた。
「うぅ、」
そして目を開けるとそこには今まで見てきた世界とは全く違う世界を目の当たりにしていた。
「ついに来たのか、異世界に、」
あまりの嬉しさと驚きで言葉を失う雄鬼。
「と、とりあえずメニュー画面を確認しよう。」
説明書を取り出し確認する。
(利き手の手のひらを利き手の反対側から利き手側にスライドさせる。閉じるときはその逆にすればいい)
説明書を読みこの異世界での操作を覚えていく
「しっかしこの世界異世界なんだがVRみたいなゲームしてる気分にもなるな。とりあえずこの世界には現実世界からきた人は5人だけ、あとの人はみんなmobってことでいいのか」
「ん?お知らせがあるな」
(ようこそ異世界へ、今この世界にいる5人の人たちは簡単に言うとβテスターみたいなものです。ここへ来るためのゲートは1年後普通に購入出来るようになります。そのためこの世界にいる架空の人物たちは商人や職人を除いた人全てをその日をもって削除させていただきます。)
「もう一通あるな、」
(この世界ではクエストと、シャレンジタワーが50階層になっております。階層が上がっていくほどレベルも上がって行きますのでお気をつけてください。)
このお知らせメールを読んだ雄鬼はわくわくしてきて、早速クエストに行くために装備を整えに向かい始めた。