表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/18

フクシュウとチョコレート1-3

この作品はフィクションです。

私は、カウンターテーブルの奥にいる。


その他人は、カウンターテーブルを挟んで向かい側にいる。


この状況から察するに。


「………お客さん?」

「………はい。」


なるほど。やはりか。私の推察力は正解を導き出せたようだ。


「………、」


それにしてもこのお客さん、随分とおどおどしている。視線が右を向いたり左を向いたり、指が小刻みにぽりぽり動いていたり。


黒縁メガネに地味な髪形の女の人。いかにも気が弱そうではあるが、


服の修繕を頼むのって、そんなに緊張するかね?


「えーと、で、物は何ですかー?」

「………え?」

「修繕したい物です。コートですか?ワンピですか?それともスカート?」

「…あ、あの………」


視線が完全に下を向いてしまった。人見知りか?人が苦手なのか?それだと話がなかなか進まなくて困る。15時には店に、あの、しまもっちゃんがやってくるのだから。


「………、」


しばし、何やら考えたらしい後、


ごとり


彼女は、カウンターテーブルの上に、それを乗せた。


「ん?」

「………、」


テーブルに乗せた時の音。

その物体の質感。


それは明らかに、衣類ではなかった。


それはまさしく、


「…壺?」

「………はい。」


またしても、私の推察力は正解を導き出せたようだ。

今回もちまちまと少しずつ前進です(^-^)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ