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親父と新戦艦が出撃します ー2ー

「そう! 私だ。一機当千で練習してると思いきや、ぐぅぐぅと寝てるなんて、なんて奴だと」



こっちとしては勝手に家に入ってきたカストルさんこそ、なんて奴だと言い返したい。反撃で足の裏でも舐めてやろうかと思ったけど、それは変態行為になるから止めた。



「あの……ドタバタするのは隣に人が引っ越してきたので静かにして欲しいんですけど」



顔に足の裏を当てられながらも、低姿勢で答えた。俺の方が年上で、俺の家なんだけど、すでに頭が上がらなくなっていた。



「そんなの知らないわ。怒られるのは彦星でしょ」



カストルさんはお腹を空かしているのかご機嫌斜めだ。鎮めるためには餌が必要。寝起きながら卵とネギ、ご飯を炒めて炒飯をつくる。短時間で簡単に作れる料理の一つだ。貴重な卵を仕方なく使う事になってしまった。しかも、割合的にカストルさんが七で俺が三と材料を提供し、作った本人の方が少ないのはどうなんだろう。



ただ、マスクを外した姿が見れただけで俺は満足してしまった。マスク美女ってのがあるけど、外した事でカストルさんが美人だと知ってしまった。けど、食べ方はガツガツと男みたいな感じなんだけど。



「ふぅ……ご馳走様。料理の才能があるかもしれないわね」



「あ、ありがとうございます!」



勝手に家に入り込んで、飯を作らされ、その量も俺の方が少ない。そんな仕打ちを受けたのに、その一言がこんなに嬉しいとは。これが飴と鞭というものなのか。



「満足したし、昨日の作戦会議の続きをするわよ。オールマイトと安室の番組があるのは知ってるわよね。今回も私達の戦いにスポットが当てられてた。あいつら絶対天川織姫のファンね。そのせいで今回の負け方が全員に知られたと思ったほうがいい。安室の奴は試練だとか、どう打破するか楽しみとか言ってた」



本当にあの二人の番組はS級やA級でもない天川織姫、俺達の戦争を取り扱う。そんな事をするから、俺達は他のアイドルやファン達に妬まれたりするんだと思う。



「まぁ、こっちはすでに対策は出来てるんだけど」



カストルさんは自信満々に言ってるけど、こっちは戦艦を改造しただけ。新加入の親父さんの実力も未知数なのに。

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