表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/18

フクシュウとチョコレート1-1

この作品はフィクションです。

『♪♪♪♪♪』


『♪♪♪♪♪』


『♪♪♪♪♪』


電話が鳴っている。


電話が鳴っている、ということは、私に用事のある人がいる、ということだ。


ならば、でねばなるまい。


めんどくさいが。


がちゃり


「お電話ありがとーございます。衣服の修繕よろず承ります、こちら服の修理屋、服修屋(ふくしゅうや)でございまーす。」


壁に貼ってある電話対応メモを目で追いながらそう告げる。電話に出たらまずこう言う、と書いてあるから間違いではないだろう。テンションや抑揚に指示はないから、どれだけ棒読みでも許されるはずだ。


後輩くんに言わせれば、だからこの店は流行らない、だそうだが。あと、クレームつけられそうなその店名もどうにかしろ、と。


余計なお世話。私はこの店名が気に入っているのだ。クレームをつけたい奴は勝手につければいい。


「………え?」


とか考えてたら、電話先の話が完全に上の空。


「…あ、あ-、すいませんすいません。ちょっとあれがそれなもんで。えーと、山崎さんですか?………あ、まだ名乗ってない。それは失礼しました-。………あー、島本さん。こないだコートの修繕のご依頼に来た。はいはい………、はいはい………、あ、大丈夫ですよーもう仕上がってます。ボタンの付け直しと、染み抜きと、袖のほつれの修繕。…はいはい。あ、わかりましたー。では、本日の15時に。はーい、お待ちしてます-。よろしくどうもー。」


がちゃり。


「………15、と。」


壁に掛けられた予定ボードにメモを残しておく。


不定期にぼちぼち続けて行ければと思います(^-^)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ