俺は覆面アイドルのファン一号 ー5ー
「西園寺アスカって、バイト来る前にアイドル戦記の戦争を見ました。もしかして、ノービスを破壊したモブは只野さんの機体ですか?」
「オフコース! 作品も僕の考えだ。課金するにも色々あるのだよ。普通に買える機体、武器もある。けど、レアな武器とかアイドルが考えたオリジナル武器は課金で手に入るがガチャなんだ。しかも、部品。それを集めてようやく完成する。どれだけ給料を費やしているか」
只野さんのテンションの違いとか、西園寺アスカのキャラを妹思うのも、どういう妄想をしているのだと若干引いてしまった。課金も結構な金額をしてるみたいだし、これがオタクという存在なんだろうか?
「おっと……熱くなってしまったようだ。次は星野君の番だ。君のハートを射止めたアイドルは一体誰なんだい」
只野さんは熱くなりすぎて、全く周囲が見えていない。さっきからコンビニに入ってくる客がUターンして出ていってしまう。
「天川織姫って子なんですけど……自分も会員番号一番で」
「ふむ……聞いた事のないアイドルだな。星野君が一番だとすれば、参加したばかりか」
只野さんは携帯で天川織姫を検索し始めた。
「むっ! 星野氏渋すぎるぞ。織姫の情報は歌声だけ。顔が命でもおかしくないのに、敢えて覆面をつける」
星野君から星野氏に変わったのは玄人扱いされてるみたいで嫌だ。
「それに所属も謎にしているとは。そこを隠す必要はないはずなのだが……イベとか単独で戦うのか」
「所属とかイベとか何なんですか?」
「所属とは在籍する事務所だな。イベとは事務所所属のアイドル達が協力するなどレアな戦争があったりするのだよ」
只野の言葉で更に天川織姫について謎が深まっていく。顔を隠すだけでなく、所属も秘密にしている。アイドルとしてトップを目指すのを難しくしている事には間違いないと思う。