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親父と新戦艦が出撃します ー11ー



「ズズズー、アンタって運が良いのか、悪いのか分からないわね」



まるで日課のようにカストルさんは俺の家に居座っている。昨日のアイドル戦記についての話し合いなんだけど、カップラーメンを食べながら。前に言われた通りに、昨日のうちにインスタント食品をいくつか常備しておく事にしておいたからだ。



「エンペラーが出てくる事は運が良いかもしれないけど、あんなの倒せるわけないですよ。射撃は当たらないし、戦艦の主砲を受けても吹き飛ばされただけですよ」



エンペラーが出現したのは天川織姫と五右衛門戦のみ。他の戦争には一切姿を見せなかったらしい。ただ、同時刻にの戦場に映像の乱れがあったらしい。そこに機体らしき姿が見えたらしく、それもエンペラーの出現だと思われたとか。けど、実際は不具合だと説明され、ガチャの一回が支給されたらしい。



「それは仕方ないでしょ。大袈裟に行ってるけど、戦艦の武器は機体用を無理に引っ付けただけ。引き金を引いたのはアンタでしょ」



「そうなんだけど……映像が派手だったから、別の武器だと思っても仕方ないじゃないですか」



実は戦艦が主砲を撃ったけど、それは課金して手に入れた機体が装備する武器に過ぎない。射撃用なので、スイッチは俺の操縦席にあって、天川織姫が撃ったわけじゃない。ただ、イメージしたのと違ったので、戦艦に装備した事でパワーアップしたのかと思ったわけだ。



「まぁ……織姫の歌のおかげで無事でいられたわね」



「そうですね。自分の力で打破した感じでしたか」



天川織姫はエンペラーの攻撃に撤退せず、歌で動きを止めさせた。前回は歌の効力を無くし、性能を悪くしたわけだけど、エンペラーは止まったわけじゃなく、俺の目には歌声によって無理に攻撃を止めたように見えた。



「歌声に聞き惚れたのかな……っと、そういえば、天川織姫はカストルさんがいない時に歌いますよね」



「何? 私が織姫に嫌われてるとでも言いたいわけ」



「いや……そういうわけじゃ……」



「もしくは……私が天川織姫だと思ってる? 背丈も同じぐらいだし」



確かにカストルさんと天川織姫の背丈は同じぐらい。マスクとサングラスで顔を隠してるけど、輪郭も似てなくはない。けど、マスクを通したとしても、声が違ってるのは分かる。



「それはないですよ。天川織姫と声が違いますから……」



天川織姫と声が違うんだけど、よく考えてみるとカストルさんに会う以前から聴いた事があるような気がするのは何でだろう?

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